Thursday, December 30, 2021

アメリカの私立大学の授業料は高い!(その2:大学2年)

さて、大学2年生になった長女の授業料・寮費をしたためます。

(大学2年)


総計:8万1355ドル
(内訳)
秋学期と春学期の授業料の合計:6万1646ドル
寮費:7332ドル
寮活動費:1500ドル
学食費:5768ドル
健康保険代:3755ドル
大学のヘルスサービス費:958ドル
活動費:396ドル

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返済不要な連邦政府及び大学からの奨学金:3万5400ドル
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大学からの長女のローン:計1万0392ドル
 Direct Subsidized Loan: 4454ドル
 Direct Unsubsidized Loan: 5938ドル
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親と長女の実際の支払い:3万6445ドル


大学2年時の授業料・寮費・保険代は全て値上がりしました。
しかし、幸運なことに、返済不要な大学の奨学金が、1年時は1万5400ドルだったのが、2年時は3万5400ドルに増えました。2万ドル以上増えたおかげで、親の出費が1年時の5万2555ドルから2年時は3万6445ドルと1万6110ドルも減ったことは本当に助かっています。この奨学金については、大学に必死にアピールしたから増えたのですが、長女の大学の成績がよくなければもらえませんでした。次女のボーディングスクールの支払いもありますが、これでなんとか生き延びられそうです。 

アメリカの私立大学の授業料高い! (その1:大学1年)

長女の大学はアメリカのマサチューセッツ州ボストン近郊にある歴史ある大学です。リベラルアーツ・カレッジではなく、医学部などの大学院もある大学ですが、学部生は全部で5000名と、かなり小規模な大学です。この大学の授業料や寮費についてさらけ出そうと思います。まずは大学1年生の時の諸経費です。


(大学1年)
総計:7万9957ドル
(内訳)
秋学期と春学期の授業料の合計:5万9560ドル
寮費:7016ドル
寮活動費:1500ドル
学食費:7114ドル
健康保険代:3465ドル
大学のヘルスサービス費:906ドル
活動費:396ドル

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返済不要な大学からの奨学金:1万5400ドル
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大学からの長女のローン:計1万1402ドル
 General Fund: 2000ドル
 Direct Subsidized Loan: 3464ドル
 Direct Unsubsidized Loan: 5938ドル
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親と長女の実際の支払い:5万2555ドル


以上が具体的な数字です。大学1年の諸経費は約8万ドルでしたが、長女もバイトをしたので親の出費は5万ドル程度ですみました。もちろんこれらには、長女が入寮した時や冬休みや夏休みのベセスダの家までの往復の交通費は入っていません。

長女はアメリカ人なので、返済不要な大学からの奨学金を獲得したり、大学からのローンを組めたことは良かったです。しかし、将来的にはこの大学ローンが心配です。

アメリカのボーディングスクール:G11のクラス

次女は、暖かい州にあるボーディング・スクールに通っています。ボーディング・スクールと言っても、全寮制ではなく、通いの生徒より寮生の方が少ない学校です。したがって、正確に言うと、寮を備えた私立学校ということでしょうか。小学校から高校まである一貫校で、その昔、男子校で全寮制だったようです。1950年代に寮が廃止されましたが、半世紀以上ぶりの2019年に寮が復活しました。

次女はG10(高校4年中、第2学年)で転入したのですが、その時点(2020年8月)で寮の建物は築2年でした。私も見学に行きましたが、全てが新しく綺麗なので、次女が羨ましく感じました。G10の時は、コロナ禍であったため、ほとんどの留学生は本国に留まったままで、寮はアメリカ本土から来ている学生だけで閑散としており、次女はルームメイトもおらず、2人部屋を独り占めしていました。

今年から留学生も戻ってきたようで、次女はメキシコからのルームメイトと一緒の生活です。寮に住む生徒が昨年の倍に増えたため、学校のスタッフも運営に苦労しているようです。次女も、ランドリーなどで初めて順番待ちの経験をして窮屈な思いをしているとのこと。親としては何事も経験だと思っています。若いうちから仲間と一緒に生活することを学ぶことは、次女にとり大きな財産になると思っています。

