Saturday, November 4, 2023

米国の諜報機関は大丈夫?

2001年9月11日の同時多発テロ以降、米国の情報機関は、イスラム組織ハマスを含む攻撃的なパレスチナのグループに対する諜報活動を事実上停止していたようです。彼らは、国際テロ組織アルカイダなどの指導者らを追うことにリソースを集中させた他、ハマスが米国にとって直接的な脅威になったことはないと判断していたそうです。その判断は正しかったのでしょうか。

10月7日、ハマスは襲撃でイスラエル側の国境警備を突破し、1400人以上を殺害しました。米国民は30人以上死亡、10人が行方不明となりました。地域全体を巻き込む戦争となる懸念が高まっています。

CIAを中心とする米情報機関に所属するごく一握りの分析員は、7日の攻撃前にガザ地区の情勢を追っていたが、ハマス内に実際に入り込み、盗聴技術で同組織を監視することに関しては、イスラエル側に依存していたそうです。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、今回の安全保障面の失敗はイスラエル国防省や情報機関に責任があると述べました。

ジェイク・サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)はハマスによる攻撃の直前に、「中東は依然として長年続く課題を抱えているものの、同地域はここ数十年来で最も落ち着いた状況にある」と外交誌フォーリン・アフェアーズで述べていました。 


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