本日(6月6日)、第二次世界大戦の流れを変えるきっかけとなったD-デイ上陸作戦から80周年を記念して、退役軍人と世界の指導者たちがフランスのノルマンディーに集結します。
バイデン米大統領は、1944年6月6日に15万人以上の連合軍が上陸したことを記念する式典に参加します。
退役軍人は今週後半、パレードやバイデン大統領とジル・バイデン大統領夫人を含む世界の指導者たちとの面会など、様々なイベントにも参加します。米国防総省によれば、D-デイに関連した退役軍人のためのイベントは100以上あり、オースティン米国防長官も祝賀行事の一環として講演することになっています。
第二次世界大戦の退役軍人の多くは100歳代であり、D-デイ上陸作戦80周年は、彼らの戦争体験を記念する最後の大きな記念日になるかもしれません。D-デイ上陸作戦に参加できる退役軍人はかなり少なくなっています。
つまり、「D-デイ」は、記念式典に参加する誰もが個人的な記憶を持たない、単なる歴史的出来事になりつつあるということです。
ノルマンディーの戦いに参加した約150人のアメリカ人(24人のD-デイ退役軍人を含む)が今年フランスを訪れる予定だそうです。そのうち48人の米国退役軍人が6月3日(月)にノルマンディーに到着し、フランスのブリジット・マクロン大統領夫人と「永遠の英雄たちへ:ありがとう」と書かれたポスターを掲げたフランスの小学生たちに迎えられました。
バイデン米大統領は本日(6月6日(木))、ノルマンディーで演説を行う予定で、民主主義と自由に焦点を当て、トランプ前大統領との価値観や指導力の対比を描くようです。
バイデン米大統領は、ロシアの侵攻と戦うウクライナを米国が支援する意義と、同盟関係の重要性を強調し、トランプ前大統領の孤立主義的で「米国第一主義」のアジェンダを標的にするとのことです。
国家安全保障担当大統領補佐官のジェイク・サリバン氏は、「バイデン米大統領は、今日のヨーロッパの戦争を背景に、80年前に退役軍人たちが払った犠牲について、そして自由のために戦う彼らの使命を継続することが我々の義務であることについて話すだろう」と語っています。
6月7日(金)、バイデン米大統領は、ポワント・デュ・ホック(米陸軍レンジャーが銃撃の中、高さ100フィートの崖をよじ登った場所)を訪れ、「独裁と自由との間の存亡をかけた戦いという、あの瞬間の賭け」について演説する予定だそうです。サリバン補佐官は、「バイデン米大統領は、崖をよじ登った兵士たちや、彼らがいかに自分たちよりも国を優先したかについて話すだろう」と語りました。
サリバン補佐官によれば、バイデン米大統領は、「孤立主義の危険性についても話すだろう」とのことです。もし我々が独裁者に立ち向かわなければ、米国と世界がどのような代償を払うことになるのかについても話すようです。
バイデン米大統領は本日(6月6日(木))にノルマンディーでゼレンスキー・ウクライナ大統領と米国のウクライナ支援について話し合うことになっています。また、週明けにはパリでエマニュエル・マクロン仏大統領との公式訪問も予定されています。
No comments:
Post a Comment