さて、次女は現在G11で、これは高校4年間のうちの高校3生(junior)で、日本では高校2年生にあたります。次女はどんなクラスをとっているのでしょうか。長女と同様、高校の授業料支払いのサイトで確認することにします。

次女の高校はクォーター制を取っています。第1・第2クォーターのクラスは以下の通りでした。

1)AP Physics 1,  2) Bible,  3) French 3-H,  4) Honors Ind. Science Research,  5) Painting 1A,  6) Precalculus,  7) Race and Social Justice, Literature

聖書(Bible)のクラスがあるのは私立高校ならではですね。

第3・4クォーターになると、第1・2クォーターの2) Bibleの代わりにCreative Non-Fiction, 7) Race and Social Justice の代わりに AP Comparative Government & Politicsのクラスを受けることになります。

次女はとりたいクラスをとっているようで、親として全くコメントはありません。AP系のクラスは学校の授業以外に、APの試験を受ける必要がありますので、念のため、オンラインの家庭教師をつけることにしました。

次女はジュニア・イヤーの半分が終わり、いよいよアメリカの大学受験が視野に入ってきました。次女は長女と同様、SATではなくACTを受けます。既に2回受けましたが、まずずまずの結果でした。長女の時も家庭教師をつけたので、次女にもACT試験対策用の家庭教師をつけるかもしれません。

アメリカの政治や国際政治に関心のある長女と異なり、次女は環境系に関心があるようです。したがって、今後、環境系のリサーチに強い大学を探していくことになります。

ともあれ、「アメリカの教育はいくらお金があっても足らない」とよく聞きますが、まさに親としてそれを実感しています。

アメリカの大学:大学2年生の授業

長女は現在、マサチューセッツ州にある大学の2年生ですが、毎日、どんなクラスを取っているのかは、親として全く承知していませんでした。

親が支払う子供の授業料関連の大学のサイトがあり、そこにログインすると、長女がどんなクラスを取っているかがわかるようになっているので、初めて確認してみます。

秋学期は、長女は、月金はクラスが2つ、火水木はクラスが3つあるようで、それなりに大変そうです。

取っているクラスは、1)アメリカ政治、2)スペイン語、3)アフリカの歴史、4)国際関係におけるジェンダー、5)現代日本文学、のようです。

1)は月、水、2)は月、水、金、3)は火、木、4)は火、木、5)は火、木にクラスがあるようです。基本的に1クラス1時間15分のクラスですが、スペイン語だけは、月曜は50分のクラス、水曜は50分と40分の2クラス、金曜は50分クラウスとなっています。

長女は、クラス以外に、キャンパス内でのレストランでのバイト、国際関係に関するクラブでの活動、日系・日本人のクラブでの活動を行なっており、クラスの宿題が結構ある中で、大学生活はいっぱいいっぱいのようです。

今回、初めて長女のクラスを確認しました。それなりに一生懸命やっているようなので、親として改めて安心しました。

アメリカの大学

アメリカには、大学が2500校から3000校近くあると言われています。

現在長女は東海岸の大学に通っていますが、長女が通った公立高校(NY州ウェストチェスター郡ライ市)の同級生の多くも東海岸の大学に通っており、そのうち50名程度はアイビー・リーグの大学やMIT、スタンフォード大学など全米で超一流の大学に通っています。同級生の中には、全米の様々な州の州立大学に通っている同級生もいます。たまたま高校の進路カウンセラーがミシガン大出身だったので、このカウンセラーの人脈で、ミシガン大に入学する生徒は結構います。

アメリカの大学は、レガシー枠、つまり祖父母・親・兄姉が同じ大学に通っていると、入学しやすいというシステムは、私立・州立を問わず未だにあるようです。長女の日本のアメリカンスクールの中学時代の同級生の友人に、両親も兄さんもハーバード大卒でということで、本人もハーバード大に入った方がいます。長女の高校の同級生で隣に住んでいた方は、祖父・父がコーネル大卒で、本人も結局コーネル大に入りました。私の友人には、曽祖父、祖父、両親、兄がイェール大で、本人もイェール卒という方もいます。

