Saturday, April 15, 2023

次女のアメリカの大学の合格:その1(最初の合格通知!)

次女は、2020年からボーディングスクールで家族を離れて生活しています。高校では、環境科学や化学に関心を持ち始め、高校の先生の指導の下、研究調査を始めました。

その研究によって、ある全米のシンポジウムで化学部門で3位となったり、太平洋やハワイの大会では1位をとったり、この夏には、学術誌に研究論文を掲載される予定です。


アメリカの大学のアプリケーションでは、その事実も書きましたが、追加エッセイでは、そのこと強調しなかったことが、少し悔やまれます。


アメリカの大学は、筆記試験の一発勝負で合否が決まるものではなく、なぜ合格したのか、なぜ不合格だったのかについて、客観的基準がないだけに、本人も親も、最初の大学の合格通知が来るまでは、「万が一、すべての大学に合格しなかったらどうなるんだろうか?」という不安に苛まされます。したがって、最初の大学の合格通知は、その大学のレベルが如何なるものであっても、本人も親もとても安心するものです。


そして、最初に合格した大学が3月10日に判明しました! 


大学名は「UCデービス (Davis)」です。


UCデービスは州立大学ですので、次女はカリフォルニア州民ではないため授業料は高額で、大学側が出す奨学金も非州民の学生には少ないので(非州民には年間二千ドル弱)、まずこの大学には行かないことはわかっていますが、やはり最初に合格した大学ということもあり、親としてもこの大学に感謝です。


UCデービスは、1905年創立でカリフォルニア州の州都サクラメントから西に18km、サンフランシスコから北へ113kmの場所に位置しています。デービスという街は、住民の大半が大学の学位を持っていることから『全米で最も教育を受けている街』の一つに数えられ、治安の良い住みやすい大学都市です。街の人口の半分がカリフォルニア大学デービス校の学生です。また1970年代初めに市議会で自転車専用レーンの設置を義務付けた条例を制定して以来、街の拡大に伴って自転車レーンも増えてきました。現在、自転車はデービス市民にとってなくてはならない移動手段になっています。もちろん、学生の多くも自転車に乗って、緑あふれるキャンパス内を走っています。


UCデービスは、U. S. News and World Report誌で2022年の全米の総合ランキングでは38位にランクインしたトップレベルの大学です。そもそも農業専門学校として開校し、その後、「カリフォルニア大学(UC)システム」のメンバーとなりました。現在でも農学の関連分野において国内外で高い評価を受けており、特に農業・資源経済学プログラムは全米トップであり続けています。その他、医学、獣医学など理系の分野が有名で、教育学にも定評があります。また、文理学部は最大の学部で、卒業生には作家、俳優、芸術家、宇宙飛行士などとして活躍しています。ワインを学ぶカリキュラム(Viticulture & Enology)もあります。


教授陣の質も高く評価されています。国立学術機関の会員であったり、ピューリッツァー賞受賞者など、優秀な教授の下で学ぶことができます。また研究大学としての特徴を兼ね揃えているため、環境学の関連分野の学術誌に掲載する論文の数は全米で最も多い大学の1つであることから、最先端の研究を行なっています。


UCデービスは、カリフォルニア州の住民ではない次女にとって、授業料も高いし奨学金もあまり出ないので、まずいくとは思いませんが、万が一、残りの大学が全て不合格になったらここに行くしかありません。いずれにせよ、次女にとり、「行ける大学がある」とわかることは、とても安心です。親の私にとっては、この大学に愛着さえ感じ始めています。




        UC Davisからの合格通知





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