Thursday, February 6, 2020

急転直下! 長女の大学進学決まる!

長女は、19校の大学にアプリケーションを出しました。滑り止めの大学3校には既に合格通知がきました。2校の大学から合否の判断を3月に延期され、うち1校は更なるエッセイを求められたので書いて送付しました。いずれにせよ、残り全ての大学の合否の結果は3月に通知されるはずでした。


長女は、実は、昨年12月、ある大学に「Early Decision II」というカテゴリーでアプリケーションを出していました。この大学は、東海岸にある比較的小規模の歴史のある私立大学で、国際関係の分野で名が知れており、合格率は15%前後の超難関校です。「Early Decision」というからには合格した場合、必ず入学する義務があります。


今晩(2月5日)、なんと、その大学から合格通知が来ました!


「Early Decision 」枠での受験ですから、当然、来年9月からこの大学に通うことになります。

そう、つまり長女は残り14校の合否が分からないまま、来年から4年間通う大学が決まったのです。なんだかあっという間の出来事で、親としては狐に包まれた気分です。


通常の「Early Decision」枠の大学のアプリケーション送付期限は11月1日で、合格発表は12月中旬にあります。今回、長女がアプリケーションを送付したのは「Early Decision II」という枠であり、送付期限は12月下旬でした。「Early Decision II」枠を持っている大学は少なく合格率も低いのですが、長女が本当に行きたい大学であったため、この大学を2度も訪問し、12月にこの枠でアプリケーションを送付しました。


長女のプライベートの受験カウンセラーからは、「この大学の「Early Decision II」枠の合格率はかなり低いので、合格はちょっと難しいのでは?」という評価するもらっていました。なぜ「Early Decision II」枠では合格率が低いかと言うと、11月1日がアプリケーション送付期限であった「Early Decision I 」枠の合格者が既に決まった後でのアプリケーションの送付(受験)であるからです。この大学の学部生は約5000人しかいない小規模の総合大学のため、新入生は1300人程度しか取りません。1300人の新入生の枠の中で、「Early Decision I」, /「Early Decision II」/「Regular」の受験者がいますが、長女が使った「Early Decision II」枠の合格者が最も少ないそうです。「Regular」枠でさえ合格率は15%しかないのですが、「Early Decision II」枠の合格率は10%以下なのだそうです。


ともあれ、長女は自分の行きたかった大学に合格したわけですから、今晩、本人も家族も大喜びです。アメリカの大学の長い受験プロセスが、突然終わったので、なんだか拍子抜けするような感じです。


明日、長女は、高校のカウンセラーに報告し、既にアプリケーションを送付した残りの14校の受験取りやめの手続きを行うことになります。


今後は、奨学金獲得のプロセスに入りますが、とにかく、めでたしめでたし。

Sunday, January 19, 2020

アメリカの大学の追加エッセイの質問

長女はアメリカの19の大学にアプリケーションを提出しました。
アプリケーションには、Common Appを通して提出するのですが、全ての大学に共通のエッセイを提出します。共通のエッセイについては、長女は以下の課題を選びました。

我々が直面する困難から学ぶ教訓は、後に成功への基礎となり得る。あなたが過去に経験した困難、挫折、失敗を振り返り、それらがあなたは如何なる影響を与えたか、そして、その経験から何を学んだか?

この問いは、就職面接でもよく聞く問いですね。長女は過去3ヶ国4都市で生活したことに関連づけてエッセイを書いたようです。

この共通のエッセイに加えて、追加エッセイを求めた大学は 19校中14校でした。
これらの大学は、どのようなエッセイを求めているのでしょうか。

最も多い課題は、「なぜこの大学に入りたいか」という質問です。
如何にこの大学が素晴らしいかというよりも、受験者のこれまでのバックグラウンド、大学で学びたいコースや教授、その理由について書くことが必要でしょう。受験者の学びたい関心とバックグラウンドが結びつくことが重要です。

追加エッセイのその他の課題は以下のとおりです。
●この大学の学生になった場合(合格した場合)、何に最も期待するか。
●あなたが喜びや好奇心をおぼえる知的追求は何か。その理由。
●あなたは如何にこの大学のコミュニティに貢献するのか。
●あなたがhomeと呼ぶ場所又はコミュニティについて説明せよ。それがあなたの見方を如何に形成したか。
●大学で学びたい分野について説明せよ。その理由。
●あなたにとり重要である問題について他人と交わした対話について説明せよ。その対話は、対話を交わした人との関係について新たな変化や見方を生み出したか。関係が深まったか。
●あなたが際限なく議論できる話題は何か。その理由は。
●大学で行いたい課外活動とその理由。
●あなたが所属するコミュニティを一つ選び、そのコミュニティとあなたとの関係について説明せよ。
●あなたが住む場所について変えたいと思うことは何か。
●アプリケーション上ではわからないあなたのことで、大学に知らせたいことは何か。
●芸術、音楽、科学、数学、文学の分野で如何なる作品があなたを感動させたか。それはどのように感動させたのか。
●あなたが特別授業をするとしたら、如何なる授業をしたいか。その理由。
●あなたのユニークなところを説明せよ。我々を感動させてもよいし、笑わせてもよい。