長女の日本人の友人で、アメリカ生まれ、または子供の時からアメリカ育ちの方は、たいてい皆優秀で、アイビーリーグの各大学やタフツ大、ジョージタウン大などで学んでいます。そのうちの一人は、12月までにアプリケーションを出した大学は全て不合格となりましたが、翌年の3月頃に最後のアプリケーションを出したプリンストン大に合格したという、珍しい方もいます。

さて、次女は現在G11で、これは、アメリカの4年間ある高校の3年生にあたります。日本でいえば高校2年生です。長女がアメリカの大学入学プロセスを経験しているため、2年前から、次女宛に全米の様々な大学から入学を勧誘するための大学の資料が毎日のように届いています。資料を受けた大学は、アイビーリーグの大学から、こんな大学があるのかというような大学まで広範囲にわたります。珍しい大学も多いので、列挙しようと思います。

州のアルファベット順に書きますが、長女もアプリケーションを出したことがなく、私も縁もゆかりもない州の大学からも、なぜか入学資料が次女宛に送られてきます。摩訶不思議です。


◯アラバマ州 AL

Samford University (Birmingham, AL)

The University of Alabama (Tuscaloosa, AL)

◯アリゾナ州 AZ

University of Advancing Technology (Tempe, AZ)

The University of Arizona (Tucson, AZ)

◯カリフォルニア州 CA

Santa Clara University (Santa Clara, CA)

Stanford University (Stanford, CA)

◯コロラド州 CO

Colorado School of Mines (Golden, CO)

University of Denver (Denver, CO)

◯コネチカット州 CT

Connecticut College (New London, CT)

Quinnipiac University (Hamden. CT)

Trinity College (Hartford, CT)

University of Connecticut (Storrs, CT)

University of New Haven (West Haven, CT)

Yale University (New Haven, CT)(アイビーリーグ)

◯デラウェア州 DE

University of Delaware (Newark, DE)

◯ワシントンDC

American University (Washington, DC)

George Washington University (Washington, DC)

St. John’s College (Washington, DC)

◯フロリダ州 FL

Flagler College (St. Augustine, FL)

Rollins College (Winter Park, FL)

University of South Florida (Tampa, FL)

University of Tampa (Tampa, FL)

◯ジョージア州 GA

Georgia State University (Atlanta, GA)

◯インディアナ州

Rose-Hulman Institute of Technology (Terre Haute, IN)

◯アイオワ州 IA

Grinnell College (Grinnell, IA)

University of Iowa (Iowa City, IA)

◯ケンタッキー州 KY

University of Kentucky (Lexington, KY)

University of Louisville (Louisville, KY)

◯ルイジアナ州 LA

Tulane University (New Orleans, LA)

◯メイン州 ME

Carleton College (Northfield, ME)

Colby College (Waterville, ME)

University of New England (Biddeford, ME)

◯マサチューセッツ州 MA

Brandeis University (Waltham, MA)

Simmons University (Boston, MA)

Stonehill College (Easton, MA)

Tufts University (Medford, MA)

University of Massachusetts Lowell (Lowell, MA) 

Wellesley College (Wellesley, MA)

◯メリーランド州 MD

Hood College (Frederick、MD)

Johns Hopkins University (Baltimore, MD)

Montgomery College (Rockville, MD)

Notre Dame of Maryland University (Baltimore, MD)

Prince George’s Community College (Largo, MD)

Stevenson University (Owings Mills, MD)

University of Baltimore (Baltimore, MD)

University of Maryland (College Park, MD)

Washington College (Chestertown, MD)

◯ミシガン州 MI

Michigan Technological University (Houghton, MI)

◯ミネソタ州 MN

Carleton College (Northfield, MN)

Macalester College (St. Paul, MN)

University of Minnesota (Minneapolis, MN)

