次女は現在高校の最終学年。いわゆるシニアイヤーです。
Early Decisionのアプリケーションの提出期限は11月1日でした。Early Decision は、合格すると進学する義務がある分、合格率は少し高まるので、自分の実力より少し高めの大学にアプリケーションを出すのが常識となっているようです。次女は、色々考えて、アイビーリーグのとある大学にアプリケーションを出しました。
Early Actionのアプリケーション提出期限も11月1日で、次女は、2つの大学にEAとしてアプリーションを出しました。
次女は、11月15日が提出期限であったある州立大学にもアプリケーションを出しました。この大学は、所謂「Safety」、つまり「すべりどめ大学」でした。また、同日が提出期限であったNY州郊外にある私立大学にもアプリケーションを提出。この大学は、全米トップクラスの良い大学です。ニューズウィーク誌では「新アイビー・リーグの一角」と評されています。
11月30日には、UCスクール(カリフォルニア大学)の締め切りを迎えます。UCスクールの各大学は皆優秀な大学で、次女は、5校を選び、すでに申し込んだようです。
12月1日に期限を迎えるのはボストン大学(Boston Unversity)です。次女は特待生(4年間の授業料と生活費をすべて出してもらえる)としての資格あるようで、アプリケーションを出すかどうか悩んでいます。
年が明けた1月上旬は、Regular Decisionの提出期限が目白押しです。
アメリカの大学進学において、最も難しいことは、日本の大学試験のように偏差値という、ある種一部の能力ではありますが、その範囲において客観的な基準(点数)がないことです。
アプリケーションに、高校の成績(GPA)、SAT/ACTの点数、高校の体育会系のスポーツチームでの活躍、高校の文化活動、ボランティア活動、インターンシップの経験、研究調査、エッセイなどが評価の対象となります。即ち、アメリカの大学は、GPAやSAT/ACTの点数だけで合否は決まりません。つまり客観的基準がないということです。それだけに、「なぜ自分がこの大学に合格し、友人は不合格になったのか。」「なぜ自分はあの大学に不合格になったが、友人は合格したのか。」について、誰にもわからないので、多くの高校生は、15〜20の大学にアプリケーションを出すと言われています。
どの大学にアプリケーションを出すかについては、まず、「Safety(滑り止め大学)」、「Target (実力相応大学)」、「Reach (ドリーム校/チャレンジ校)」に分けて、そのカテゴリーに、自分が関心のある大学や行きたい大学をはめ込んでこんで行きます。どの大学が如何なるカテゴリーに入るかについては、最新の合格率(acceptance rate)や、第三者機関(有名どころではUS News & World Report)が出す大学ランキング、または伝統的な評価などをもとに、自分の判断ではめ込みます。わからない場合は、高校のカウンセラーや教育コンサルタントに相談します。
この3つのカテゴリーのうち、「Target」のカテゴリーに入る大学を最も多く選ぶべきです。「Safety」、つまり滑り止めの大学は2校程度で良いと思います。しかし、よく考えてその2校を選ぶことをお勧めします。アメリカには、「Safety」の大学は無数にあるので、万が一行くことになってもぎりぎり後悔しない大学にすべきです。「Reach」、すなわちドリーム校は、多くても良いですが、あまり多くても、出願料(70ドルから90ドル)の無駄になるかもしれません。
私の相場観では、「Safety」は2校程度、「Target」も「Safety寄り」から「Reach寄り」の大学を含め10校程度は選んでおくべきでしょう。「Reach」は、自分の実力以上の大学ですが、3〜5校程度が常識でしょうか。
もちろん、上述の評価対象のどれを見てもアイビーリーグに入れる実力のある方は、アイビーリーグやスタンフォード大学のみにアプリケーションを出すかもしれません。それでも万が一のことを考えて、最低5校程度は「Reach」の大学にアプリケーションを出すべきでしょう。