以上です。
こう見ると、追加的なエッセイの課題は多岐にわたり、長女は本当に大変だったと思います。




































Sunday, January 12, 2020

アメリカの大学受験:Common App

長女はアメリカの19校の大学を受験中。
受験と言っても、特定のサイトを通して、成績やACTのスコア等必要情報を入力したり、エッセイを書いて、アプリケーションを提出するだけです。

ほとんどの大学が、「common app」(commonapp.org)というサイトを通じてアプリケーションを提出します。

そのサイトでは、以下の入力項目があります。
⚪️Profile
Personal Information: 名前、性別、誕生日

⚪️Contact Details
Email, Phone
Permanent Address

⚪️Demographics
Military Status: 軍隊の経験があるかどうか。
Hispanic or Latino:長女はNoです。
Race: Asian (Japan)

⚪️Language
English: First Language, Speak, Read, Write, Spoken at Home
Japanese: First Language, Speak, Read Write, Spoken at Home

⚪️Geography & Citizenship
Citizenship Status: U.S. Dual Citizen
Birth Place: Los Angeles, California, United States of America
Other Citizenships: Japan

⚪️CA Fee Waiver
Fee Waiver Requested: No

⚪️Family
Household
Parents:Married
Home: Both Parents(両親と住んでいるかを書きます)

Parent 1 (父親の情報を入れます。)
Name:
Birthplace: Japan
Email, Phone:
Address:the same as my home address
Occupation:
Education

Parent 2 (母親の情報を入れます。項目は父親のものと一緒です。)

Siblings
妹の情報(名前、年齢、関係(妹)、学年)を入れます。

⚪️Education
Current or Most Recent Secondary School
Rye High School, Rye, NY, USA, Public, CEEB: 334970
Counselor: 長女の高校のカウンセラーの名前と肩書をかきます。
Email, Phone
Progression: No change in progression
Graduation Date: 05/2020

⚪️Colleges & Universities
School: 長女は2018年11月から2019年2月まで、高校に行きながら、近所のコミュニティ大学に通っていましたので、その大学名を入れます。

⚪️Grades
Rank:
GPA:高校4年第一セメスターまでの平均点を書きます。満点は100です。

⚪️Current or Most Recent Year Courses
シニアイヤーの4つのクォーターの授業をすべて書きます。
例えば、長女の第1クウォーターの授業は以下の通りです。
AP Computer Science
AP Physics 1
AP Calculus AB
AP US Government & Politics
Spanish 4H (Honored)
Band
Intro to Philosophy (Reg)

⚪️Honors
高校や学校外で獲得した賞とその学年などを書きます。以下は、長女が書いた活動の一部です。
- West Chester American Chemical Society Student Award:  recognized for my dedication to chemistry   11 (State/Regional level)
- AP Scholar with Honors: averaged at least 3.25 on all exams taken and 3+ on at least four 11 (National level)
- National Honor Society: selected based on scholarship, leadership 12 (National level)
- Rye High School Student Scholar 11 (School level)
- Tri-M Music Honor Society: recognizes outstanding music students in secondary level school 11 (National level)

⚪️Future Plans
将来の職業を書きます。

⚪️Testing(長女はSATではなくACTを受けましたので、ACTのスコアを書きます。各subjectの最高点はそれぞれ36点です。)
ACT
Composite:
English:
Math:
Reading:
Science:
Writing:
Taken:1
Planned:0
ACT Plus Writing Test:Yes

⚪️SAT Subject Tests(長女はSATのsubject testは化学だけ受けましたのでそのスコアを書きます。)
Chemistry:

⚪️AP Subject Tests(州でやっているAPのテストのスコアを書きます。5点満点です。)
Japanese Language & Culture:
Chemistry:
Computer Science Principles:
United States History:
World History:

⚪️Activities
- Internship
いわゆるインターンです。長女はマンハッタンにあるシンクタンクでインターンをしました。
- Theater/Drama
長女はコミュニティの劇団で4年間、音響の責任者でした。
また、資金集め、予算編成の責任者でもありました。
- Athletics:高校4年間で関わったスポーツを書きます。
長女は学校の体育会系の女子バレーボールチームを4年間続け、最終学年ではキャプテンをしました。
- Community Service (Volunteer)
ボランティア活動です。長女は高校3年間、貧困地域の公立図書館で小学2年生にEnglish、特にreadingや語彙を教えました。
Tutor two 2nd graders in reading through the Homework Helper program. Read out loud and teach new vocab words with drawings.
また、ライ・ネイチャー・センターで、5歳から8歳の子供のサマーキャンプでカウンセラーとして活動しました。
- LGBT
Gender-Sexuality AllianceというLGBTを支援する組織の活動にも関わりました。
- Science/Math
高校2年間、Chemistry Clubの共同会長でした。

⚪️Writing
Personal Essay
全ての大学に提出する共通のエッセイです。テーマは複数ある中あから選びます。長女が選んだテーマは以下の通りです。
The lessons we take from obstacles we encounter can be fundamental to later success. Recount a time when you faced a challenge, setback, or failure. How did it affect you, and what did you learn from the experience?

