Sunday, October 27, 2019

アメリカの大学受験:アーリー・アクション・プログラムでアプリケーションを提出

アメリカの大学には、大学によっては、「アーリー・プログラム」、つまり、早期申し込みを受け付けるプログラムがあります。

普通の申込期限は高校シニア・イヤーの1月であることがほとんどです。アリー・プログラムの期限は11月1日であることが多いです。今日は10月27日ですので後5日しかありません。よく言われることは、期限2日前であっても大学のサーバーがダウンしたり、昨日、北カリフォルニア州の大火事で18万人に退避命令が出たようですが、何が起こるかわからないので、期限の2週間前には申し込みを済ませることが奨励されています。

とは言っても、現実はそんなに簡単ではありません。アプリケーションの申し込みはオンラインで行うのでそれ自体は最後はボタンをクリックすればよいのですが、前述したように、追加エッセイを求めている大学があると、生徒はそのエッセイ書きで苦労するからです。共通のアプリケーションではエッセイは1つだけですが、大学によっては追加エッセイが3つ、4つは当たり前。中には10つ以上のエッセイを求める大学もあります。

大学に合格するために最も重要な要素はなんといっても高校4年間の成績(GPA)と言われています。次にSATやACTという共通試験の成績。あとは、学生が総合的に如何に輝いているかを示すことが重要です。高校のスポーツ・チーム「及び」文化クラブに入って4年間活動、高校4年時にはキャプテンを務め、州の大会で上位に入賞したとか、老人ホームやホームレス支援団体でボランティアを4年間したとか、毎年夏にアフリカ支援のNPOでインターンをしたとか、地元選出の州議会議員が設立したヤング・リーダーズ・カウンシルで地域に根差したボランティア活動をしたとか。それから、高校のカウンセラーと先生からの推薦状も非常に重要です。

よい大学に入学するためには、以上の点が必須条件であり、その上で、追加アプリケーションが重要となります。

「アーリー・プログラム(Early Program)」には、「アーリー・ディシジョン(Early Decision)」と、「アーリー・アクション(Early Action)」の2種類あります。「アーリー・ディシジョン」は、受かったら必ず行かなければならず、1校しか申し込みができません。長女は既にアプリケーションを送付しています。

本日、長女は、合格しても必ずしも行かなくてもよいという「アーリー・アクション」のプログラムを使って2つの大学(University of VirginiaとUniversity of Michigan)にアプリケーションの送付を済ませました。追加エッセイは2校で計5つもあったため結構大変なようでした。結果通知は、「アーリー・ディシジョン」と同じ12月15日です。比較的レベルの高い大学ですので、12月15日にこれらの学校から合格通知を受けたら、その時点で、レギュラーとして来年1月にアプリケーションを送付する大学を再検討することになります。少なくとも「滑り止め」の大学にはアプリケーションを出す必要はなくなります。普通に考えれば、合格した大学よりもレベルの高い大学と、合格した大学と同じレベルでもより行きたい大学に絞ってアプリケーションを送付することになるでしょう。

「アーリー・ディシジョン」や「アーリー・アクション」の大学に受からなかった場合は大変です。1月1日が期限のレギュラーとしてのアプリケーションにかけるしかないからです。もしそうなると、合格可能な大学や滑り止めの大学にたくさんアプリケーションを送付することになります。

長女の高校は、比較的小規模のため、ほとんどのスポーツチームの(州内どころか)域内の成績は大したことはないのですが、なぜかボート部はなんと全米一位の成績をおさめています。

「スポーツ枠」で大学に進学する場合、「アプリケーション・プロセス」が全く異なり、通常のアドミション・オフィスによる入学審査プロセスを経ないため、高校のスポーツチームのコーチと大学のスポーツチームのコーチの人脈が非常に重要であると言われています。スポーツ枠の合格通知は「アーリー・ディシジョン」よりも早く届きます。今の時点でライ高校では、スポーツ枠でスタンフォード大学、ハーバード大学、イェール大学、コーネル大学、ブラウン大学に合格した生徒が判明しています。私の家のお隣さんの長女の同級生は、ボート部でハーバード大学他複数の大学から既に合格通知を受けましたが、お父さんと同じコーネル大学を選んだそうです。アメリカ人の知り合いの弁護士にそのことを話すと、「ハーバードよりコーネルを選ぶなんて信じられない!」と驚かれました。コーネル大は小規模で本人の環境にあっていると判断したようです。フィールドホッケーをしている別の同級生はブラウン大に合格しました。