◯ミシシッピ州 MS

Mississippi State University (Mississippi State, MS)

◯モンタナ州 MT

Montana State University (Bozeman, MT)

◯ネブラスカ州

University of Nebraska - Lincoln (Lincoln, NE)

◯ニュージャージー州 NJ

Rutgers University (Camden, NJ)

Seton Hall University (South Orange, NJ)

◯ニューヨーク州 NY

Adelphi University (Garden City, NY)

Bard College (Annandale-on-Hudson, NY)

Barnard College (New York, NY)

Clarkson University (Potsdam, NY)

Colgate University (Hamilton, NY)

Columbia University (New York, NY) (アイビーリーグ)

Cornell University (Ithaca, NY) (アイビーリーグ)

Fordham University (Bronx/ New York, NY)

Hofstra U (Hempstead, NY)

Keuka College (Keuka Park, NY)

Nazareth College (Rochester, NY)

New York University (New York, NY)

Pace University (New York, NY)

Rensselaer Polytechnic Institute (Troy, NY)

Rochester Institute of Technology (Rochester, NY)

Skidmore College (Saratoga Springs, NY)

SUNY College of Environmental Science and Forestry (Syracuse, NY)

United States Military Academy (West Point, NY)

University of Buffalo (The State University of New York) (Buffalo, NY)

◯ノースカロライナ州 NC

North Carolina State University (Raleigh, NC)

Wingate University (Wingate, NC)

◯オハイオ州 OH

Case Western Reserve University (Cleveland, OH)

Kent State University (Kent, OH)

Kenyon College (Gambier, OH)

Miami University (Oxford、OH)

Oberlin College please & Conservatory (Oberlin, OH)

Ohio Wesleyan University (Delaware, OH)

Otterbein University (Westerville, OH)

The College of Wooster (Wooster, OH)

Xavier University (Cincinnati, OH)

◯オレゴン州 OR

Lewis & Clark College (Portland, OR)

Oregon State University (Corvallis, OR)

University of Portland (Portland, OR)

◯ペンシルベニア州 PA

Bucknell University (Lewisburg, PA)

California University of Pennsylvania (California, PA)

Carnegie Mellon University (Pittsburgh, PA) 

Chatham University (Pittsburgh, PA)

Duquesne University (Pittsburgh, PA)

Franklin & Marshall College (Lancaster, PA)

Lafayette College (Easton, PA)

Lycoming College (Williamsport, PA)

Marywood University (Scranton, PA)

Messiah University (Mechanicsburg, PA)

Mount Aloysius College (Cresson, PA)

Muhlenberg College (Allentown, PA)

Neumann University (Aston, PA)

Susquehanna University (Selinsgrove, PA)

The University of Scranton (Scranton, PA)

Ursinus College (Collegeville, PA)

West Chester University (West Chester, PA)

Widener University (Chester, PA)

Wilkes University (Wiles-Barre, PA)

York College of Pennsylvania (York, PA)

◯ロードアイランド州 RI

Brown University (Providence, RI)(アイビーリーグ)

Bryant University (Smithfield, RI)

Providence College (Providence, RI)

◯サウスカロライナ州 SC

College of Charleston (Charleston, SC)

University of South Carolina (Columbia, SC)

Wofford College (Spartanburg, SC)

◯テキサス州 TX

Southern Methodist University (Dallas, TX)

Texas Christian University (Fort Worth, TX)

◯バージニア州 VA

Bridgewater College (Bridgewater, VA)

Christopher Newport University (Newport News, VA)

George Mason University (Fairfax, VA)

Emory & Henry College (Emory, VA)

Hollins University (Roanoke, VA)

Radford University (Radford, VA)

Randolph-Macon College (Ashland, VA)

University of Lynchburg (Lynchburg, VA)

WIlliam & Mary (Williamsburg, VA)

◯バーモント州 VT

Bennington College (Bennington, VT)

The University of Vermont (Burlington, VT)

◯ワシントン州 WA

Seattle University (Seattle, WA)

