Thursday, October 26, 2023

米下院、議長にジョンソン氏選出 

10月25日、アメリカの議会下院で、マイク・ジョンソン議員(51、共和党)が下院議長に選ばれました。賛成220票、反対209票の賛成多数で決定され、今月3日以降不在となっていた議長ポストがようやく埋まることになりました。

前議長の解任から約3週間にわたった議会の混乱と共和党の内紛が、ようやく終わったようです。ジョンソン氏は2016年から、ルイジアナ州の選挙区選出の下院議員を務めています。研究委員会の委員長を務めました。穏やかな物腰の保守派の弁護士で、ラジオの司会者を務めています。この日の議長選では、過半数の220票を獲得した。

下院では10月3日、マッカーシー氏が議長を解任され、後任選びが進められていましたが、選出は難航。4人目の候補でやっと決着しました。

ジョンソン氏の選出は、ドナルド・トランプ前大統領寄りの共和党右派にとっての勝利となります。党内穏健派も候補を立ててきましたが、支持を広げられませんでした。

投票後に下院本会議場で演説したジョンソン氏は、「われわれは今、異常な危機の中におり、世界はわれわれが強くあることを求めている。混乱と暴力が中東地域と東ヨーロッパを揺るがし、インド太平洋地域でも緊張が続いている。揺らいではならない」と述べ結束を訴えました。そして「私はまもなくこの議場に最初の議案を提出する。それは友人であるイスラエルを支持するためのものだ」と述べ、下院としてイスラエル支持を明確にする決議案を提出する考えを示しました。その他、議長としての主な優先事項として、国境警備、インフレ、中東での紛争を列挙しました。

ジョンソン氏は、中絶の権利や同性婚に反対するなど、多くの問題で断固として保守的な立場を取っています。ウクライナをめぐっては、党内の右派の多くと同様、さらなる支援に反対しています。

ジョンソン氏は、2020年大統領選でのトランプ氏の敗北をめぐって、選挙結果を法的に争った中心人物の一人でした。

下院の勢力は共和党221、民主党212となっており、法案採決において造反はほとんど許されない状況にあります。

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