このようにスポーツ枠での合格が聞こえ始めているので、多くの生徒はこの時期、相当疑心暗鬼になりながら、毎日を過ごしているようです。レギュラー・プロセスでのアプリケーションでは、高校4年時の第一セメスター、つまり今の時期の成績も大学入学審査の対象とされますので、学校の勉強もおろそかにできず、学校生活はかなりきついようです。長女は、バーシティの女子バレー部の活動が一昨日終わりましたので(4年間お疲れ様!)、遠征がなくなる分、少し余裕ができますが、ステージ・クルーの活動が始まるため、引き続き、忙しい学校生活を送りながら、学校の勉強と、大学の追加エッセイ書きに忙殺されるでしょう。

Saturday, October 26, 2019

ニューヨークのお金持ちの冬の過ごし方

ニューヨークのお金持ちは冬はフロリダの別荘で過ごすことは皆ご承知の通りです。

知り合いのライに住んでいる方は、9時から5時まで働くオフィス・ワーカーではなく、会社経営者なので、基本的に10月下旬のハロウィンの頃から3月末まで、フロリダの別荘を生活の拠点とし、必要な時にニューヨークに戻ってくる生活です。

11月第3木曜日の感謝祭はもちろんのこと、クリスマス等もフロリダで過ごしています。別荘はパームビーチにあり、トランプ大統領の別荘マーラ・ラーゴの近くにあります。別荘にいる間、週に3回、トランプ・インターナショナル・ゴルフ・クラブでプレーしています。
更に面白いことに、ニューヨークで使用している車2台は、10月上旬には業者に頼んでトレーラーでパームビーチの別荘に運びます。

それを聞いた後の今月上旬、週日の夜にハリソン駅近くで巨大なトレーラーが駐車されているのを発見。作業員が何台もの高級車をトレーラーに積む作業をしていました。作業員に事情を聞いたら、ライやハリソンの金持ちの車だそうで、彼らは秋になるとまず自分の車をフロリダの別荘に運ぶそうです。

ライの金持ちは、ウォール街に通勤している人もいますが、もっとお金持ちは自宅で仕事をしています。自分のヘッジファンドを設立してお金持ち相手の仕事をしている人たちなどそうです。更なる大金持ちは、プライベート・エクイティ・ファンドの経営者です。彼らは、複数の機関投資家や個人投資家から集めた資金を基に事業会社や金融機関の未公開株を取得し、同時にその企業の経営に深く関与して「企業価値を高めた後に売却」する方々です。知り合いの1人は、総資産数千億円。自宅を聞いても、「どこの家のことか?」と言われます。30代になってからは民間機に乗ったことがない、つまり常にプライベート・ジェットやヘリで移動するとうレベルです。


では彼らは夏はどうしているかというと、基本的にメイン州やマサチューセッツ州の別荘に移住します。ほどほどの大金持ちは、ライ市内にある会員制クラブで過ごします。Shenorock Shore Club, American Yacht Club, Coveleigh Clubなどが有名で、多くのメンバーは代々からのメンバーなので、絆は非常に強く、それが中学生や高校生になると如実に現れます。まあ、彼らは、小さい頃から、夏は毎日、プールや目の前にあるビーチ、そしてヨットで一緒に戯れきているので当然でしょう。

ライ・ハイに通う娘2人も、たまに友人の誕生会に誘われ、それらの会員制クラブに行くことがあります。超高級車が並ぶ駐車場に日本製バンを停め、メンバーの招待客の送迎者たる親は例外的に出入りを認められる会員制バーで、トマトジュースを飲みながらテレビでスポーツ観戦をしたり、クラブ内を散策をしながら、誕生会が終わって出てくる娘を待つのも、たまにはよい経験です。

Thursday, October 24, 2019

アメリカの大学受験: アーリー・ディシジョン・プログラムでアプリケーションを送付!


