警察証明とは、過去に犯罪を犯したことがないという証明です。移民ビザ申請者は1年以上居住したすべての国から警察証明を入手する必要があります。
ただし、アメリカに住んだことがある人は、アメリカからの警察証明の提出は不要です。米国務省は、カリフォルニア州ロサンゼルス市、ニューヨーク州ニューヨーク市、ニューヨーク州ライ市に住んでいた時に妻が犯罪を犯さなかったことくらいのことは、独自に確認できるのだと思います。
過去に日本にしか住んだことのない方は、日本の警察からの警察証明の入手はあまり難しいことではありません。東京に居住する申請者は警視庁が申請を受け付けます。非常に不思議なことに日本の警察証明は封印されています。アメリカ大使館への提出以前に開封された場合、その証明は無効となります。警察証明は、開封せずに大使館での面接に持ち込むことになります。
KCCに封印された警察証明を事前に送付する必要がありますが、警察証明書の封筒の表裏をスキャニングしてデータ化して送付することになります。これでは、KCCは警察証明の封筒の表裏しか見ることができないので中身を確認することができません。したがって、このKCCへの警察証明のデータ送付は何のために行うのかは分かりませんが、皆やっていることなので妻も送付しました。アメリカ当局は、アメリカ大使館での面接の際に封印された警察証明が提出された後に、初めて警察証明の中身を確認することになります。
問題は、過去に2年間ちょっと家族で途上国に住んだことがあるため、当該途上国からの警察証明を入手する必要があったことです。当該途上国からどうやって妻の警察証明を入手するかが難問でした。当時当該途上国に住んでいた時の部下(現地の方)はまだ働いていたので、その方に連絡をとって見ました。その方は快く当該途上国の妻の警察証明入手を支援することを約束してくれました。
色々と調べた結果、過去に当該途上国に住んだことがある時代の当該途上国の警察証明を入手する手続きがわかりました。
即ち、今住んでいる国(アメリカ)の「当該途上国の大使館」に行って、警察証明を入手するための申請書を入手し、必要事項を記入し、指紋を採取して、「当該途上国の警察省」に申請する必要があることがわかりました。
早めに警察証明を入手した方が良いと考えた妻は、帰国する前の2020年8月下旬、ワシントンDCにある「当該途上国の大使館」に赴き、当該途上国の警察証明申請書を入手。当該途上国の外交官が見守る中、妻は申請書に両手10本の指の指紋を採りました。
警察証明申請書は揃いましたが、この申請書を「当該途上国警察省」にFEDEXで送付したとしても、当該途上国警察省の中で、うやむやにならないか心配でした。その懸念は、かつての部下に頼んだとしても同じことでした。
どうしたものかと種々調べた結果、当該途上国には、妻と同じようにアメリカの「移民多様化ビザ抽選プログラム」に当選し、自国(当該途上国)警察省から警察証明を入手したい国民がたくさんおり、そのような要請に応え支援するための業者が当該途上国に存在することがわかりました。簡単にいうと、当該途上国には、警察証明発行支援をビジネスとして行っている業者があるということです。
2020年9月に入り、当該途上国にその業者にコンタクトを取り、妻が当該途上国に住んでいた時の警察証明入手を依頼し、妻の指紋がついている警察証明申請書を業者に送付、料金を送金しました。
2020年10月、この業者は当該途上国の警察証明を入手し、その時点で帰国していた妻にFEDEXで送付してくれました。2020年10月28日、当該途上国の妻の警察証明が帰国した妻のアパートに届きました。
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