Sunday, June 16, 2024

アメリカ大統領選挙:スイングステートの黒人の支持

 6月16日(日)に発表されたUSA TODAY/サフォーク大学の世論調査によると、ペンシルベニア州とミシガン州の黒人有権者の過半数が、仮定の総選挙対決ではバイデン大統領に投票すると答えましたが、2020年のバイデン有権者のかなりの割合が第三者候補を支持するか、未定と答えました。 

この世論調査は6月9日から13日にかけて、ペンシルベニア州の黒人有権者500人とミシガン州の黒人有権者500人を対象に行われものです。

両州とも、バイデン氏の支持率は2020年より低下しています。ペンシルベニア州では、調査対象となった黒人有権者の56.2%が現在バイデンに投票すると答えており、2020年に彼に投票したと答えた有権者から20ポイント減少しています。ミシガン州では、黒人有権者の54.4%がバイデンに投票すると答えており、2020年に投票したと答えた有権者から22ポイント減少しています。

出口調査では黒人有権者の92%が2020年にバイデンを支持しましたが、今回の調査では76%が2020年にバイデンに投票したと世論調査会社に答えました。

トランプ氏の支持率は、ペンシルベニア州では10.8%(2020年では約8%)、ミシガン州では15.2%(2020年では9%)と、2020年よりわずかに上昇しています。

ペンシルベニア州では、6人の大統領候補の中から選べという質問に対し、回答者の16.4%が第三者候補を支持しています。7.6%が無所属のコーネル・ウェスト、7.4%が無所属のロバート・F・ケネディ・ジュニア、1%が緑の党候補のジル・スタイン、0.4%がリバタリアンのチェイス・オリバーを支持しています。

ミシガン州でも同様の結果となっています。ケネディは8%、ウェストは6.2%、スタインは1%、オリバーは0.2%。

また、両州の黒人有権者の13.8%が「未定」と答えています。

両州とも、無所属候補を第一に支持する黒人有権者は、第二候補にトランプ氏よりもバイデン氏を推す傾向が強いようです。

ペンシルベニア州のケネディ候補支持者は、トランプ氏よりもバイデン氏を第2候補に選ぶ傾向が強く、27%対11%。ミシガン州では、48パーセント対13パーセントの差で、トランプ氏よりバイデン氏を選ぶ傾向が強いとの結果がでています。

USAトゥデイ紙によると、バイデン氏には第3党支持者を取り込むチャンスはあるが、バイデン氏は2020年からの高い支持を維持する必要がある一方で、支持を拡大する余地はほとんどないという独特の課題に直面しているとのこと。このようなスウィングステートでは、最もコネクションがなく、最も関与していない人々が最も重要のようです。

この調査は、トランプ氏もバイデン氏も黒人有権者、特に黒人男性への働きかけやメッセージングを強化しており、この層が11月に政治的な力を持つことを強調しています。

今回の世論調査では、黒人男性におけるトランプ氏の支持率は、黒人女性における支持率の2倍以上となっています。ペンシルベニア州では、黒人男性の16%がトランプ氏を支持しているのに対し、黒人女性は6%。ミシガン州では、黒人男性の22%がトランプ氏を支持しているのに対し、黒人女性は9%でした。

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