⚪️Education Progression
Education progression details: No change in progression

⚪️Disciplinary Information
問題を起こして停学等の経験があるかという質問です。
Have you ever been found responsible for a disciplinary violation at any educational institution you have attended from the 9th grad (or the international equivalent) forward, wether related to academic misconduct or behavioral misconduct, that resulted in a disciplinary action?
No

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以上が、common appの共通入力項目です。
これに加えて、大学によっては、追加エッセイを1〜4つくらい求める大学もあります。








Saturday, January 11, 2020

長女のアメリカの大学受験:2校増え計19校受験

先週土曜、ママロネックにあるTrader Joe’s で買い物をしていたら、ちょっとした縁でママロネック高校出身のPhDの学生と話しこむことになりました。

あるお菓子を探していたら、その学生が「何を探しているの?」と親切にも話しかけてくれて、それがきっかけに大学受験について話しました。

お菓子は長女が求めたもので、それがきっかけに大学受験の話になりました。
彼女は25もの大学にアプリケーションを出したそうです。結局ミネソタ州のカールトン大学というリベラルアーツとしては超名門校に行き、その後、ミネソタ大学大学院で生物化学分野の研究でPhDを目指すことに。

彼女の話は非常に参考になったので、早速長女に話しました。その結果、受験する大学を増やすことに。幸い、アプリケーション提出期限が1月15日の大学がまだいくつもあったので、2校増やしました。

州で分けると、以下の通りです。追加エッセイの数を括弧の中に数字で記します。

メイン州:1校
・私立:Colby College(リベラルアーツ)(0)(長女は、追加エッセイがない大学で質の高い大学だったのでアプリケーションを出したようです。)
マサチューセッツ州:4校
・私立:Tufts University (2), Boston University (2), Brandeis University (1), Northeastern University (0)
ロードアイランド州:1校
・私立:Brown University (4)
ニューヨーク州:6校
・州立:SUNY- Binghamton (0), SUNY- Stony Brook (0) (両校とも合格済み)
・私立:Cornell University (1), New York University (1), Fordham University (0)(合格済み), Vassar College (1)(リベラルアーツ)
ワシントンDC:1校
・私立:George Washington University (1)
バージニア州:2校
・州立:University of Virginia (2), The College of William & Mary (1)
ノースキャロライナ州:1校
・州立:University of North Carolina (1)
イリノイ州:1校
・私立:Northwestern University (1)
ミシガン州:1校
・州立:University of Michigan (3)
カリフォルニア州:1校
・私立:University of Southern California (4)

となります。

セイフティの3校(Fordham University, SUNY- Binghamton, SUNY- Stony Brook)は合格していますが、あと15校の結果を待っている状況です。

Friday, December 27, 2019

長女のアメリカの大学受験:あと3校

クリスマスも終わり、今年も残すところあと4日。
長女の長い大学受験プロセスはまだまだ続いています。

長女は、今日の1校分も含め、これまで14の大学にアプリケーションを送付しました。
合格した大学は3校。州立大学のSUNY- Binghamton とSUNY- Stony Brook、私立大学のFordham Universityです。そしてUniversity of Virginiaは合否の判断が2月に延期されました。
残り大学の合否の結果は、1月下旬に分かります。

来年1月1日までにあと2校ほど、アプリケーションを送付する予定です。できれば明日の12月28日(土)中に。

最後の1校は提出期限が1月15日なので、年が明けてアプリケーションを送付する予定。

長女も次女も今週から冬休み。長女は引き続き大学のアプケーションのエッセイ書き。昨日は自分で車を運転して映画を観にいったようです。明日は私とブロードウェイにミュージカルを観に行きます。

次女は、ボーディングスクールのアプリケーション書きに没頭しています。4校受けるので結構な量です。親のエッセイはすでに全て完成しています。

今年は最後まで気が抜けません。年越し蕎麦を食べたくなりました。

Monday, December 23, 2019

長女のアメリカの大学受験:少しずつ結果が。。。

今日は12月23日(月)。クリスマスウィークです。

結局長女はEarly Decisionの大学は不合格。高望みしすぎたのかもしれません。
しかし、合格すると必ず行く義務があるので、後悔したくなかったようです。
長女の友達の中には、長女が合格する可能性のある大学としてレギュラー・プロセスでアプリケーションを提出した大学に、「Early Decision」として申し込みをし、既に合格結果を得た学生が何人かいます。

長女は「Early Action」として2大学にアプリケーションを送付しましたが、そのうちUniversity of Virginiaから、deferの通知が来ました。これは合否の決定を先延ばしにするという意味で、2月までにエッセイをもう一つ提出する必要があります。

長女にはこれまで3校から合格通知がきています。州立大2校(SUNY- Binghamton, SUNY- Stony Brook)と私大1校(Fordham Unviersity)です。

「Early Action」でアプリケーションを出した州立大2
校(University of VirgniaとUniversity of Michigan)と、私立大7校からの合否通知は年明けとなります。

