Friday, November 24, 2023

2024年アメリカ大統領選挙:バイデン大統領、トランプ前大統領にリードを許す

来年の2024年は、アメリカ大統領選挙の年。投票は11月の第2週の火曜日に行われます。

現在、現職のバイデン大統領はトランプ前大統領に対し、わずかですが確実にリードされています。2期目をかけた選挙戦のこの時点で対立候補に後れを取っている現職大統領は、統計が始まって以来バイデン大統領が2人目だそうです。

最近の行われたCBSニュースとユーガブ、CNNとSSRS、FOXニュース、マーケット大学ロースクール、クイニピアック大学の5つの世論調査では、いずれもバイデン大統領はトランプ前大統領に2~4ポイントでリードを許しています。もちろんこの数字は誤差の範囲内です。

しかし、過去80年間、1943年のフランクリン・ルーズベルト大統領以来のほぼすべての現職大統領は、決戦投票を約1年後に控えた時点で、10ポイントをわずかに上回る差で対立候補をリードしています。

事実、同じ時期に世論調査で対立候補にリードされていた現職大統領は、トランプ前大統領ただ一人のみだそうです。2019年11月の段階で、トランプ前大統領はバイデン候補に10ポイント近く水をあけられていました。

トランプ前大統領が再選を目指した2020年の大統領選期間中、トランプ前大統領がこれほどリードを稼いだことは一度もありませんでした。今回の大統領選では、すでに17の世論調査でトランプ前大統領がバイデン大統領よりも高い得票を得ています。

激戦州でも同様です。トランプ前大統領は少なくとも一つの世論調査で、2020年の選挙期間中に一度もリードすることができなかった州でバイデン大統領を抑えています。具体的にはミシガン州、ネバダ州、ペンシルベニア州などで、これらの州が次期大統領を決めるカギを握ることになると言われています。

バイデン大統領は前回勝利したトランプ前大統領を相手に、なぜこれほど苦戦しているのでしょうか。

バイデン大統領は民主党左派と問題を抱えていることが理由なのでしょうか。イスラエルとイスラム組織ハマスの紛争での対応に民主党左派から大きな批判の声が上がっています。

しかし、クイニピアック大学による最新の世論調査を例に挙げると、超リベラル派の支持率はバイデン大統領が96%、トランプ前大統領が2%と大きくリードしています。マーケット大学の世論調査でも、同じ有権者層での支持率はバイデン大統領が95%とトランプ前大統領の5%を大きく上回っています。

実は、バイデン大統領が大きく落ち込んだ要因は中道派にあるようです。クイニピアック大学の調査では、中道派の支持率でバイデン大統領のリードはわずか12ポイント。マーケット大学の世論調査でも18ポイント。FOXニュースで5ポイント、CNNでは17ポイントとなっています。

ピュー・リサーチ・センターの2020年の調査では、同じ有権者層の支持率でバイデン候補は28ポイントもリードしていました。出口調査でも、中道派の30%がバイデン候補に票を投じました。現在、バイデン大統領は約15ポイントのリードを失ったことになります。

経済も原因なのでしょうか。バイデン氏がトランプ氏にリードを許しているのが経済問題ですが、2020年の選挙戦終盤でも、有権者は経済問題でバイデン候補よりもトランプ大統領を支持していました。

バイデン大統領の年齢問題はどうでしょうか。バイデン大統領が大統領を務めるのに高齢過ぎるかという質問は、他のどの質問よりも回答が2020年から大きく変化しています。

2020年の大統領選でバイデン大統領が接戦の末に勝利したジョージア州、アリゾナ州、ウィスコンシン州、ペンシルベニア州、ネバダ州、ミシガン州の6州を対象にしたニューヨーク・タイムズとシエナ大学が今月発表した世論調査では、バイデン大統領は大統領職をきちんと務めるには歳が行き過ぎていると回答した登録有権者はなんと71%に上っています。クロス集計で列挙されたどの年齢層も大多数が同じ回答でした。民主党支持者の51%も同じように回答しました。

これほど多くの有権者がバイデン氏を高齢だと感じているの当たり前で、バイデン氏は歴代最年長(81歳)の大統領です。

トランプ前大統領が高齢だと感じている有権者はたったの39%です。

トランプ前大統領が当選すれば、第22代および第24大統領であるグローバー・クリーブランド大統領以来2人目の、期をまたいで再選を果たす大統領になることになります。


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