Western Washington University (Bellingham, WA)

◯ウィスコンシン州 WI

University of Wisconsin - Madison (Madison, WI)

◯ウエスト・バージニア州 WV

Concord University (Athens, WV)

帯状疱疹(Shingles)のワクチン接種

今日(12月30日)、ブースターを接種したあのSAFEWAYでアポなしで帯状疱疹を予防するワクチンを摂取しました。


帯状疱疹の原因は水ぼうそうと同じウィルスです。帯状疱疹は、体内の水痘・帯状疱疹ウイルスが活動を再開することで発症します。主に子どもの頃に、このウイルスにはじめて感染すると、水ぼうそうを発症します。そして、水ぼうそうが治った後も、ウイルスは脊髄から出る神経節という部位に潜んでいます。普段は体の免疫力によってウイルスの活動が抑えられているため発症することはありませんが、加齢やストレスで免疫力が低下するとウイルスは再び活動、増殖しはじめます。そして、ウイルスは神経の流れに沿って神経節から皮膚へと移動し、帯状に痛みや発疹が出る帯状疱疹を発症します。 


2019年に亡くなった父は80歳の頃、帯状疱疹にかかりました。母も70代でかかりましたが軽症でした。私の周りには帯状疱疹にかかった多くの先輩方がいます。帯状疱疹の発症率は50歳以上で増加し、50代、60代、70代と加齢に伴ってさらに増加するそうです。また、帯状疱疹後神経痛(PHN)への移行リスクも加齢とともに高くなるといわれています。


ワクチン接種により、水痘・帯状疱疹ウイルスに対する免疫力を高めて、帯状疱疹の発症を予防することができるそうです。また帯状疱疹を発症したとしても軽症ですみ、帯状疱疹後神経痛(PHN)などの後遺症の予防にもつながるとのデータもありそうです。


私は、このPHNの後遺症の予防を考えて、今日接種しました。私の保険ではカバーされないので174ドルを自腹で払いました。あと1回接種する必要があります。

くるみ割り人形(ワシントン・バレエ団)

クリスマスの風物詩と言えば、マンハッタンでは、ラジオシティのロケッツ・ショー「クリスマススペクタキュラー」ですが、全米の主要都市では、なんと言ってもバレエ「くるみ割り人形」です。

ニューヨークに2回駐在していた頃は、毎年子供たちとニューヨーク・シティ・バレエ団の「くるみ割り人形」をマンハッタンにあるリンカーンセンターで鑑賞するのが恒例行事でした。

12月26日、ワーナー・シアターで行っているワシントン・バレエ団の「くるみ割人形」の最終公演を妻と長女と鑑賞してきました。今回は、ワシントン・バレエ団の理事会の理事をしている方の招待でした。

ワシントン・バレエ団との付き合いは長く、芸術監督のジュリー・ケントさんとは、彼女がニューヨークのアメリカン・バレエ・シアターでプリンシパルとして活躍していた頃からの知り合いです。2015年に同シアターを引退し、2016年からワシントン・バレエ団の芸術監督に就任されました。ジュリーさんは、ハーバート・ロス監督の1987年の映画「ダンサーズ」の主役でソ連出身の世界的に有名なバレエ・ダンサー、ミハイル・バリシニコフの相手役も務めたことがあります。

インターミッションでは、バックステージツアーをしてもらい、幕が降りた舞台の上で記念撮影をしました。バックステージでは、ワシントン・バレエ団のリハーサル補佐でハンガリー出身のダンサーのタマス・クリザさん、タマスさんの妻でダンサーの大貫真希さん、滝口勝巧さん、木村綾乃さん、宮崎たま子さんらの知り合い全員と挨拶できました。

当日の第2幕のメインとなるパ・ド・ドゥを踊る「シュガープラムの妖精」と「キャバリエ」は、なんと日本人ダンサーのペア・大貫真希さんと滝口勝巧さんでした!

