アメリカの大学には、大学によっては、「アーリー・プログラム」、つまり、早期申し込みを受け付けるプログラムがあります。
普通の申込期限は高校シニア・イヤーの1月であることがほとんどです。アリー・プログラムの期限は11月1日であることが多いです。今日は10月27日ですので後5日しかありません。よく言われることは、期限2日前であっても大学のサーバーがダウンしたり、昨日、北カリフォルニア州の大火事で18万人に退避命令が出たようですが、何が起こるかわからないので、期限の2週間前には申し込みを済ませることが奨励されています。
とは言っても、現実はそんなに簡単ではありません。アプリケーションの申し込みはオンラインで行うのでそれ自体は最後はボタンをクリックすればよいのですが、前述したように、追加エッセイを求めている大学があると、生徒はそのエッセイ書きで苦労するからです。共通のアプリケーションではエッセイは1つだけですが、大学によっては追加エッセイが3つ、4つは当たり前。中には10つ以上のエッセイを求める大学もあります。
大学に合格するために最も重要な要素はなんといっても高校4年間の成績(GPA)と言われています。次にSATやACTという共通試験の成績。あとは、学生が総合的に如何に輝いているかを示すことが重要です。高校のスポーツ・チーム「及び」文化クラブに入って4年間活動、高校4年時にはキャプテンを務め、州の大会で上位に入賞したとか、老人ホームやホームレス支援団体でボランティアを4年間したとか、毎年夏にアフリカ支援のNPOでインターンをしたとか、地元選出の州議会議員が設立したヤング・リーダーズ・カウンシルで地域に根差したボランティア活動をしたとか。それから、高校のカウンセラーと先生からの推薦状も非常に重要です。
よい大学に入学するためには、以上の点が必須条件であり、その上で、追加アプリケーションが重要となります。
「アーリー・プログラム(Early Program)」には、「アーリー・ディシジョン(Early Decision)」と、「アーリー・アクション(Early Action)」の2種類あります。「アーリー・ディシジョン」は、受かったら必ず行かなければならず、1校しか申し込みができません。長女は既にアプリケーションを送付しています。
本日、長女は、合格しても必ずしも行かなくてもよいという「アーリー・アクション」のプログラムを使って2つの大学(University of VirginiaとUniversity of Michigan)にアプリケーションの送付を済ませました。追加エッセイは2校で計5つもあったため結構大変なようでした。結果通知は、「アーリー・ディシジョン」と同じ12月15日です。比較的レベルの高い大学ですので、12月15日にこれらの学校から合格通知を受けたら、その時点で、レギュラーとして来年1月にアプリケーションを送付する大学を再検討することになります。少なくとも「滑り止め」の大学にはアプリケーションを出す必要はなくなります。普通に考えれば、合格した大学よりもレベルの高い大学と、合格した大学と同じレベルでもより行きたい大学に絞ってアプリケーションを送付することになるでしょう。
「アーリー・ディシジョン」や「アーリー・アクション」の大学に受からなかった場合は大変です。1月1日が期限のレギュラーとしてのアプリケーションにかけるしかないからです。もしそうなると、合格可能な大学や滑り止めの大学にたくさんアプリケーションを送付することになります。
「アーリー・ディシジョン」や「アーリー・アクション」の大学に受からなかった場合は大変です。1月1日が期限のレギュラーとしてのアプリケーションにかけるしかないからです。もしそうなると、合格可能な大学や滑り止めの大学にたくさんアプリケーションを送付することになります。
長女の高校は、比較的小規模のため、ほとんどのスポーツチームの(州内どころか)域内の成績は大したことはないのですが、なぜかボート部はなんと全米一位の成績をおさめています。
「スポーツ枠」で大学に進学する場合、「アプリケーション・プロセス」が全く異なり、通常のアドミション・オフィスによる入学審査プロセスを経ないため、高校のスポーツチームのコーチと大学のスポーツチームのコーチの人脈が非常に重要であると言われています。スポーツ枠の合格通知は「アーリー・ディシジョン」よりも早く届きます。今の時点でライ高校では、スポーツ枠でスタンフォード大学、ハーバード大学、イェール大学、コーネル大学、ブラウン大学に合格した生徒が判明しています。私の家のお隣さんの長女の同級生は、ボート部でハーバード大学他複数の大学から既に合格通知を受けましたが、お父さんと同じコーネル大学を選んだそうです。アメリカ人の知り合いの弁護士にそのことを話すと、「ハーバードよりコーネルを選ぶなんて信じられない!」と驚かれました。コーネル大は小規模で本人の環境にあっていると判断したようです。フィールドホッケーをしている別の同級生はブラウン大に合格しました。
「スポーツ枠」で大学に進学する場合、「アプリケーション・プロセス」が全く異なり、通常のアドミション・オフィスによる入学審査プロセスを経ないため、高校のスポーツチームのコーチと大学のスポーツチームのコーチの人脈が非常に重要であると言われています。スポーツ枠の合格通知は「アーリー・ディシジョン」よりも早く届きます。今の時点でライ高校では、スポーツ枠でスタンフォード大学、ハーバード大学、イェール大学、コーネル大学、ブラウン大学に合格した生徒が判明しています。私の家のお隣さんの長女の同級生は、ボート部でハーバード大学他複数の大学から既に合格通知を受けましたが、お父さんと同じコーネル大学を選んだそうです。アメリカ人の知り合いの弁護士にそのことを話すと、「ハーバードよりコーネルを選ぶなんて信じられない!」と驚かれました。コーネル大は小規模で本人の環境にあっていると判断したようです。フィールドホッケーをしている別の同級生はブラウン大に合格しました。
このようにスポーツ枠での合格が聞こえ始めているので、多くの生徒はこの時期、相当疑心暗鬼になりながら、毎日を過ごしているようです。レギュラー・プロセスでのアプリケーションでは、高校4年時の第一セメスター、つまり今の時期の成績も大学入学審査の対象とされますので、学校の勉強もおろそかにできず、学校生活はかなりきついようです。長女は、バーシティの女子バレー部の活動が一昨日終わりましたので(4年間お疲れ様!)、遠征がなくなる分、少し余裕ができますが、ステージ・クルーの活動が始まるため、引き続き、忙しい学校生活を送りながら、学校の勉強と、大学の追加エッセイ書きに忙殺されるでしょう。