長女は、本日、Early Decision(ED)プログラムを利用して、ある大学に、ようやくアプリケーションを送付できました。送付料は75ドルでした。

追加エッセイは4つもあるため、推敲に推敲を重ねて、高校のカウンセラーにも何度も確認してもらい、本人はやっと納得したようです。

結果通知は12月中旬に来るそうです。合格していればこの大学に入学する義務があります。そのため、EDは、合格しても後悔しないよう、自分の実力よりも高めの大学にすることが常です。Dream Schoolと言って、まさに夢の大学の場合もあるでしょうし、Reach校と言って、もしかしたら手に届くかもしれない大学とする場合もあります。まちがってもSafetyの大学、つまり滑り止めの大学をEDとしてアプリケーションは出しません。

Early Action(EA)の大学のアプリケーション送付期限もEDと同様11月1日です。長女はEAの大学は2校です。この2校が求める追加エッセイは3つと2つ、計5つです。長女は既に完成していますが、最後の推敲を重ねているようです。



Monday, October 21, 2019

長女、大学に初めてアプリケーション提出

長女は、9月から高校4年間の最終学年であるG12が始まりました。

ほとんどの高校生は、合格すると入学しなければならないという拘束力のあるEarly Decision (ED) という制度を使って大学1校にアプリケーションを送付します。そのアプリケーション提出期限は11月1日です。長女は当然EDの大学を既に決めており、今日にでもアプリケーションを提出する予定でしたが、慎重には慎重を期したいということで、明日、学校のカウンセラーに数点確認した後に提出することにしました。

大学入学のアプリケーションには、特定の「共通のアプリケーション」というものがあり、多くの大学はこのアプリケーションを認めています。このアプリケーションではエッセイ1つ(内容は自由)を添付する必要があります。ほとんどの大学の入学審査のベースとなる重要なエッセイですので、長女は今年の夏から推敲を重ねて、本日完成させました。

各大学は、「共通のアプリケーション」のエッセイに加えて、個別のエッセイを求めることがほとんどです。その数は大学によって異なります。長女のEDの大学は4つのエッセイを求めています。10以上のエッセイを求める大学もあります。

なかには、追加的なエッセイを求めない大学もあります。NYであれば、例えば、SUNY(NY州立大学)やFordham University(フォーダム大学)は求めていません。マサチューセッツ州のNortheastern University(ノースイースタン大学)も追加エッセイはありません。

本日、長女は、共通のアプリケーション(エッセイを含む)が完成したので、追加的エッセイを求めない大学で関心のある大学4校にアプリケーションを送付しました。この4校は、長女が最も行きたい大学ではありませんが、その大学に合格できる保証はありませんので、一部は合格したら行ってもよい大学、一部は滑り止めの大学です。米国で初めての大学入学手続きでしたので、親子で感慨深いものがありました。(最後は、オンライン上で送信ボタンを押すだけでしたので、呆気なかったでしたが。)

長女がアプリケーションを提出した追加エッセイがない大学は次の通りです。
Colby College(メイン州)
・Northeastern University(マサチューセッツ州)
・Fordham University(ニューヨーク州)
・SUNY- Binghamton(ニューヨーク州)

なお、アプリケーション送付は、基本的に有料です。今日提出した5校のうち、1校のみ無料。残りの4校は、2校が50ドル、1校が70ドル、1校が75ドルでした。

長女は、来週にはEDの大学やEA (Early Action:大学が早くアプケーションを受け付ける分、早く合否を出す制度。但し、EDのように合格しても入学する義務はない。)の大学にアプリケーションを送付します。

それが終われば、レギュラーと呼ばれる一般の大学の入学手続きに入ります。アプリケーション提出期限は来年の1月1日です。長女は、それが終わるまで、何十ものエッセイを書き続ける必要があります。大変な作業です。



Friday, August 30, 2019

長女(16歳) 運転免許証を取得!

長女は,今年の6月にG11(日本の高校2年)が終わり,一昨日,運転免許証を取得しました。まだ16歳ですよ!

この国はすべてはカネ次第,ということのようなので,長女にプライベートのドライビング・レッスンを数ヶ月にわたり受けさせました。教官が家の前まで来てくれるので,これほど楽なレッスンはありません。

ロード・テストも同じ車を運転し,同じ教官が採点します。減点30点以上で失格だそうですが,長女は無事合格。

合格はうれしいことですが,親としては懐が苦しくなる問題があります。長女を自動車保険に加入させる必要があるからです。今入っている保険は,夫婦2台運転が前提となっており,保険料は年間1800ドル弱しか払っていません。まあ、かれこれ計13年間米国に住んでおり、無事故できているので安いのでしょう。しかし、十代の長女が追加されると,年間4000ドルの支払いとなります。運転免許証を取得しても自動車保険に入らなければ運転できないので,泣く泣く残り2200ドルを払いました。

