アメリカのベッドのセットの名前はややこしいです。
大昔、デパートにシーツや枕カバーを買いに行っても、flat sheet とfitted
sheetの違いが分からず苦労したことを覚えています。少し説明しますね。
Headboard
ベッドに寝転んだときに、身体の頭部が来る方の端に取り付けられた垂直の板。
Mattress
Box Spring
マットレスの下に敷く固めのマットレスのようなもの。
Bedskirt
ベッドマットレスの下から床までのボックススプリングを覆い隠す装飾用の布。
Fitted Mattress Pad
ベッドのマットレスの上にはめ込むパッド。このPadの上にFitted Sheetを敷くことになります。日本人の駐在員の方には、このPadの存在を知らず、Fitted Sheetをマットレスに直接敷く方もいると聞きます。
Mattress Topper
マットレス・パッドに似ていますが、少し厚めのものが多いです。実際には マットレス・パッドとトッパーの違いはあまりないのかもしれません。
Fitted Sheet(別名Bottom Sheet)
所謂、ベッドのマットレスにはめたFitted Mattress Padの上に敷くシーツのこと。マットレスにフィットさせて敷くのでfitted sheetと呼ばれるんでしょうね。
Flat Sheet(別名Top Sheet)
掛け布団や毛布の下にかならずかけるシーツ。もともとはアメリカ独特の文化で欧州では昔は見なかったです。アメリカのホテルに宿泊すると、毛布の下に必ず一枚あるあのシーツで、このシーツがマットレスとボックススプリングの間にきちんと入っているので、寝返りが大好きな私は、アメリカのホテルが嫌いです。(アメリカでベッドメイキングというと、この掛けシーツをきちんとかけることがとても重要なのですが。。。)
(下の写真では、毛布からはみ出た部分を折り曲げている白いものがflat
sheetです。)
Blanket
日本でいう毛布
Throw Blanket(別名A Throw)
ブランケットに似たもの。大きさもまちまち。
Quilt
キルティング加工されたベッドカバー。Comforterより薄手で、ブランケット的に使う。
Coverlet
掛け布団と訳されることもありますが、軽い毛布のことで、装飾や保温のために寝具のもう一枚として使われます。さまざまな素材がありますが、最も一般的なのはコットンやリネンです。また、無地や柄物もあり、織物や面白い風合いのものが多いのが特徴です。トップシーツとComforterの間に敷いて保温性を高めたり、ベッドの足元で折りたたんで飾ったりと、非常に多用途に使えます。
Comforter (いわゆる掛け布団)
アメリカでもっとも一般的な掛布団。夏掛け布団程度の薄さのもの。アメリカでは室内の温度調整がきちんとされているので、日本のような分厚い羽毛布団はほとんど使われません。綿かポリエステルで作られていることが多いです。
Duvet (羽毛布団)
Comforterに近い羽毛布団。
Comforter vs Duvet
この二つの違いはなんでしょうか。
Comforter:
シーツの上に敷くキルティングのふわふわした毛布。通気性のよい2枚の生地でできており、羽毛や化学繊維を詰めて暖かさを保ちます。Comforterは通常、お揃いのピローシャムとセットで売られており、お揃いのシーツが付いた「ベッド・イン・バッグ」セットの一部になっていることも多く、初心者にとってはありがたいです。Comforterはベッドのサイズに合わせて販売され、ベッドよりも大きく、サイドに垂れ下がるようにデザインされています。
長所: 一般的に化学繊維が充填されているため、アレルギーのある人には最適な選択肢とないrます。洗濯機で洗えるのでお手入れも簡単です。
短所:詰め物や厚さによっては、冬に追加の毛布が必要になることがあります。お手入れが簡単な反面、毎月または季節ごとにクリーニングする必要があり、長時間使用すると、ぺたんこになってしまうこともあります。
Duvet (いわゆる羽毛布団):
Duvetは羽毛布団で、2枚の柔らかくて平らな布の袋で構成され、一般的に白色で、羽毛または合成繊維(羽毛代替品としても知られている)が充填されています。Duvetには、オールシーズン用、夏用、冬用の3種類があります。羽毛布団を見るときは、断熱性を示すfill powerを考慮した方が良いでしょう。fill powerが高ければ高いほど、Duvetはふんわりと暖かくなります。。羽毛布団は多くの場合、Duvetカバーと呼ばれる保護・装飾用のカバーと組み合わされていますが、Duvetカバーは別売りのことがほとんどです。
長所:Duvetは、カバーの色や柄を自由に変えることができます。カバーがあるため、フラットシーツ使わない人もい流ようです。羽毛布団は通常ドライクリーニングのみですが、羽毛布団カバーに包まれているため、頻繁に洗濯する必要はありません。
短所:Duvetはアレルギー持ちの方には不向きです。DuvetはComforterほどベッドサイドにかからないように設計されています。もっとはみ出したい場合は、少し大きめのベッド用のDuvetを購入することになります。
Bedspread
ベッドカバーと訳すことが多いです。Bedspreadは、暖かい季節にはメインカバーとして、寒い季節には装飾品として使える、寝具の追加レイヤーです。キルトやカバーレットよりも伝統的で、Bedspreadは地面まで広がります。Bedspreadには柄やプリントが施されていることが多いので、ベッドルームの他のインテリアと調和するデザインのものを選ぶことが多いです。Bedspreadの素材は、コットン、リネン、ウール、カシミアなどさまざまです。
Pillow Case
普通の枕カバー。
Pillow
Sham
ピローシャムはより装飾的で実際に使う枕を隠すために使用されます。空間のアクセントとして使われるため、ほとんどの場合、四方をフランジと呼ばれる平らな布やレースで縁取られています。フランジには刺繍などの装飾が施されている場合もあれば、無地の場合もあります。ピローシャムは通常、CoverletやDuvetなどの寝具の装飾的な要素とマッチするようにデザインされています。