レギュラー・プロセスのアプリケーション送付期限は、ほとんどの大学が来年1月1日です。長女はそれまでにあと3校(すべて私立大)ほどアプリケーションを出す予定です。

更に、締め切りが1月15日の西海岸の私立大であるUniversity of Southern Californiaにもアプリケーションを送付する予定です。

長女は、総計17校の大学を受験することになります。

Saturday, December 14, 2019

アメリカの大学受験:ライ高校生の結果が続々と

一昨日、長女は、もう一つの「Safety」の大学、つまり「滑り止め」の大学から合格の通知が届きました。合格した大学は、ニューヨーク市にある私立大学Fordham University(フォーダム大学)でした。これで、少なくとも行ける大学が2つあるということになります。行きたい大学ではないのですが、少なくともどこかの大学に行けるということですので、親としては少し安心です。

本日、最初に受かった大学から、正式な合格通知が郵送されてきました。滑り止めの大学ですので、額縁に入れることはないですが、きちんと保管しました。

長女の高校は、ニューヨーク州ウェストチェスター郡ライにあるライ高校という公立学校です。ライは、地域としてはハリソン、ポートチェスター、ママロネック、ライブルックに囲まれた緑が多く居住地域はかなり狭く、そしてお金持ちの地域です。高価な一軒家がほとんどでアパートが少ないこともあり、多様性がほとんどありません。高校の白人率は95%以上。長女のバーシティの女子バレーボールチームで有色人種は長女一人のみ。アフリカ系もヒスパニック系も1人もいません。

親はアイビーリーグ出身も多く、お金持ちであることは、彼らの家や通学で乗っている車を見るとすぐわかります。うちの家はベッドルームが5つありますが、おそらく家の大きさは平均か小さい方です。一部の同級生の家はまさにお屋敷で、玄関ホールはうちの家の一階くらいの大きさがあったり、バレーボールコートがあったり、プールがあったりします。

さて、長女の同級生ですが、長女が知る限りでは、アイビーリーグに続々と合格しています。ハーバード大には少なくとも2名。一人は飛び込みの選手でアスリート枠での合格。もう一人は一般枠なのですごいです。幼少期に白血病にかかり、それを乗り越えた経験があり、白血病のリサーチをしたり、夏休みに癌研究の大学病院でインターンをしたり、圧巻は、白血病研究の資金集めのために、自転車でアメリカ大陸を横断をされた女子学生です。

スタンフォード大にはアスリート枠以外ではこれまで2名合格。ダートマス大は1名、コーネル大は4名合格したようです。その他、アイビーリーグではありませんが、MITに1人が合格。以上は、長女の友達の範囲内での数字ですから、高校全体の正確な数字ではなく、もっと多い可能性が高いです。

アメリカの大学受験は、両親親戚が同じ大学の卒業生であれば、いわゆる「レガシー枠」での競争となります。長女の同級生でダートマス大に合格した友人は、曾祖父、祖父、父、叔父らがダートマス大卒で、祖父と父はダートマス大のフットボールの選手だったそうです。

「レガシー枠」だからといって有利かというと、必ずしもそうとは言い切れません。一般枠よりも高校の成績が少し劣っても検討されるという意味では、一般枠受験者よりも恵まれていますが、「レガシー枠」の中での競争も激しいと聞いています。私の知り合いのアメリカ人弁護士はイェール大卒ですが、彼の子供はイェール大は不合格となりました。親が卒業した大学に多額の献金をしていれば、その子供は有利となると聞いています。

長女の同級生で、「アスリート枠」・「レガシー枠」以外でアイビーリーグに合格した学生で共通している点は、4年間の高校のすべての教科の成績がほぼ満点であり、SATやACTの成績もほぼ満点に近いということです。その上でスポーツや文化活動は最低条件で、アプリを開発したとか、会社を作ったとか、アフリカに行って難民支援をしたとか、医学論文を発表したとか、州議会議員のスタッフとして法案作成に携わったとか、親の私でも圧倒されるほどの活動をした学生たちです。

長女は、高校4年間、出来る限りのことはやったと思います。今日も3つの大学の追加エッセイを書き終えたようですので、明日でもアプリケーションを送付する予定です。幸運を祈るのみです。







Wednesday, December 11, 2019

アメリカの大学受験:「Early Decision」の結果が続々と

今日は2019年12月11日。
長女はこれまで、アメリカの大学の「Early Decision」として1校、「Early Action」として2校(University of Virginia とUniversity of Michigan)に加え、早くアプリケーションを提出すれば早く結果が分かる大学6校にアプリケーションを送付しています。最初の3校は当然追加エッセイが必要ですが、残りの6校のうち追加エッセイが必要な大学は1校、残り5校はエッセイが不要な大学です。

12月15日(日)に「Early Decision」を含むいくつかの大学の合否が分かると思っていましたが、本日、つまり12月11日、これまでアプリケーションを提出した9大学のうち、1校から合格通知が来ました。その大学は、SUNY- Binghamton(ニューヨーク州立大学ビンガムトン校)でした。合格は、共通のアプリケーションを送付するサイトで分かりました。合格したSUNY- Binghamtonは、「セイフティ」の大学で、いわゆる「滑り止め」的大学です。そうであっても、長女も親も、合格通知は嬉しいものです。

