今年は、 1912年に当時の尾崎東京市長がワシントンDCに3020本の桜の木を贈って110年を記念する年です。桜が植えてあるタイダルベイスンで日本からの贈り物を堪能している多くの方々の姿を見て、尾崎東京市長をはじめ桜の寄贈に携わった日本の方々、そして日本からの贈り物を今日まで大切に育て、守ってきたアメリカの関係者の方々に心より深く感謝しました。
アメリカの関係者の方々が、戦争中も戦後も日本からの贈り物を大事に守り育てきたわけですから、感謝の念に堪えません。
実は、ワシントンDC近郊に、知る人と知る桜の名所があります。それは、メリーランド州モントゴメリー郡ケンウッドという場所です。同郡のベセスダとチェビーチェイスに隣接する街です。
ケンウッドには、およそ全ての家に桜の木が植えられています。これは、1930年代と40年代に地元の土地開発者が、将来の住宅購入者を惹きつけることを狙ってこの街を魅力的にするために桜を植えたそうです。今ではこの街に1200本以上の桜が植えてあります。
全ての家に桜の木が植えてあるのですから、満開の時のケンウッドの美しさは圧巻です。
この桜のシーズンは、ケンウッドでは路上駐車は禁止されています。美しい桜と豪邸を楽しみながら多くの人が街の中を練り歩いています。
私も、今年もケンウッドの桜を満喫しました。同じ桜を見て感動している地元住民や観光客の姿を見て、なんだか嬉しくなりました。
ケンウッドの桜並木
桜は本当に心を平和にし、人と人とを結びつける力があると思いました。
桜の花言葉の一つに「精神美」があります。桜には、「美しさ」と「はかなさ」がありますが、翌春には必ずまた美しい花を咲かせるという「再生」という意味もあるかもしれません。
日米は、「友情」を結びましたが、いっとき、激しく戦い合いました。しかし、戦後は、「和解」をし、再び「友情」を育み、今では、揺るぎない「友情」を深めています。「桜」はまさに「日米の友情」を象徴する生きるシンボルだと思います。
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