Friday, December 31, 2021

妻、アメリカの永住権取得!(その3:応募から移民ビザ取得までの流れ)

「移民多様化ビザ抽選プログラムの「応募」から「移民ビザ取得」までの基本的な流れを説明します。詳細は、巷に溢れるいろんな方のブログを読んでください。

このプログラムは、「Diversity Immigrant Visa Programt」と呼ばれ、毎年秋(10月〜11月)にオンライン申請を受け付けています。ある年(X年)の秋に応募をすると、通常、翌年(X+1)の5月頃に抽選の合否が判明します。抽選で当選したとしても、当選者全員が自動的に永住権を取得できるわけではありません。当選した後、「移民ビザ申請書(DS260)」をアメリカのケンタッキー州にある「ケンタッキー領事センター(Kentucky Consular Center (KCC))(米国務省の機関)に提出し、KCCが提出されたDS260を審査し、認可する必要があります。認可されれば、翌年(X+1)の10月1日から、応募した国のアメリカ大使館での面接が設定され、面接を受けることになります。面接を受け、問題がなければ「移民ビザ(Immigrant Visa)」が与えられ、アメリカに永住者として入国する権利が与えられます。抽選で当選した人の永住権を得られる権利は、申請した年(X年)から2年後の9月30日までと決まっています。または永住権の抽選に当選(通常5月)した年の翌年の9月30日までです。その期限までにアメリカ大使館で面接を受けて、移民ビザを取得できないと、抽選で当選した権利を失います。


◯◯年

 10月〜11月 応募

◯◯年+1年

  5月頃 当選発表

     当選したら、DS260をKCCに提出

 10月   アメリカ大使館の面接開始。早ければ10月中に移民ビザを取得し、アメリカに永住者として入国する人もいる。

◯◯年+2年

 9月30日 アメリカ大使館の面接・移民ビザ発給最終日。この日までに移民ビザが発給されなければ当選の権利を失う。

 X月   健康診断受診日から6ヶ月以内に渡米、永住者としてアメリカに入国。入国後、1ヶ月から数ヶ月で「グリーンカード」が送付される。


妻のケースは以下の通りです。

2019年

 10月14日  2021年「移民多様化ビザ抽選プログラム」に応募

2020年

   6月 6日 抽選に当選

 10月11日 日本に帰国。アパートを借りて生活開始。

 10月26日 住民票取得

 10月27日 DS 260をKCCに提出

2021年

  9月24日 東京のアメリカ大使館より妻に電話あり。KCCから審査認可の連絡が来たら面接をするとのこと。面接の都合の良い日時を聞かれる。

 9月25日午前、KCCからメールが到達。メールに添付されたレターに、①アメリカ大使館による妻の面接日を9月27日午前8時に設定したこと、②KCCが妻のケースの処理を完了したこと、が記載。

  9月27日  午前8時にアメリカ大使館に行く。面接を受ける。

  9月28日 「移民ビザ」が発給される。移民ビザの有効期限は妻の健康診断受診日から6ヶ月後の2022年1月5日まで。

  9月29日  「移民ビザ」が貼られた妻の旅券、書類一式がアメリカ大使館から妻のもとに郵送される。USCISへビザ申請料を払う。

 11月23日 成田発 

 11月23日 ホノルル空港着。空港で入国審査。永住者として入国。


「移民多様化ビザ抽選プログラムは」、米国移民国籍法の規定で「Diversity Visa Immigrant」のカテゴリーを設け、歴史的に米国への移民率の低い国の人々に移民ビザを発給するものです。この抽選は、コンピューターで無作為に当選者を選出します。


過去 5 年間に 5万人以上の移民を米国に送り出した国の出身者はこのプログラムの対象にはなりません。例えば、バングラディッシュ、ブラジル、カナダ、中国(本土生まれ)、コロンビア、ドミニカ共和国、エクアドル、エルサルバドル、ハイチ、ホンジュラス、インド、ジャマイカ、メキシコ、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、韓国、イギリス(北アイルランドを除く)、ベネズエラ、ベトナムの国民は、このプログラムに応募することはできません。

なお、マカオ、台湾で出生した方は対象となるようです。


次回は、移民多様化ビザ抽選プログラムの「応募」について説明します。

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