そうこうしているうちに、現在も東京のアメリカンスクールに通っている長女の友達から、「Early Decision」としてアプリケーションを送付した大学からの合格通知がきたとの連絡がありました。Boston University、Northeastern Universityなどが発表したようです。

長女の「Early Decision」の大学はまだ合否を発表していません。12月15日はどうやら「めど」のようです。明日以降、いつでも発表される可能性があるということで、明日から家族全員がドキドキです。

「Early Decicion」の大学に合格しなければ、大学受験プロセスは続きます。「Early Action」の大学やその他の大学からの合否の内容を見極めつつ、ほとんどの大学は、通常のアプリケーション提出期限が来年の1月1日ですので、12月中に長女が受験したいすべての大学にアプリケーションを送付することになります。

親としては、ただ祈るのみ。どうなることやら。

Sunday, December 1, 2019

次女のG9のクラスと学校の生活スタイル

次女は今14歳で今月15歳を迎えます。日本では中学3年生。こちらでは4年間ある高校の1年生(G9)です。

来年、ボーディングスクールに通うことを希望しており、共通のアプリケーションを送付し、各高校での面接も終え、あとはSSATの成績を上げることとファイナンシャル・エイドを申し込むだけです。

今通っている高校は、公立のライ高校。どんなクラスを受けているかについて説明します。

米国の高校には、日本の「3年B組」のように1年を通して同じクラスルームで授業を受けるのではなく、各生徒は、自分の時間割を持っており、授業により部屋が異なるので、授業毎に移動することになります。したがって、次女は1日8つ科目の授業を受けていますので、「クラスメート」という意味は、8つの授業のクラスメートということになります。

次女は、1)Living Environment H (Honors), 2) PE, 3) French 2H, 4) Composition, 5) Algebra 2H, 6) Band, 7) Global History 9H, 8) English 9H という授業を受けています。ランチはFrenchの授業の後なので午前10時半頃とることになり、相当早いランチとなります。

Living Environmentの成績の付け方は、日ごろのテストが最も重要で、次に宿題、Project Labという順番です。6月にはRegent Examがあります。その他に四半期ごとの試験もあります。
Frenchの授業の成績の付け方はもっとはっきりしています。Projectが40%。クイズが30%、授業の議論への参加が20%、宿題が10%という比重を示しています。
Algebra 2HのLuftman先生は、元ロッキードマーティン社でミサイルの発射実験をしていたそうです。その後NY市の公立高校で教え、ライ高校に来た方です。この先生は、復習の重要性、テストで間違えた問題を繰り返し解くことの重要性を強調していました。

すべてのクラスの先生が述べていたことは、「Google Classroomに全てが載っている」というものでした。宿題、読みべき本、これまでの授業、次の授業の内容等すべてがGoogle Classroomで知らされます。宿題もGoogle Documentで提出します。この点は、日本との大きな違いだと思います。ライ高校ではすべての生徒がPCを持ち、PC上で宿題をすることが求められています。

実は、Google Documentでの宿題の提出はライ中学の時から求められていました。次女にiPadを買い与え対応してもっていましたが、さすがに高校生になったので、MacBook Airを買ってあげました。

アメリカの高校はお金がかかります。ライ高校では、MacBook Airに加え、iPhone, iPod, AirPodsは当たり前。長女には誕生日にApple Watchをプレゼントし、16歳から車を運転するようになりました。

長女は車で通学していませんが、結構な数の生徒が車通学しています。毎朝娘たちを学校に送っていますが、学校近くで渋滞が発生します。ライ高校にはスクールバスはないので、うちのように親が送り迎えするケースと高校生自らが運転して通学しているケースがあります。ライ高校生の車の流行りは、ジープです。Jeep Wranglerの新車は4万ドル以上しますが、中古ですと2、3万ドルで買えます。それでも十代の子に買い与えるものにしては、かなり高価なものです。
ライは金持ちが多いですが、流石にライ高校の駐車場にテスラや1000万円以上するベンツは見かけません。

Saturday, November 30, 2019

米国の感謝祭

一昨日は、感謝祭。うちは七面鳥は大きくて料理するのに時間がかかるし、家族4人でも木曜から日曜まで毎日食べことになり飽きてしまうので、代わりにチキンを食べています。

過去には37年来の付き合いのカリフォルニア州フレズノ在住の元ホストファミリーの家でゆっくりしたことは何度もありました。典型的なオールアメリカンの御家庭で、孫を含む家族全員青目で、お米を食べたことがありません。木曜から日曜までフットボールを見たり映画を見たりしながら毎日七面鳥を食べるのは流石に飽きます。

