Saturday, December 14, 2019

アメリカの大学受験:ライ高校生の結果が続々と

一昨日、長女は、もう一つの「Safety」の大学、つまり「滑り止め」の大学から合格の通知が届きました。合格した大学は、ニューヨーク市にある私立大学Fordham University(フォーダム大学)でした。これで、少なくとも行ける大学が2つあるということになります。行きたい大学ではないのですが、少なくともどこかの大学に行けるということですので、親としては少し安心です。

本日、最初に受かった大学から、正式な合格通知が郵送されてきました。滑り止めの大学ですので、額縁に入れることはないですが、きちんと保管しました。

長女の高校は、ニューヨーク州ウェストチェスター郡ライにあるライ高校という公立学校です。ライは、地域としてはハリソン、ポートチェスター、ママロネック、ライブルックに囲まれた緑が多く居住地域はかなり狭く、そしてお金持ちの地域です。高価な一軒家がほとんどでアパートが少ないこともあり、多様性がほとんどありません。高校の白人率は95%以上。長女のバーシティの女子バレーボールチームで有色人種は長女一人のみ。アフリカ系もヒスパニック系も1人もいません。

親はアイビーリーグ出身も多く、お金持ちであることは、彼らの家や通学で乗っている車を見るとすぐわかります。うちの家はベッドルームが5つありますが、おそらく家の大きさは平均か小さい方です。一部の同級生の家はまさにお屋敷で、玄関ホールはうちの家の一階くらいの大きさがあったり、バレーボールコートがあったり、プールがあったりします。

さて、長女の同級生ですが、長女が知る限りでは、アイビーリーグに続々と合格しています。ハーバード大には少なくとも2名。一人は飛び込みの選手でアスリート枠での合格。もう一人は一般枠なのですごいです。幼少期に白血病にかかり、それを乗り越えた経験があり、白血病のリサーチをしたり、夏休みに癌研究の大学病院でインターンをしたり、圧巻は、白血病研究の資金集めのために、自転車でアメリカ大陸を横断をされた女子学生です。

スタンフォード大にはアスリート枠以外ではこれまで2名合格。ダートマス大は1名、コーネル大は4名合格したようです。その他、アイビーリーグではありませんが、MITに1人が合格。以上は、長女の友達の範囲内での数字ですから、高校全体の正確な数字ではなく、もっと多い可能性が高いです。

アメリカの大学受験は、両親親戚が同じ大学の卒業生であれば、いわゆる「レガシー枠」での競争となります。長女の同級生でダートマス大に合格した友人は、曾祖父、祖父、父、叔父らがダートマス大卒で、祖父と父はダートマス大のフットボールの選手だったそうです。

「レガシー枠」だからといって有利かというと、必ずしもそうとは言い切れません。一般枠よりも高校の成績が少し劣っても検討されるという意味では、一般枠受験者よりも恵まれていますが、「レガシー枠」の中での競争も激しいと聞いています。私の知り合いのアメリカ人弁護士はイェール大卒ですが、彼の子供はイェール大は不合格となりました。親が卒業した大学に多額の献金をしていれば、その子供は有利となると聞いています。

長女の同級生で、「アスリート枠」・「レガシー枠」以外でアイビーリーグに合格した学生で共通している点は、4年間の高校のすべての教科の成績がほぼ満点であり、SATやACTの成績もほぼ満点に近いということです。その上でスポーツや文化活動は最低条件で、アプリを開発したとか、会社を作ったとか、アフリカに行って難民支援をしたとか、医学論文を発表したとか、州議会議員のスタッフとして法案作成に携わったとか、親の私でも圧倒されるほどの活動をした学生たちです。

長女は、高校4年間、出来る限りのことはやったと思います。今日も3つの大学の追加エッセイを書き終えたようですので、明日でもアプリケーションを送付する予定です。幸運を祈るのみです。







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