次女は、無事、ボーディング・スクールがある空港に到着。乗継ぎ空港では必ず連絡をくれました。デルタの職員もきちんと付き添ってくれたようです。2回の乗継ぎ空港でも目的地の空港でも、到着すると、デルタ職員が最初に次女を引き取るので、次女は飛行機の扉が開いたら直ぐに降機できたようです。
最初の空港を出発する際に、リストバンドが提供され、乗継ぎ空港では、搭乗の際にリストバンドについているコードを読み取っていたとのこと。
デルタ航空の「unaccompanied minor program」では、目的地の空港での出迎者を登録する必要があり、出迎者がいない限り、そもそもこのプログラムに登録することはできません。延べ15年も米国に住んでいますと、主要都市には誰かしたら知り合いがいるもので、今回も29年前に米国のある都市で一緒に働いたことがある旧友に次女の空港出迎え・引き取りをお願いしました。ありがたくも旧友は快く引き受けてくれて、次女を空港で出迎え、ホテルまで自家用車で送ってくれました。
ボーディング・スクールの要請で、出発地で搭乗する72時間以内にPCR検査を受ける必要があり、右検査が陰性である必要があります。搭乗するまでに結果は分からなくてもよく、目的地に到着後、ホテルで5日間自主隔離をして、再度PCR検査を受けるので、2回目のPCR検査を受けるまでに、陰性がわかれば良いということでした。
出発地、つまり我々の自宅がある地域で、PCR検査の結果が最も早くわかる施設は、メリーランド州ロックビル市にあるPM Pediatricという小児専門のクリニックでした。次女は出発するちょど3日前にPCR検査をしましたが、出発して最初の乗継ぎ空港に着くまでに、陰性の結果が判明しました。陰性だと思っていましたが、正式に陰性結果を知ると、家族全員が安堵しました。
次女が滞在したホテルは、次女が通うことになるボーディング・スクールの生徒が多く滞在していたようです。学校の関係者が出迎えてくれて、チェックイン支援をしてくれました。次女のホテルの部屋は、幸いコネクティングルームで、お隣さんは、カリフォルニア州から来た同じG10の学生でした。5日間の自主隔離中には、コネクティングルームのドアを開けて、social distanceを保ちながら一緒にNetflixで映画を見たそうです。
ホテルで一番苦労してしたのは、食事です。ホテルはルームサービスをしないので、UberEatsやその他の関連サービスを使って1日3食、配達してもらう必要があります。次女が出発する前に私のバンク・オブ・アメリカの口座に次女の口座を作り、次女のiPhoneのWalletにデビットカード情報を登録しました。これでiPhoneで何でも買い物ができるわけです。口座には次女の祖母からもらった結構な額のお小遣いが入っているので、1年間はしのげるでしょう。
次女は、ホテルに入って5日後に再度PCR検査を受け、無事、陰性でした。この時点でようやくキャンパス内の寮に入れることになりました。
寮は、2年前にできたばかりの5階建てで、共有スペースなどの設備は本当に充実しています。次女の部屋自体はそれほど広くはありませんが、コロナのために入寮者が少なく、ルームメートはいないそうです。
外国人留学生は、特に中国人学生が少なからずいたそうですが、秋セメスターでは誰もいなくなったそうです。これは、現在、中国から米国には直接入国できないことが主な原因のようです。中国からは、例えば日本など第3国で2週間以上過ごさないと、米国に入国できません。日本で2週間ホテルで過ごし、その後米国に入ってホテルで5日間過ごし、PCR検査を受けて陰性なら入寮できるという長いプロセスとなります。問題は、日本で2週間滞在している間は自主隔離なので外に出ることはできないし、日本を出発する72時間前に受ける必要のあるPCR検査も、そもそも予約が取れないそうなので、中国人学生は、秋セメスターの入寮は諦め、オンライン授業のオプションを取るか、転校を余儀なくされているそうです。
次女に話は戻りますが、寮から見える市内の景色があまりにも綺麗なため、キャンパスを出られないことにフラストレーションを感じているようです。しかし、ベセスダの自宅に戻っても、授業中はオンラインで自室に篭り、ジョギングや買い物などのために外には出られますが、同級生とin-personで直接話をすることはできないため、寮と自宅を比較すれば、親の目からすると、寮の方が健康的な環境ではないかと思うのですが、こればかりは本人がいかに感じるかなので何とも言えません。
寮の部屋にはルームメートがいないので少し寂しいかもしれませんが、同じ階や異なる階には寮生がいますし、食事はカフェテリアで一緒に取りますし、何しろ、広大なキャンパスにあるフィールド・トラックやジムなどを自由に使えます。学校側も、寮生の精神衛生を考えて、週に何度か、キャンパス内ですが、寮の外でバーベキューなど様々なイベントを企画しているようです。
今後、次女の学校の州・郡のコロナの状況が良くなることを祈るばかりです。
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