今年の夏に家族でカリフォルニアを大学訪問も兼ねて旅行した際,フルカバレッッジのレンタカー用自動車保険が非常に役に立った経験をしたので,自動車保険の重要性は身に染みて分かっています。

そして、今日、長女は、高校のバーシティのバレーボール部の練習に自家用車を運転して行きました。16歳で記念すべき初ライド! その車には、ジュニア・バーシティのバレーボール部にトライアウトを経て入部した来月から高校一年生になる次女もいやいや乗って行きました。運転席の超うれしそうな長女の顔と、後部座席に座った不安そうな次女の顔の対比が忘れられません。

親としては、嬉しい気持ちと寂しい気持ちが入り混じった感じです。

Sunday, August 25, 2019

あっという間の一年その2(長女G11・次女G8)

2018年9月から始まった一年も昨年同様、あっという間に終わってしまいました。
長女はG11ということで、日本でいう高校2年生。この1年間はアメリカの大学入学に向けた準備で大変でした。

大学は、なんといっても学校の成績。そしてSAT/ACTの成績。
スポーツや文化面での活動、ボランティア、インターンの活動も同様に重要です。

勉強面では、学校の勉強をがんばりながら、2018年年末から、ACT対策として、近所のグループで行なっている家庭教師について猛勉強。親のお金は飛びました。
APのテスト対策でも家庭教師をつけました。APは4以上を取らないと、大学でのクレジットとして認めてくれない大学が多いとのこと。

課外活動は、学校のバーシティのバレーボール・チームで活躍。G12からリベロからセッターに変更し、チーム・キャプテンになりました。
演劇クラブではG9から音響を担当。
貧困地域の公立図書館で小学生に家庭教師を行い、ホームレスの方への食料支援プログラムで食料の袋詰めを行いました。

2019年夏にはアジア・ソサエティでインターン。有名な賞のプレゼンターの情報収集をして資料をまとめました。

現在2019年8月下旬ですが、いよいよ大学への申し込み準備が佳境となります。
EDは11月1日が締め切りの大学が多いです。
アプリケーションも個別のアプリケーションからコモン・アプリケーションなど数多くあります。

また、奨学金の申請、米国籍の長女や次女にはFAFSAやCSSなどがあり、かなり細かいので大変です。

このように大学入学までのプロセスは、親もどっぷり関わっていくので、心して支援しようと思います。





Monday, September 3, 2018

あっという間の一年(長女G10、次女G7終了)

2017年9月から2018年10月まで、長女は地元のハイスクール10年生、次女は地元のミドルスクール7年生でしたが、あっという間に終わりました。

長女は、クラブチームCP-ACのバレーボールチームで、2018年1月から3月までコネチカット州ハートフォード、ワシントンDC、マサチューセッツ州ボストン、インディアナ州インディアナポリスなどを訪問。

それぞれの大会では、各都市の巨大なコンベンションセンターの会場を貸し切って試合を行います。大きなスペースに100コートあり、200チームが同時に試合を行なっている光景はど肝を抜かれました。1日に3、4試合あり、選手たちは夜はヘトヘトになっていました。

金曜から試合がある場合が多いのですが、大学のスカウトらが来ているため、長女の高校は公欠扱いになりました。学校のクラブ活動ではないのに公欠になることに驚きました。

初日の夜や二日目の夜に親同士でよく「反省会」を開催しました。午前中に試合がない場合は、チームと親全員で地元のレストランで一緒にブランチを食べました。


次女は、中学校の陸上部に入って楽しみました。来年は長女の影響でどうやらバレーボール部に入りたいようです。まだミドルスクーラーですのでトライアウトはないようで必ず部活ができるので安心です。また、一時期ペラムのアートクラスに通っていたので、また通いたいそうです。

勉強の方は、長女も次女も学校の成績はお陰様でよかったので安心でしたが、長女の方は、4学年あるハイスクールの2年生でしたので、大学入学に向けた準備を始める時期でした。米国では学校の成績だけでは全く十分でなく、かといって、共通の試験であるSATやACTのスコアだけも十分ではありません。一流大学でもSATやACTのスコアの提出を求めない大学もあります。最も重要なのは学校の成績であることには変わりはないのですが、右に加え、課外活動としての学校のスポーツ・チームでの活動や文化活動、ボランティア、インターンシップなど、将来の大学の専攻につながる活動をすることが必要となります。人間のトータルバランスが求められるわけで、米国も一流の大学に入るためには、日本とは違った意味で大変だということです。大学入学準備に向けての詳細はまた後日お話しします。

Friday, November 24, 2017

長女、クラブチーム(バレーボール)のメンバーに!