オーブンを使ったチキンの丸焼きは結構簡単です。まずはチキンを水洗いしないこと。オーブン用のトレイにアルミホイルフォイルを貼って、ペーパータオルで拭いたチキンを置き、定番の塩胡椒をふりかけます。
次にレモンの皮、ガーリック、ローズマリーを細かく砕き溶かしたバターに混ぜます。オリーブオイルもタップリと。それらをブラシでチキン全体に塗ります。
チキンの中には半分に切ったレモンと玉ねぎを2個ずつ、ガーリックも。
チキンの周りには大きめに切った玉ねぎ、人参、ジャガイモなど。
あとはオーブンで華氏425度で45分間焼きます。
一旦取り出して、トレイにたまっただし汁をチキン全体にスプーンでかけます。
そしてもう一度オーブンに戻し20分少々焼きます。これで完了です。
そしてトウモロコシ、カボチャ、スクワッシュ、ナッツ、そしてクランベリー・ソースはマストです。

オーブンでチキンを焼いている間、メイシーズ感謝祭パレードをテレビで観ます。今年で93回目となるパレードは、全米で最も有名な感謝祭パレードで、観衆は350万人、テレビ視聴者数はなんと5000万人だそうです。パレード参加者は8000人。フロートは約30台。マーチングバンドは11隊。そしてパレードの目玉は巨大パルーン、特にキャラクターバルーンです。今年はスヌーピーが復活することが話題になっていました。

さて、米国の感謝祭ですが、11月の第4木曜日と決まっています。日本の盆と正月が合わさったようなもので、遠く離れて暮らしている家族も、感謝祭の日には家族と共に過ごすために家に帰ろうと努めるようです。

米国では、感謝祭の祝日は、今からおよそ400年前、米国のイギリス植民地時代の初期に、感謝の祝宴として始まりました。1620年、「メイフラワー号」と呼ばれる船が100人を超える人々を乗せてイギリスを出発し、大西洋を越えて新天地アメリカに向かいました。乗船者の大半は、「分離派」と呼ばれるキリスト教の一派に属する人々で、英国国教会の信条を受け入れることができずにそこから分離したグループでした。分離派はイギリス国内で迫害を受け、信仰の自由が与えられていたオランダに移り住んでいましたが、その後、彼らはアメリカ大陸に新しい植民地を築くことをイギリスから許されるとともに、経済的な援助も受けました。

当初、彼らはアメリカ大陸の南岸に沿った地域で、他の入植者の近くに定住するつもりでしたが、途中航路がそれたために、予定よりもはるか北に位置する、現在のマサチューセッツ州ケープコッド湾に上陸しました。

1620年12月21日、彼らは到着した湾岸で、無人となったアメリカ先住民の村を見つけ、そこに居住し、自分たちのこの新しい土地をプリマスと名付けました。新しい入植地での1年目は大変厳しいものでした。彼らは自らをピルグリム(北アメリカに移住し植民地を築いた清教徒の一団)と呼んでいましたが、その大半がイギリスの都会の出身であり、荒野で暮らす術を知りませんでした。彼らの多くは森を恐れ、狩猟の腕もありませんでした。イギリスでは狩猟は貴族だけのものであり、一般の人々にとっては、獲物を銃で撃つことは罰金や処罰の対象でした。また、彼らがこの地に到着した季節は多くの農作物を育てるには遅すぎた上に、彼らが持ち込んだ植物は新天地の気候に合いませんでした。イギリス産の小麦の種は、植民地の土壌では発芽しませんでした。最初の1年で植民地の住民の半数が病死し、もし先住民のワンパノアグ族の助けや指導を受けることがなければ、全滅していたと言われています。

1621年3月、ワンパノアグ族首長に率いられた一団がピルグリムの入植地を訪れました。彼らの目的は、入植者との協定を結ぶ相談をすることでした。入植者は、ワンパノアグ族を敵対する部族から守ることと引き換えに、ワンパノアグ族の土地にとどまることを許されることになりました。ワンパノアグ族たちは入植者に、彼らがそれまで知らなかったトウモロコシという食物の育て方を教え、新しい土壌でよく育つ農作物を教えました。また、魚の釣り方、貝の採り方、森の中を音を立てずに移動して獲物を狩る方法なども教えました。

ワンパノアグ族は1年を通じて、土地がもたらす多くの恵みに対する感謝の祭事を行っていました。そしてピルグリムもまた英国で、収穫のときに感謝祭を行っていました。1621年の秋までには、入植者たちは新しい土地で暮らしていくことを学び、トウモロコシ、大麦、豆類、そしてカボチャなどの豊かな収穫を得ました。

多くの恵みへの感謝のために、彼らは感謝の祝宴と祈りのための特別な日を計画しました。彼らはワンパノアグ族を招待し、90人のワンパノアグ族は、入植者の収穫物と一緒にあぶり焼きにするために七面鳥と鹿肉を持って宴に参加しました。それ以外にも、貝や魚、うなぎ、コーンブレッド、スクワッシュ、ナッツ、クランベリーなどさまざまな食物が祝宴を飾りました。入植者たちはワンパノアグ族から、クランベリーやいろいろな種類のトウモロコシやスクワッシュの料理法を学んでいました。この最初の感謝祭には、ワンパノアグ族がポップコーンを持ってきたとも言われています。

