Saturday, March 15, 2025

次女の今年(2025年)の夏のインターンシップ

現在大学2年生の次女は、今夏(2025年)のインターンシップが決まったそうです。

ニューイングランド地方にある大手製薬会社です。そこで「質量分析アナリスト」として12週間、インターンをするそうです。

時給22ドルで週40時間の勤務とのこと。

ということは1週間880ドル。1ヶ月3520ドル。今日(3月15日1ドル=148円)の為替レートで52万960円。3ヶ月で156万2880円です。

羨ましい限りです。


次女は、昨年(2024年)の夏は、私はデューク大学スーパーファンド研究センター(DUSRC)でインターンとして研究を行いました。DUSRCは連邦助成金によって支援されており、環境汚染物質とそれが発達に及ぼす影響を研究しています。次女は、分析化学コアで、リー・ファーガソン博士の研究室に所属し、アビゲイル・ジョイス博士の指導のもとで、分析化学コアで研究を行いました。

次女のプロジェクトは2つのパートに分かれていました。

一つ目は、河川サンプル中の未知のパーフルオロアルキル物質とポリフルオロアルキル物質(PFAS)を検出するための手法の開発でした。PFAS化合物は「永遠の化学物質」とも呼ばれ、高コレステロール、肝酵素の上昇、ワクチン接種反応の低下、甲状腺疾患、妊娠高血圧症候群および子癇前症、精巣がん、腎臓がんなど、さまざまな健康問題との関連が指摘されています。残念ながら、飲料水には何千種類もの未知のPFASが含まれており、これらのほとんど未知の前駆物質を特定し理解することが不可欠です。

次女の研究は、固相抽出において3つの異なる吸着剤を使用し、PFASを添加したLCMS水中の47種類の標的PFAS化合物の回収効率を評価することを目的としました。 サンプルは、ThermoFisher Vanquish UHPLC のC18分析カラムを用いて分離し、Altis トリプル四重極質量分析計を用いて検出しました。

プロジェクトの第二の部分は、線虫の神経伝達物質を検出する方法の開発でした。神経伝達物質を定量化できることは重要であり、なぜなら神経伝達物質の初期発達は、中枢神経系の適切な発達にとって極めて重要だからです。例えば、ゼブラフィッシュや 線虫をPFASやその他の環境中の潜在的な有害な化学物質に曝露させた際の影響を観察することは非常に有用です。5-HIAA、DOPAC、ドーパミン、ノルエピネフリン、セロトニンといった神経伝達物質を対象とし、試料を調製した後にHPLC-HRMSを用いて分析しました。その結果、それぞれの神経伝達物質について強いピークが確認され、これらの手法が神経伝達物質を検出できることを示しました。



話は今年のインターンシップに戻ります。

実は、この大手製薬会社のインターンシップは、応募が1万4000人で、合格者は140人。合格率はなんと1%だったそうです。

世界最難関大学であるハーバード大学の2024年の合格率は3.6%(応募者は5万人で合格者数は1970人)でした。

1%の合格率というのはこれほどすごいんですね。

次女には、この幸運を大事にし、今年の夏、思う存分、研究をしてもらいたいものです。


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