大貫さんは、2004年にワシントン・バレエ団に入団。日本人最初のプリンシパルとして「海賊」、「白鳥の湖」、「ジゼル」など多数の作品の主役を務める同バレエ団の顔です。このお二人のパ・ド・ドゥは圧巻で、拍手が鳴り止みませんでした。個人的には大滝さんのピルエットの回数と安定性に感動を覚え身震いしました。

くるみ割り人形は、各地のバレエ団で構成や振り付けなどが少し異なっています。各バレエ団の味が出てそれはそれで楽しめるものだと思いました。





我が家のクリスマス

 2001年に結婚、2002年に長女が生まれる2ヶ月前にロサンゼルスに引っ越しました。それ以降、連続8年半もの間、海外生活を送ったので、我が家でのクリスマスは、アメリカの家庭のように祝います。

マンハッタンに住んでいた頃は、娘2人はまだ幼少期だったので、クリスマスの数日前に同級生とよくジンジャーブレッドハウスを作っていました。ジンジャーブレッドとは、生姜、シナモン、ナツメグ、クローブなどの香辛料と蜂蜜や砂糖などで味付けされた洋菓子です。クリスマスが近づくと、クリスマスアクティビティとして家の形をしたジンジャーブレッドハウスがよく作られます。ジンジャーブレッドハウスを作ったら、自宅に飾っておくのですが、クリスマスが過ぎると、適当なタイミングで家族でジンジャーブレッドハウスを食べます。

2011年初頭に8年半ぶりに帰国しても、娘2人は東京のアメリカンスクールに通いましたので、アメリカの文化を学校や友達の家で引き続き学びました。日本に5年半住み、2016年に再びニューヨークに引っ越し。4年過ごした後、2020年からメリーランド州ベセスダに居を構えています。

我が家では、いつも暖炉の部屋にあるリビングルームにクリスマスツリーをセットし、飾り付けをします。そして、クリスマスの朝までに、家族4人それぞれが、家族全員分のプレゼントを買って、クリスマスツリーの下に置いておきます。クリスマスの朝が来たら、みんなでプレゼントを開けるという儀式があります。プレゼントといっても、高価なものではありません。今年は私は娘からはセーターや高級ナッツを、妻からは出張用カバンをもらいました。

クリスマスの日には、手料理を食べます。これまではチキンの丸焼きとスタッフィング、クランベリーソース、マッシュドポテト、パイ、エッグノックなどが多かったのですが、今年は、次女がベジタリアン料理を振舞ってくれました。トッポギ、野菜生春巻き、カッパ巻き、アスパラガス・チーズ巻き、椎茸の油揚げ、フレンチフライズ、芽キャベツのロースト、豆腐野菜サラダに、ブラウニーと、5時間もかけて1人で作りました。味付けも抜群で一家団欒の夕食となりました。

ブースター接種(その2)

12月21日、長女がボストン近郊にある大学からクリスマス休暇で我が家に帰ってきました。19歳になった長女をダレス空港で出迎えて、長女はなんだか少し大人になったように感じました。車で自宅に向かう途中、長女と米国の政治情勢や国際情勢についていろいろな話をすることができました。大学2年が終わった夏休みと大学3年の前期は、チリに留学するそうです。

12月22日、長女は、私と次女が接種した同じSAFEWAYの薬局にブースターを打ちに行きました。長女は、家族の中で最も早くコロナ・ワクチンを接種(2回とも2021年4月にファイザーを接種)したのですが、SAFEWAYの薬局にはたまたまファイザーの在庫がなく、モデルナのブースターを接種しました。

ブースターは、これまで2回接種した種類と異なるワクチンを打った方が効果があると指摘する専門家もいます。長女は、1回目と2回目はファイザー、3回目のブースターはモデルナを接種したことになります。ブースターの副反応が出る人は少ないと聞きますが、それでも長女のことが心配でした。結局、副反応は出ませんでした。ちなみに3回ともファイザーを接種した16歳の次女もブースター接種後に副反応は全く出ませんでした。

ブースター接種(その1)