その後も入植者は、秋の収穫を感謝の祝宴によって祝いました。1776年に米国が独立を宣言した後、議会は国全体が祝う感謝の日を設けることを提言しました。そしてジョージ・ワシントンはそれを11月26日とすることを提案しました。感謝祭が法定休日になったのはそのはるか後のことです。これは、1800年代半ばに活躍した著名な編集者サラ・ジョセファ・ヘイルの努力によるところが大きいと言われています。彼女は長年にわたり、感謝祭を国の祝日にする運動をしていました。南北戦争の終盤の1864年になって、彼女はリンカーン大統領を説得し、大統領は11月の最終木曜日を公式に感謝祭として定めることを宣言しました。。1941年には、11月の第4木曜日が連邦法定休日として宣言され、ほとんどの職場や学校は4連休となりました。

感謝祭の日付は年によって異なります。そのため大統領は毎年、その年の日付を法定休日として宣言する必要があるがあります。宣言の中で大統領は、1621年にプリマスで行われた最初の感謝祭の歴史的な行事とその意義に触れ、それを称えています。

感謝祭の分かち合いの精神を受け、今日では市民グループや慈善団体が、恵まれない人々、特にホームレスの人々に伝統的な感謝祭の食事を提供することが慣習となっています。各地域では、休日の期間中、恵まれない家庭のために、フード・ドライブを行って食糧を集めています。

七面鳥、トウモロコシ、カボチャ、スクワッシュ、ナッツ、そしてクランベリー・ソースは、最初の感謝祭を表すシンボルとなっています。これらのシンボルは、ピルグリムとメイフラワー号の絵と同様に、感謝祭の休日の飾りやカードに描かれています。また、ドライフラワーや色とりどりのひょうたんや「インディアン・コーン」と共に、オレンジや赤、茶色や黄色といった秋の色も、テーブルやドアの飾りによく使われている。これらはすべて、収穫と秋の季節を表すものです。

我が家は、七面鳥以外は定番の感謝祭料理です。毎年、ピルグリムとアメリカ先住民の心温まる協力に思いを馳せながら、秋の収穫に感謝しつつ感謝祭ウィークを過ごしています。



Monday, November 25, 2019

長女のアメリカの大学受験の途中経過(11月下旬の状況)

今年アメリカの大学受験の長女。

繰り返しになりますが、アメリカの大学受験は、日本のような一発試験とは異なり、GPA(高校4年間の全教科の成績)、SAT(長女はACT)に加えて、スポーツ、文化活動、ボランティア、インターン、そしてエッセイと、生徒の人間としての包括的なポートフォリオをよく見せる必要があります。日本のような一部の人間の能力(偏差値?)の客観的試験ではない分、不安だらけです。

人間の総合力を示す必要があります。そのため、家族によっては、小学生の時から、年に何十万円程度で「受験コンサルタント」を雇って、アイビーリーグに入るためのフォートフォリオ作りにいそしむ人もいます。

というのも、最近は、親が卒業生だからといって、「レガシー枠」で子供が簡単に親の大学に入れない傾向が出ているからです。複数のイェール大学卒の私の親友のお子さんは子供はイェール大学に入れませんでした。1人の親友はイェール大学にこれまでに億近い献金をしているにもかかわらずです。

余談になりますが、アメリカ人として学部生としてアイビーリーグに入ることは、本当に大変なことなんです。学校の成績(GPA)は高校4年間すべての教科で満点、SATも満点で初めて競争のスタートラインに立てるのが、ハーバードやイェール、そしてスタンフォードなんです。もちろんスポーツ枠は別ですが。

外国人としては外国人枠がありますので、日本人であれば、ある程度優秀で英語が相当できれば、アメリカの優秀な大学であっても合格の可能性はより高くなります。というのは、日本人で高校卒業後にアメリカの大学に入学を希望する方は中国人やインド人とく比べて極めて少ないからです。アメリカの大学は、多様性を極めて重視しており、「外国人学生」の「国籍の多様性」は「売り」なんです。したがって、もしアメリカ国籍を持たない日本人のお子さんが英語が相当できて、日本やアメリカの高校の成績やSATの成績がよければ、そのお子さんの受験者としての希少価値は相当高く、アイビーリーグでも合格する確率が高くなります。また、外国人受験者は、米国連邦政府の奨学金を得ることはできず、年800万円から900万円の授業料+寮費を全額払うため、大学からすると経営的にはお得意様というわけです。

長女はアメリカ国籍を持っているため、制度上、「日本人」として「外国人枠」でアメリカの大学に入ることはできません。親が生粋の日本人であっても長女は「アジア系米国人」として受験することになります。これは長女にとり不利なんです。なぜなら、全米にアジア系アメリカ人で優秀な学生はごまんといるからです。長女が「日本人」であることや「日系米国人」であることは全く考慮されません。一律「アジア系米国人」として見られるため、GPAやACTは満点でない長女は、どうしても「満点のアジア系米国人群(中国系やインド系に多い)」の次のレベルで争うことになります。

大学は、高校の成績やACTの成績以外に課外活動やボランティ活動などを考慮しますが、長女は、スポーツは女子バレーボール、文化系活動はステージ・クルーであり、ある意味一般的な活動です。長女の課外活動の「売り」は、女子では珍しいトロンボーンを中学生の時から吹いていることくらいです。

