Tuesday, April 25, 2023

次女のアメリカの大学の合格:その4(父親の母校(USC)に合格!)

 次女は、3月21日に長女のが通っているタフツ大学に合格し、これで六つの大学に合格しました。

残りの大学が全て不合格になったとして、これまで合格した六つの大学は、非常に優秀な大学なので、次女としても、この中から選べることは満足のいく立場であることを実感しているようです。

合格した六つの大学の中では、タフツ大学かリベラルアーツ大学の女子大・スクリプス大学のどちらかを選ぶ可能性が高いと思います。お金があればUCサンディエゴも候補となります。

さて、次女の合格発表は続きます。

3月23日には、ブランダイス大学に合格しました。1948年に設立したマサチューセッツ州ウォルサムにある私立大学なので、長女が通うタフツ大学に比較的に近いところにあります。ユダヤ教徒によって創設され、現在でもユダヤ教徒の学生も半数近くいるそうですが、宗教教育などはありません。キャンパスには、三つの教派(ユダヤ教、カトリック、プロテスタント)の礼拝堂があり、特定の宗教に特化した教育を行わないという大学の性格を象徴しています。社会科学の分野を専攻する学生が多いですが、生化学、生物学、物理など自然科学分野が強い大学です。また、中東・ユダヤ研究が強いのも大学設立の背景から理解できるところです。


そして3月24日夕方。次女にUSC(南カリフォルニア大学)に合格したメールが届きました!


USCは、私が1990年代前半に修士号をとった大学院です。そのため、この合格発表は父として嬉しさもひとしおです。


ただし、次女が通えるのは2023年9月からではなく、2024年春学期からが条件でした。このまま何もせず2024年春学期から入学すると、卒業は2027年5月ではなく、2027年12月になります。2023年9月の入学者と一緒に2027年5月に卒業したければ、2023年秋学期に必要な単位をコミュニティカレッジか海外留学でとることを勧めています。次女は、高校でAPの単位をたくさんとっているので、もしかしたら特別な対応は不要かもしれません。


USCは、1880年、ロサンゼルスに設立された総合大学で、UCバークレー、UCLAに並ぶ西の名門校です。映画学科が特に有名で、ジョージ・ルーカスをはじめ多くの著名人が卒業生です。ビジネス、社会科学、芸術が人気で、ジャーナリズムや工学、建築学の分野も定評があります。スポーツの強豪校としても有名で、オリンピック選手を多く輩出しており、伝統的にアメフトが強く、愛校心を高めています。

私がいた頃のUSCは、大学ランキングは今より少し低めで、親がお金持ちの子供が通い、卒業後は南カリフォルニアで根を張りビジネスを展開している学生が多いというイメージでしたが、今では、合格率も低くなり、UCLAにも引けを取らない大学になっています。

今年のUSCの合格率(acceptance rate)は、9.9%です。合格率が10%を切る大学は、全米でかなり優秀と評価されます。

USCは、Early Decisionで2400人を合格させましたが、アプリケーションは4万600あったので、Early Decisionの合格率は、5.9%でした。Regular Decisionのアプリケーションは4万190ほど。合格者数は5598人なので合格率は13%。この二つの数字を合わせると、今年のUSCの合格率は9.9%となるわけです。

ちなみに今年のタフツ大学の合格率は、なんと9.5%(3万4千人中3230人が合格)でした。

USC(9.9%)かタフツ大学(9.5%)か。次女にとり、嬉しい悩みが出てきました。

もちろん大学は合格率だけで決めるわけにはいきません。次女は理系なので、どちらの大学が理系に強いか、どちらの大学が理系の研究のための資金が豊富か、などが重要です。また、気候、寮や食事がどれほど充実しているかの点も無視できません。さらには、インターンシップをするための環境、つまり、大学が所在する都市または近郊の都市が、どれだけインターンシップを行いたい分野の産業が盛んであるかなども重要です。

USCとタフツ大学は西海岸とニューイングランド地方にあり、気候も文化が全く違う地域にあります。

USCは大規模な大学ですので、専攻を変えることが容易でしょう。USCは学部生が2万人ちょっといますが、タフツ大学は6000人しかいません。

USCはスポーツも盛んで、D1、つまりDivision Iに所属しています。タフツ大学は、Division III の所属しています。

全米大学体育協会(NCAA)は、1900年代初頭に発足したアメリカ最大の大学体育協会で、大学の規模や種目数、奨学金の差などから、Division I、Division II、Division IIIの三つのDivisionに分けた競争が行われており、すべてのDivision合わせて90以上の地区、1100校を超える大学が加盟しています。

NCAAのDivisionは、大学の規模、体育会の規模、種目数、奨学金の数などで分けているため、日本の大学スポーツのように、1部と2部の入れ替えのようなものはありません。また、Division II やIIIのチームでも、Division Iのチームより強いチームもあります。

テレビで中継があり、より競争力のある選手が集まるのがDivision Iです。アメフトやバスケの試合は、プロスポーツに並ぶ人気競技で、テレビ中継も全米規模で行われます。

そのため、Division Iに所属している大学のチームが、全米トップレベルの競技があれば、その大学への愛校心が強く、その大学の学生は、試合になると結束する傾向があります。


果たして、次女は、USCに行くのか、タフツ大学に行くのか。

なお、USCを選ぶ場合、入学は2024年春からになる点も考慮する必要があります。


残りの大学の合格発表を待って決めることになるでしょう。


             USCの合格通知

      


      

     

            









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