やっとブースターを接種しました。

2021年4月と5月にファイザーを接種した私は、12月16日、3回目のファイザーを接種しました。

アメリカはコロナワクチン接種もPCR検査も無料です。日本はコロナワクチン接種は無料ですが、PCR検査は無料ではなく、3万円から5万円かかると聞いています。

今回コロナワクチンを接種した場所は、SAFEWAY(セーフウェイ) という大型スーパーマーケットの中にある薬局です。事前にネットで予約を取りましたが、アポなしでも接種可能です。

12月13日に次女がクリスマス休暇のためボーディングスクールからベセスダの自宅に帰ってきました。16歳でもファイザーであればブースター接種はできるようなったようなので、12月17日、次女をSAFEWAYに連れていき、次女はアポなしでブースター接種を済ませました。

妻は、東京で2回目の接種をしたのは8月なので、来年2月にブースター接種可能となります。

日本にいる私の母は、2回目の接種をしたのは6月なので、来年1月にブースター接種ができることになります。

父は日本人、母は永住者、娘2人はアメリカ人

私たち家族について、簡単に整理してしたためます。

2001年に東京で結婚、2002年と2004年にロサンゼルスで娘2人が生まれました。したがって、娘2人は日米の二重国籍保持者です。その後、他の国に引っ越し2年ちょっと生活。それからニューヨーク市に戻ってきて3年半生活。2011年7月に9年ぶりに帰国しました。

帰国後、子供の教育についていろいろ悩みましたが、将来のことを考えて娘2人をアメリカ人として育てることにしました。

2011年1月から2016年7月までの5年半の東京生活では、娘2人は調布市にあるアメリカン・スクール・イン・ジャパンに通いました。長女と次女の歳の差は2歳なのですが、アメリカン・スクールの基準にしたがって、長女は小学3年生、次女は幼稚園に編入。次女は、ニューヨーク市で2010年の秋学期は小学1年生を経験していただけに、申し訳なかったです。しかし、この長女と次女の学年が3年違うことが、後々良かったと思えるようになります。

2016年6月からまたアメリカに戻りました。今度はニューヨーク州ウェストチェスター郡のライという場所に居を構えました。理由は、その地域の学校区のレベルが高いからです。親としては、良い公立学校(=無料)がある地域に家を借りることは鉄則です。しかし、学校区のレベルが高ければ、その分、家賃も高額です。私たちの5ベッドルームの家の家賃は月6800ドルもしました。

結局、ライには2016年6月から2020年7月まで4年1ヶ月間、住みました。ちょど長女が高校4年間をライ・ハイスクールにフルに通って卒業できたので、良かったと思います。

次女はライ・ミドルスクールに3年間とライ・ハイスクールの1年間を通いました。2020年7月からメリーランド州ベセスダに引っ越したのですが、次女は、父親である私がベセスダに3年間住める保証はない、したがって、ベセスダの公立高校を卒業できる保証はない、と考えたため、どうしてもボーディングスクールにG10から編入したいと言い出しました。次女の気持ちもわかるので、2019年秋頃からボーディングスクール探しを始めました。ボーディングスクールに通った経験がない私たち夫婦は、浅はかにも全米トップ5のボーディングスクールを次女に受験させましたが、コロナもあり編入枠も少ないとのことで、あえなくずべて補欠合格となりました。その時点で2020年2月であったので、焦った我々は、その時点で受け入れ可能なボーディングスクールを探しまくりました。ある日、妻が比較的温かい州にある全米でトップ25に入るくらいのボーディングスクールを探しだし、連絡を取ったらまだ入学願書を受け付けているとのこと。早速オンラインで面接を行ったら見事に合格。次女は2020年8月、ダレス空港から1人で飛行機に乗って出発しました。次女の年齢はまだ15歳でしたので、若干可哀想な気もしましたが、次女が選んだ道ですので、親としてはしっかり応援するしかないと思っています。

