1985年にスタンフォード大学に留学した時、ルームメートが簡易な「ポップコーン製造機」を持っていました。
トウモロコシの穀粒を入れてスイッチを入れると、穀粒が入った底から熱風が出ます。この熱風で穀粒が次から次へとはじけてポップコーンになると、ポップコーンは軽いので熱風で押し出されて、製造機の前に置いたボウルに自動的に入ります。トウモロコシの穀粒は、はじけるまでは時間がかかりますが、一つの穀粒がはじけ始めると、次から次へとはじけて、あっという間に穀粒分のポップコーンが出来上がります。
その後、1989年にロサンゼルスで1人で住むようになり、ジャンクフードは体に悪いしお金もないので、「ポップコーン製造機」を20ドル程度で購入しました。今でも20、30ドルで購入できると思います。日本のアマゾンでも、上記写真の製造機は2400円で購入で来ます。
ポップコーン製造機を購入後、すぐにトウモロコシの穀粒を買いに「ラルフス」という大型スーパーに行きました。
そこではたと気づきました。トウモロコシの穀粒を英語でなんというのかわからなかったのです。店員を見つけてポップコーンを作りたいと言ったら、電子レンジでチンしたらすぐにできるタイプの紙袋に入ったポップコーンの素を出してきた。
自分は、「corn seedsが欲しいんだよ」と言いましたが、店員はよくわからない反応でした。「ポップコーン製造機で作リたいんだよ」と言ったら、店員は、「ああ、君が欲しいものは、corn kernelsだね」と言いながら、corn kernelsが並んでいる棚を示してくれました。
私はそこで初めてポップコーンの素はcorn kernels(コーン・カーネル)と呼ぶことを知ったのです。「corn seedsじゃないんだ」と思ったわけです。
では「kernel」とはどういう意味でしょうか。それは、植物の堅果の仁や、外皮の中の実のことをkernelとも呼びます。そして、小麦やトウモロコシの穀粒のこともkernelと呼ぶそうです。したがって、トウモロコシの穀粒は「種」ではないんですね。
トウモロコシには、さまざまな種類があ利ます。例えば、デントコーン、フリントコーン、スイートコーン、フラワーコーン、ワキシーコーン等です。
ポップコーンを作れる種類は、実は一種類しかありません。普段私たちが食べているトウモロコシの穀粒では、ポップコーンは作れないんです。熱で温めても「ポップ」しないそうです。
ポップコーンが作れるトウモロコシの種類を「Zea Mays Everta」と呼びます。この種の穀粒のみが、乾燥した熱にさらされると穀粒の水分が膨張して爆裂(ポップ)してポップコーンになります。
自家製で作るポップコーンは、原材料がトウモロコシの穀粒だけですから、他のスナック菓子と比べて健康への害がほとんどないと言えるでしょう。もちろん、塩やバターをかけすぎると体によくないと思いますが。
ということで、大昔から私のおやつは、自家製ポップコーンなのです。
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