8月17日午後、ノースカロライナ州にあるローリー・ダーラム空港に到着。その理由は、次女が8月19日にデューク大学の寮に入るのですが、それを家族全員で支援するためです。父である私は出張先のテキサス州ヒューストンから、妻は大学院生として学んでいるある州の第二都市から、長女は現在ワシントンDCでのインターンシップのために住んできるメリーランド州ベセスダからと、家族全員がアメリカの異なる都市からノースカロライナ州ダーラムに集まりました。
当の次女は、7月中旬以降、日本に住んでいる祖父母の家に滞在していたので、羽田空港からワシントンDC経由でローリー・ダーラム空港に着きました。ワシントンDCのダレス空港(正確にはバージニア州にあります)からのフライトは、長女も乗るフライトだったので、隣同士の席にしたようです。
8月17日に全員がヒルトンホテルにチェックイン。日本からアメリカのAmazonで購入していた次女の寮生活の必需品がすでにホテルに届いていました。購入したものは、ベッドの敷パッド、敷シーツ、毛布、Comforter、Comforterカバー、枕、枕カバー、シャワー用コンテイナー、シャワーサンダル、ローリング・ストーレッジ・ラック、デスクランプ、鏡、延長コード、などなど。
8月18日は、CVSに寄り、シャンプーや化粧品類のものを購入。夜は久しぶりの一家団欒だったので家族でゆっくりちょっと高めのレストランで夕食をとりました。
そして、8月19日。いよいよデューク大学のMove-in Dayです。午前10時にレンタカーで寮の前で降りると、約20名の上級生が、歓声をあげて出迎えてくれて、次女の引越し荷物を全て持って彼女の部屋まで運んでくれました。このような新一年生出迎え儀式は、デューク大学の伝統だそうです。
一年生の寮はイーストキャンパスにあります。比較的新しい寮なので次女は気に入ったようです。ルームメイトは、テキサス州ヒューストンから来た方で、将来は弁護士を目指しているそうです。ルームメイトは両親だけでなく、祖母、弟二人も手伝いに来ていました。お互いが話し合って、どちらのベッドとデスクを取るか決めた結果、次女は廊下側のベッドとなりました。
ベッドはクイーンサイズ。ベッドのマットレスは、結構高い位置にあるため、マットレスの下には結構空間があり、二段式のdrawerが二つありました。その奥には大きめのスーツケースが3つ程度置けます。デスクに加え、洋服をかけるラックには引き出しもついています。
デューク大学のキャンパスは巨大です。キャンパスを構成する8,693エーカーの敷地は、全米の大学で第10位です。8693エーカーは、約35.18平方キロメートル。6km X6km=36平方キロメートルですから、かなり広いですね。
大学の中には、256の建物の他、7,044エーカー(28.51平方キロメートル)の「デューク・フォーレスト」という森があります。キャンパスは、西キャンパス、東キャンパス、中央キャンパス、メディカル・センターの4つの主要エリアに分かれており、全て無料の大型バスサービスで結ばれています。デューク大学の海洋研究所の一部としてビューフォートの大西洋岸に15エーカー(6万1000平米)の土地を所有しています。デューク大学の学生は、西キャンパスをよく「ゴシック・ワンダーランド」と呼びます。西キャンパスにある大学のゴシック建築。キャンパスの大部分は、最初の著名なアフリカ系アメリカ人建築家の一人であったジュリアン・アベル氏によって設計されました。東キャンパスとして知られる新入生キャンパスは,ジョージア洋式の建物で構成されています。1930年から1935年にかけてキャンパス内に建設された礼拝堂は1600席を備え、高さ210フィート(64メートル)で,ダーラムで最も高い建物の一つです。
次女は入寮を済ませると、午後2時にTB(結核菌)検査を受けました。これは新入生全員が入寮するために必要な検査です。多くのアメリカ人の新入生は、すでにアメリカ国内でTB検査を受けていましたが、次女の場合、高校は寮生活であったこともあり、そしてアメリカ以外の国の検査結果は受け付けないため、寮に入る当日にデューク大学で検査を受けました。
午後4時から,西キャンパスの礼拝堂の前にある、芝生からなる「The Quad」で野外のビュッフェ形式の夕食会がありました。10人がけ円卓が100個程度あり,自由席です。ルームメイトや同じ寮の学生とその親が一緒に座って食べました。
午後5時からは,デューク大学のフットボールチームが試合をするWallace Wade Stadiumに行き、新入生全員、2027年卒業という意味の背番号27と新入生の苗字が背中に入ったフットボール・ジャージをもらいました。このスタジアムは席は4万席。立ち見を入れたら5万人以上を収容する巨大スタジアムです。無料で提供を受けたアイスクリームを食べながら,観客席に家族で座って、これから4年間、新入生の子供達は何度も来るかもしれないスタジアムで、ちょっとしたひとときを過ごしました
午後7時半から8時15分まで、Cameron Indoor Stadiumという、バスケットコート1面のみがある室内スタジアムで、大学側が新入生を歓迎する行事がありました。親もスタジアム内の歓迎行事に参加できますが、新入生は一階、親は二階席で別れて参加しますし、歓迎行事のあとは、親はスタジアム内でレセプションがあり、新入生は、自分たちの寮に戻り、新入生同志の交流行事があるため、この歓迎行事があるスタジアムに入る前に、スタジアムの外のエリアで新入生とその家族が、最後の別れの時間を過ごすことになります。
多くのアメリカ人の親は、自分の子供と18年間一緒に住んでおり、このたび初めて親から離れて寮生活することになるので、アメリカ人の家族にとって、子供が大学に入るということは、子供と別れる、子供が家からいなくなるという意味でも、本当に大きなことなんですね。
スタジアムに入る前に、親子で「最後の別れ」の時間を過ごすのですが、中には、新入生の子供が泣いていたり、親が泣いていたり、家族によってまちまちでした。父親と息子が一緒に泣いていたりするシーンも見られました。
次女は、高校3年間は寮生活をしていたので、親子で泣くことはありませんでしたが、親としては、ここまでよくきたなという感情が込み上がってきました。最後の別れの時は、久しぶりに親子でガッツリとハグをしました。
スタジアム内での新入生の歓迎行事では、チアリーダーの応援、学長やフットボールコーチ、バスケットボールコーチからの挨拶、その他大学関係者の挨拶などがりました。
歓迎行事終了する頃には、親や長女はもうクタクタで、ウーバーでホテルに戻り、皆、倒れるように就寝しました。次女は、歓迎行事のあとは、寮で2時間くらい交流行事があったそうです。デューク大学のMove-in Dayは、かなりハードな一日でした。
なんだかんだ言って、次女は、ここまでよく頑張ってきたと思います。高校の寮生活は年齢的に大変だったと思いますが、大学生活は、いよいよ大人への最後の階段を登るようなものです。勉強が一段と大変になると思いますが、ルームメイトやドームメイトと仲良くなって、たくさん友達を作って、楽しいカレッジ・ライフをエンジョイしてほしいと願うばかります。
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