長女は20029月生まれで、本年(2017年)9月から10年生になりました。4年あるハイスクールの2年目の始まりです。日本でいえば高校一年生ですが、9月初旬の時点ではまだ14歳でした。肉体的にも精神的にも若いので大丈夫かなと思う時がありますが、なんとかやっているようです。

10年生も第1セメスターが無事終わりました。長女が履修している科目は、Chemistry R, PE(体育)Spanish, English H, Health, Band, Algebra 2/Trig, AP World History, Writing Distinctionです。第1セメスターでは、AP World Historyの評価がいまいちでした。APですから大学レベルなので難しいこともありますが、先生との相性がよくなかったのかもしれません。長女は、学校のカウンセラーと先生に今後の対応を相談したようです。幸いSpanishHealthは満点、Algebra 2/Trig, Band, PE, Chemistryもかなり高得点だったので、GPAの平均はなんとか親が期待しているレベルを保てました。勉強については、子供にプレッシャーを与えないよう、ネガティブなことは何もいわないようにしています。

高校の体育会系のスポーツは、昨年に続き、ジュニア・バーシティのバレーボール部に入れ、シーズンは約2か月しかありませんが、がんばっていたようです。長女のポジションは「リベロ」です。所謂守備の要で、同じチームでも他の選手と異なる色のユニフォームを着ます。後衛の選手と何度でも交代することができ、審判の許可を受けることなくサーブ前に何度も交代ができるそうです。必要があればコートを出て必要があれば交代してコートに入れることから、監督の指示をコート外からコート内へ伝える役目もします。まわりの選手と比べ、身長が低い(157cm)長女は、このリベロの立場を十分に理解し、楽しんでいるようです。

高校のバレーボールのシーズンも終わり、次は他のスポーツをやっても良かったのですが、長女はバレーボールをもっとやりたいという希望があったため、コネチカットにあるチェルシー・ピアのクラブチームに入ることに挑戦しました。1120日・21日にトライアウトがありました。このクラブチームには、CP-AC (the Chelsea Piers Athletic Club)と呼ばれ、レベルの高い順に「National Team」、「Select Team」、「Regional Team」、「State Team」があります。「National Team」は全米の最も高いレベルの大会に出場するチームです。「Select Team」は、全米と地方のトーナメントに出場可能です。「Regional Team」は、アメリカ北東部・ニューイングランド地方やNY州・NJ州・コネチカット州3州で競うトーナメントに出場します。

1121日に私は娘のトライアウトの様子を見に行きました。申込みの時点の振り分けで「National Team」候補者はグレーのTシャツ(20名程度)、「Select Team」候補者は白のTシャツ(70名程度)、「Regional Team」候補者は紺のTシャツ(15名程度)でトライアウトをしていました。

3つのコートに分かれて、右端のコートでは「National Team」候補者がトライアウトをしており、真ん中と左端のコートでは、白Tシャツと紺Tシャツの選手が入り乱れていました。

コーチが台の上からボール打って、レシーブ、トス、アタックの能力を見たり、実際に試合をさせてサーブも含めた能力を見極めていました。
見に来ていた一人の母親と話をしましたが、彼女の娘は小さい時からバレーボールをやっていたので9年生であるが「National Team」候補であると。その子を見ると身長は180cmは超えています。
その後、全体をよく見渡すと、約100名ちょっとで長女を含む2名のアジア人を除いて全員が白人、アフリカ系やヒスパニック系も一人もいませんでした。アメリカのクラブチームの女子バレーボールは、このような世界なのかと驚愕しました。
身長もほとんどが175cm以上、中には190cmを超える女子選手もいました。
その中で長女は157cm。でもリベロなので必死にレシーブを中心にトライアウトに挑戦していました。

2時間のトライアウトの最後に20分くらいで、一人のコーチに長女は呼ばれ、何やら話していました。どうやら、白Tシャツの長女に「National Team」でやることに興味がないかと聞いていたようです。長女は賢いので、feeを聞いて(12月~5月までで3950ドル。遠征費は個人負担)、「自分や挑戦したいが、親と相談する」と回答したとのこと。その後、右端の「National Team」候補コートに移されて、試合形式でトライアウトに挑戦していました。グレーTシャツの中で白Tシャツは3名のみ。あとで長女に聞くと、白Tシャツ3名はたまたまライ高校の同級生たちだったそうです。

