Tuesday, February 22, 2022

バイリンガルの育て方(その9:帰国後の英語の維持)

駐在を終えて帰国することになった親御さんは、お子様の英語力の維持について高い関心を持つものです。年齢が低ければ低いほど、お子様が日本の学校に通い始めるとあっという間に英語を忘れてしまいます。

スピーキング力は相手がいなければ衰えていくのは必須です。比較的維持しやすい英語力は、リーディング力とヒヤリング力です。帰国時のレベルの英語の本をお子様に無理のない範囲で読ませれば、リーディング力はある程度維持できるでしょう。実は、英語の小説を読むと、語彙力を増やし、表現力を豊かにし、思考力を高めていけます。それが学力向上にもつながるかもしれません。


ヒヤリング力についても一緒です。知り合いのお子様は、NBAが大好きで、帰国後もNBAの試合やニュースを高校卒業するまでフォローしていたそうです。そのおかげでヒヤリング力は維持できたと聞きます。


このように、親と子どもの努力次第で、英語力を維持することは可能でしょう。ただし、高校受験や大学受験を目指している場合、受験勉強に集中する中で、英語力維持のための時間と努力をお子様がどれだけ確保できるかによって、英語力が維持されるかどうかが決まるでしょう。この点においても親の理解と支援が重要となります。


私の娘2人が、幼少期に漢字検定試験を受けたように、お子様に英語検定試験を受けさせることも良いかもしれません。お子様は、ちょっとした目標ができる頑張るものです。もちろん親がプレッシャーをかけることはご法度です。



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