話は戻ります。長女は、他の子と同様、20校弱の大学を受験します。大学受験といっても、日本のように大学にいって試験を受けるわけではなく、行きたい大学に共通のアプリケーションをオンラインで送付するだけです。送付料は1校大体75ドルから80ドルとばかになりません。共通のアプリケーションではエッセイは1つだけ書くのですが、大学によっては1つから4つ程度の追加エッセイが求められます。


これまで長女がアプリケーションを提出した大学4校は追加エッセイが必要な大学で、11つのエッセイを書いています。5校は追加エッセイが不要な大学でした。計9校にアプリケーションを送付したということです。

今後アプリケーションを提出することを考えている大学はあと10校あります。追加エッセイは少なくとも1つから4つ必要となりますので、高校の成績を保ちながら今後10から40ものエッセイを書くことは、長女としては相当負担になっているようです。長女は本当に大変そうで親としても心苦しいですが、心を鬼にして、エッセイを書き続けるよう、毎日叱咤激励しています。

Saturday, November 23, 2019

24-7-365

アメリカに16年間住んでいると、その時々に流行り言葉があります。

気のせいでしょうか、最近ラジオで、「24-7-365」というフレーズを本当によく聞きます。

24-7-365は、「twenty four seven, three sixty five」と発音しますが、「24 hours a day, seven days a week and 365 days」という意味で、1日24時間、1週間毎日、年間無休でいつでもお店は開いている、という時に使います。英語の表現では、「at anytime, all year round」と言う意味です。

24-7-365という言葉は、結構新しい表現だと思います。
労働者の勤務時間は昔から9時から5時までの8時間が一般的で、昼食を入れるので8時から5時までとなることが多いようです。ジェーン・フォンダ主演の「9時から5時まで(9 to 5)」という映画(1980年制作)もありました。また、アメリカはキリスト教の信者で建国されましたから、日曜日は働きませんでした。今でもブルーカラー及びホワイトカラー労働者は、基本的に土日はお休みです。

アメリカで「7-Eleven」のお店が登場したのは1946年です。朝7時から11時までのお店で、当時としては前例のない営業時間のため
衝撃的であったようです。その後「7-Eleven」ではすぐさま24時間営業の店が登場しました。

話は24-7-365に戻りますが、テレビやラジオの広告で、「twenty four seven」又は「twenty four seven, three sixty five」というフレーズをよく聞きくようになったのは、キリスト教が衰退しているからだと言う人もいます。

1980年6月にテッド・ターナーにより設立された世界初の24時間放送するニュース専門チャンネルが登場した時は、度肝を抜かれたことをよく覚えています。

日本人は残業も厭わず勤勉だと言われていますが、効率性が低いと批判されています。アメリカ人は、欧州諸国の人と比べて、本当によく働くと感じるのは私だけでしょうか。

Saturday, November 16, 2019

次女、ボーディングスクールを受験

アメリカの高校の最終年であるシニア(G12)の長女がアメリカの大学を受験するこの時期に、3学年下、つまり高校の初年度となるフレッシュマン(G9)の次女が、ボーディング・スクールを受験しました。

ボーディング・スクールは、所謂寄宿学校。次女は既にライ高校のG9ですから、合格すると来年9月からG10としてボーディングスクールに行くことになります。ということは、来年9月から、長女も次女も家を出ることになります。

その寂しさよりもきついのは、2人の授業料と寮費。大学は寮費も入れて年間7万ドルから8万ドル。年間900万円です。次女のボーディングスクールは年5万ドルから7万ドル。年間600万円から800万円です。

次女はボーディング・スクールを4校受験しました。受験といっても、共通のアプリケーションを送付し、面接を受けるだけです。アプリケーションにはエッセイもあります。また、これまでの中・高の成績や学校の先生の推薦状も必要です。SSATという共通試験の結果も送付します。大学受験のプロセスとそっくりです。

次女が受験したボーディング・スクールは、全米で10(ten)スクールというトップ10の寄宿制高校のうち4校です。アプリケーションを含む必要な書類を提出後、ある週末に1校、次の週末の3連休を利用して3校を訪問し面接を受けに行きました。

巷にボーディング・スクールにおける受験者の面接と親の面接の質問の例がごまんと出回っています。次女はしっかり準備して面接に臨みました。1校はサマースクールに通った学校で、面接官がたまたまその時の数学の先生でしたので、面接時間は所要15分程度で終わりました。

親だけの面接もありましたが、4校とも予想に反し、「あなたの子供がこの学校に通う事で、何を得ることを期待するのか。」等の質問は全くなく、すべて「何か質問はあるか。」というものでした。

各学校を訪問して驚愕したことは、キャンパスの大きさと充実した施設です。巨大な図書館、アイスホッケーリンク、水球専用やダイビング専用プール、アメフト専用スタジアム、野球専用、フィールドホッケー専用フィールド等、まさに大学並みです。

18世紀後半に開校した学校が多く、歴史と威厳を感じました。
次女は合格しても、フィアナンシャル・エイドをもらわなければ通えないので、様々なスカラーシップやファイナンシャルエイドを得る手続きを進めています。

どうなることやら。