トライアウトも終わり、長女も家族もどのチームに配属されるかわくわくしていました。というのも、もともと「Select Team」で十分と思っていたからです。
1122日夕方に妻の携帯の留守番電話にメッセージが入っており、長女は「National Team」でプレイすることに興味はないかと。1123日のサンクスギビングデーに電話を返し、もちろん留守番電話でしたが、長女は「National Team」でプレイしたいというメッセージを残しておきました。1124日午前、念のためメールでもその意向を伝えておきました。

1124日午後、正式にチームが発表され、長女は「National Team」の「U16 National16歳以下のNational Team」のメンバーに入れました。U16 National 9名、U17U189名ずついます。最高レベルのチームに入れたし、ライ高校で仲の良いチームメイトも入れたので長女は大喜び。

ちなみに「Select Team」はU179名、U168名、U1510名、U1411名おり、「Regional Team」はU18U17U16がそれぞれ9名ずつ、U15及びU1210名ずついます。

ということで「National Team」に入れた長女ですが、これからが大変です。12月から5月まで、コネチカット州のチェルシー・ピアで週3回、夜に練習があります。親はまずはその送迎が大変です。

更に大変なことは、全米でトーナメントがあるのですが、その遠征費(移動費・宿泊費)は個人負担です。スケジュールは次の通りです。
1月:コネチカット州ハートフォード(New England Winter Fest 2
2月:ワシントンDCMizuno Capitol Hill Classic
3月:マサチューセッツ州ボストン(Mizuno Boston Volleyball Festival
3月:インディアナ州インディアナポリス(Nike Mid-East Qualifier
3月:ペンシルベニア州フィラデルフィア(Northeast Volleyball Qualifier

親が遠征に長女を連れて行かなければなりません。インディアナポリスは飛行機の移動でしょうし、その他は車や電車での移動で、ホテルに宿泊することになります。親のフル・サポートがない限りちょっと厳しいと思います。親としてはがんばるつもりですが、どうなることやら。。。

Sunday, November 19, 2017

最初で最後? 家族でグランド・サークルをキャンピングカーで回る

2017年の夏休みは、長女がサマースクールに通い、次女が乗馬キャンプに通いましたが、やはり家族旅行もしたいなと思っていました。
14歳の長女は、年がら、家族と一緒に時間を過ごす時間が少なってきています。次女はまだ12歳ですが長女の影響を受けて、これまた然り。

そのような中での家族旅行の実現は大変なことです。
2月に入り、アメリカ人でも人生で一度は体験したいと夢見る、「グランド・サークルをRV (Recreational Vehicle:いわゆるキャンピングカー)での旅行」をなんとか実現すべく、密かにRVとRVキャンプ場を予約。
その後、家族からは若干の抵抗にあいましたが、近い将来日本を訪問することを条件に今回の家族旅行が実現することに。

旅行日程は、8月中旬、JFK→ラスベガス(ここでRVをレンタル)→ブライス・キャニオン→アーチズ国立公園→モニュメント・バレー→アンテロープ・キャニオン→グランド・キャニオン→ラスベガス(RVを返却)→JFKという日程でした。
RVで移動中は全てRVパーク内に駐車してRV内で宿泊。RVには、巨大な冷蔵庫、オーブン、電子レンジ、ガスコンロ、トイレ、シャワー、ベッドがついており、ちょっとしたアパートの感覚です。洗濯はRVパーク内のコインランドリーで。
運転は、巨大なRVだったこともあり、全行程私が運転。
RVパークでは、電源確保、生活用水注入、汚水処理という作業があり、最初は汚水処理のホースを扱うことすら気持ち悪かったのですが、それもだんだん慣れてきて、最後はいっちょまえのキャンパーのような気分になっていました。12日間の強行日程でしたが、家族で大きな思い出が作れたと思っています。娘たちの年齢ならこの旅行のことは忘れないと願っています。

ラスベガス
 






ブライス・キャニオン

       






  





アーチズ国立公園
 















モニュメント・バレー













アンテロープ・キャニオン
(一番美しい場所と感じました)





 



 



 






グランド・キャニオン


















ルート66












RVを返却しまたラスベガスへ