妻は、結局、2021年11月23日に永住者としてアメリカに入国しました。2019年10月に「移民多様化ビザ抽選プログラム」に応募して2020年6月6日に当選、2021年9月27日に東京のアメリカ大使館で面接、翌9月28日に妻の「移民ビザ」発行、翌9月29日に妻は発行された「移民ビザ」が貼られた日本のパスポートを入手しました。その経緯は追って書こうと思います。

ということで私たち家族は、私が生粋の日本人、妻はアメリカでの永住者、娘2人はアメリカ人、という奇妙な組み合わせとなりました。

Friday, October 8, 2021

長女とのロードトリップ

8月中旬に次女はハワイの高校の寮に戻りました。バージニア州のダレス空港では、搭乗口まで一緒に行って、悲しみを抑えながらG11の活躍を祈りながら励ましつつ次女とお別れしました。ホノルル空港では、30年来の友人にいつもながら出迎えてもらい、高校に送ってもらいました。

9月上旬、長女を自家用車でニューヨーク経由でボストンに送りました。いわゆるロードトリップですが、長女といろんなことを話せて本当によかったです。映画の一場面のようでした。マンハッタンで一泊しましたが、その夜は、「Stomp」というオフブロードウェイのショーを2人で見に行きました。ストンプとは、日本どでは「ドスン、バタン」という意味です。91年イギリスで大道芸人をしていた二人組が創作したパフォーマンス。94年にニューヨークで公開以来、人気を集めているショーです。このパフォーマンスは日常生活で触れている音とムーブメントでこれまでのブロードウェイには無い全く新しいエンターテーメントで、コミカルなキャラクターの役者が、楽器を用いず、日常にあるもの、ブラシやドラム、ゴミ箱などを使って、音を出しながら音を奏でていました。

翌朝、インターコンチネンタルホテルを出発し、ボストンへ。途中で長女が運転してくれました。その日はボストンのホテルに宿泊し、翌朝、長女の大学の入寮を手伝いました。長女の大学には、小3から中学2年生まで通っていた東京にあるアメリカン・スクールの同級生が数人通っています。大学2年生となる長女の寮は、1年生の寮より少し小さいですが、長女はそれなりに満足しており、デコレーションしていました。1年生のときと異なり、長女のフロアは皆女性なので、気兼ねなく生活できるようです。

長女とのワシントンDCからボストンまでのロードトリップは、父親としては本当に思い出になるものでした。ありがたや。長女に感謝。

娘2人と旅行:恵まれている父?

 8月上旬に、18歳の長女と16歳の次女と、マンハッタンに10日間ほど電車で遊びに行きました。

泊まる場所は、ウォールストリートにあるキッチン・洗濯機/乾燥機付きアパート。いわゆるStudioで、キングサイズのベッドとソファーベッドがあるアパートに泊まりました。10代の娘2人はキングサイズベッドを使い、父親の私はソファーベッドで寝ました。夕食はレストランで食べたり、アパートで料理をしたり。このパターンは、昨年のクリスマスや今年の正月を迎えたホノルル・トリップと同じパターンです。

ゴッホのデジタル展示会や、ブルックリンにあるニューヨーク植物園の草間彌生展に行ったり。草間彌生展では、長女のライ高校の時代の友人が参加しました。その後、次女とは一蘭のラーメンを堪能。別な日には、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館を訪問。また、ハドソンヤードの「エッジ」展望台に行った後は、1980年に廃線になり、取り壊しも決まっていた高架貨物線跡が、南北に1.6キロほど続く遊歩道(空中庭園)「ハイライン」と生まれ変わり、そこを歩いたり。

その後は、2007年から11年の期間に家族で住んでいたバッテリーパークを散策。娘2人が通っていた小学校であるPS89を訪問。その日の夜は、ワグナーパークにある「自由の女神」が見えるレストラン「Gigino」でゆったりと夕食を堪能しました。

ともあれ、10代の娘2人が、同じ空間で10日間も一緒に泊まってくれたことに心から感謝しています。海外生活が長いからなのか、彼女たちがアメリカ人だからなのかわかりませんが、10代の娘を持つ父親として、感謝しかありません。