Saturday, October 26, 2019

ニューヨークのお金持ちの冬の過ごし方

ニューヨークのお金持ちは冬はフロリダの別荘で過ごすことは皆ご承知の通りです。

知り合いのライに住んでいる方は、9時から5時まで働くオフィス・ワーカーではなく、会社経営者なので、基本的に10月下旬のハロウィンの頃から3月末まで、フロリダの別荘を生活の拠点とし、必要な時にニューヨークに戻ってくる生活です。

11月第3木曜日の感謝祭はもちろんのこと、クリスマス等もフロリダで過ごしています。別荘はパームビーチにあり、トランプ大統領の別荘マーラ・ラーゴの近くにあります。別荘にいる間、週に3回、トランプ・インターナショナル・ゴルフ・クラブでプレーしています。
更に面白いことに、ニューヨークで使用している車2台は、10月上旬には業者に頼んでトレーラーでパームビーチの別荘に運びます。

それを聞いた後の今月上旬、週日の夜にハリソン駅近くで巨大なトレーラーが駐車されているのを発見。作業員が何台もの高級車をトレーラーに積む作業をしていました。作業員に事情を聞いたら、ライやハリソンの金持ちの車だそうで、彼らは秋になるとまず自分の車をフロリダの別荘に運ぶそうです。

ライの金持ちは、ウォール街に通勤している人もいますが、もっとお金持ちは自宅で仕事をしています。自分のヘッジファンドを設立してお金持ち相手の仕事をしている人たちなどそうです。更なる大金持ちは、プライベート・エクイティ・ファンドの経営者です。彼らは、複数の機関投資家や個人投資家から集めた資金を基に事業会社や金融機関の未公開株を取得し、同時にその企業の経営に深く関与して「企業価値を高めた後に売却」する方々です。知り合いの1人は、総資産数千億円。自宅を聞いても、「どこの家のことか?」と言われます。30代になってからは民間機に乗ったことがない、つまり常にプライベート・ジェットやヘリで移動するとうレベルです。


では彼らは夏はどうしているかというと、基本的にメイン州やマサチューセッツ州の別荘に移住します。ほどほどの大金持ちは、ライ市内にある会員制クラブで過ごします。Shenorock Shore Club, American Yacht Club, Coveleigh Clubなどが有名で、多くのメンバーは代々からのメンバーなので、絆は非常に強く、それが中学生や高校生になると如実に現れます。まあ、彼らは、小さい頃から、夏は毎日、プールや目の前にあるビーチ、そしてヨットで一緒に戯れきているので当然でしょう。

ライ・ハイに通う娘2人も、たまに友人の誕生会に誘われ、それらの会員制クラブに行くことがあります。超高級車が並ぶ駐車場に日本製バンを停め、メンバーの招待客の送迎者たる親は例外的に出入りを認められる会員制バーで、トマトジュースを飲みながらテレビでスポーツ観戦をしたり、クラブ内を散策をしながら、誕生会が終わって出てくる娘を待つのも、たまにはよい経験です。

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