Sunday, November 19, 2017

最初で最後? 家族でグランド・サークルをキャンピングカーで回る

2017年の夏休みは、長女がサマースクールに通い、次女が乗馬キャンプに通いましたが、やはり家族旅行もしたいなと思っていました。
14歳の長女は、年がら、家族と一緒に時間を過ごす時間が少なってきています。次女はまだ12歳ですが長女の影響を受けて、これまた然り。

そのような中での家族旅行の実現は大変なことです。
2月に入り、アメリカ人でも人生で一度は体験したいと夢見る、「グランド・サークルをRV (Recreational Vehicle:いわゆるキャンピングカー)での旅行」をなんとか実現すべく、密かにRVとRVキャンプ場を予約。
その後、家族からは若干の抵抗にあいましたが、近い将来日本を訪問することを条件に今回の家族旅行が実現することに。

旅行日程は、8月中旬、JFK→ラスベガス(ここでRVをレンタル)→ブライス・キャニオン→アーチズ国立公園→モニュメント・バレー→アンテロープ・キャニオン→グランド・キャニオン→ラスベガス(RVを返却)→JFKという日程でした。
RVで移動中は全てRVパーク内に駐車してRV内で宿泊。RVには、巨大な冷蔵庫、オーブン、電子レンジ、ガスコンロ、トイレ、シャワー、ベッドがついており、ちょっとしたアパートの感覚です。洗濯はRVパーク内のコインランドリーで。
運転は、巨大なRVだったこともあり、全行程私が運転。
RVパークでは、電源確保、生活用水注入、汚水処理という作業があり、最初は汚水処理のホースを扱うことすら気持ち悪かったのですが、それもだんだん慣れてきて、最後はいっちょまえのキャンパーのような気分になっていました。12日間の強行日程でしたが、家族で大きな思い出が作れたと思っています。娘たちの年齢ならこの旅行のことは忘れないと願っています。

ラスベガス
 






ブライス・キャニオン

       






  





アーチズ国立公園
 















モニュメント・バレー













アンテロープ・キャニオン
(一番美しい場所と感じました)





 



 



 






グランド・キャニオン


















ルート66












RVを返却しまたラスベガスへ




 
















夏休みの憂鬱(2年目:次女)

次女は乗馬が好きなので、7月下旬から2週間ほど、YMCA の Frost Valley Horse Campに参加。
http://frostvalley.org/east-valley-ranch/summer-camp-2/

ガールズ・オンリーのキャンプです。寝る場所は、円錐のようなキャビンに2段ベッドが6つありました。

昨年は、YMCA の Mohawkというキャンプで、プログラムの中に乗馬レッスンがありましたが、今回は乗馬中心のキャンプです。

一緒に寝どまりするメンターはNY出身の大学生のお姉さんで、毎年Frost Valley Horse Campに参加しており、とてもやさしそうな方でした。

Frost ValleyのキャビンはMohawkのものよりかなり広めで、清潔感があり、離れにあるシャワー・トイレ・キャビンも相当きれいでした。

アメリカン・スクール時代の同級生も日本から一緒に参加。
2人で相当楽しんだようです。

キャンプ代は2500ドルなり。






Wednesday, October 11, 2017

夏休の憂鬱(2年目:長女)

アメリカの夏休みは長い!
これは昨年も経験したことです。
(http://d.hatena.ne.jp/newyork_newyork/20160901)

今年はどうするか。
昨年の経験があったので、昨年末から検討しました。
その結果、長女は、コネチカット州にあるThe Choate Rosemary Hall という有名な寄宿学校のサマースクールに行くことにしました。
主な理由は主に以下の4つでした。
1 長女の生活のリズムを徹底的に変える事。
2 有名校のサマースクールで5週間しっかり勉強すること。
3 友達をたくさん作ること。
4 チョート校の雰囲気や、チョート校に通っている学生や先生との交流を通じて、彼らから刺激を受けること。

6月25日から7月28日までの5週間のAcademic Enrichmentというコースで、主に英語(国語)、数学、科学の授業を取りました。

1 については、長女は9年生になってから、iPhoneとPC中心の生活となり、暇なときはいつもiPhoneでスナップチャットやインスタグラムをしており、朝もなかなか起きられなくなりました。そこで、このサマースクールに行けば、寮生活の中で宿題も多いし、就寝時間は11時と決まっており、朝も授業が8時からあるので、規則正しい生活ができるのではないかと期待したわけです。

2 については、基本的に5週間勉強するコースなので、期待しました。長女は、自宅にいても自分で計画して勉強することはとても苦手だったのでちょうどよかったと思います。

3 サマースクールには、外国からの参加者も多く、欧州、豪州からの生徒もたくさんおり、価値観の異なる学生と友達もできてよかったと思います。

4 チョート校のサマースクールの良いところは、チョート校の先生がサマースクールを教えていることと、チョート校の生徒も通っていることです。いろいろなサマースクールを調べましたが、アイビーリーグのサマースクールで、高校9年生でも通えるプログラムのほとんどは、大学は場所貸しのみで、実際のサマープログラム運営は、大学とは関係のない第三者機関が行っているものがほとんどでした。また、勉強中心なものもありますが、交流中心なものも多いのも特徴です。
 アイビーリーグではないですが、ワシントンDCのジョージタウン大学のサマースクールは、同大学が運営しており、とても良いプログラムがあります。しかし、同大学のサマースクールの開始日がとても早く、長女は間に合わなかったので断念しました。同大学のサマースクールの開始日が早いのは、ワシントンDCの公立高校が終わるタイミングに合わせているためで、NY州ウェストチェスター郡の公立高校の終わるタイミングはそれよりも1、2週間遅いのです。
 コロンビア大学にも素晴らしいサマー・プログラムがありますが、14歳の長女は寮で生活することはできず、自宅からの通いとのなるので断念しました。
 
6月24日に長女と5週間分の生活する物資をバンに積んで、チョート・ローズマリー・ホール高校に行きました。着いてみると、そこはまるで大学のようなキャンパスでした。室内プールもあるのには驚きました。

長女が生活する寮に行き、生活の立ち上げを手伝いました。たまたま長女は一人部屋でした。後で聞いたのですが、東海岸の伝統的な寄宿校の寮には冷房設備がないので、今年の夏のような猛暑が数日続くと、死ぬほど熱く、夜も眠れなかったそうです。幸い長女には扇風機を持たせましたが、それで暑くて眠れない日があったそうです。

巨大なダイニングホールはとても立派でしたが、長女に聞くと、食べ物がアメリカ人用なので、直ぐに飽きてしまったと。寮の食事だけは苦手だったようです。

週末は、プログラムでボストンに行ったり、Six Flagsという遊園地に行ったり、マンハッタンに行ってミュージカルを観劇したり、近所で映画を観たりしたそうです。

授業については、英語、数学、科学のうち、数学は簡単、科学は難しかったようで苦労したとのこと。最もためになったのは英語で、PhDを持っている先生の質が高く、大学に応募するためのエッセイの書き方を見てもらい、長女曰く、もうエッセイは完成したと喜んでいます。

ともあれ、長いようで短かった5週間でしたが、問題は費用です。
5週間のコースで8000ドルでした。
すべては投資と思ってがまんしてなくなく支払いました。

Thursday, July 6, 2017

ライハイ9年生とライミドル6年生を無事に終える

長女と次女の1年目の学校生活が終わりました。長女はライハイ9年生(こちらの高校1年生。日本では中学3年生)、次女はライミドル6年生(こちらの中学1年生。日本では小学6年生)をなんとか終えることができました。

6月中旬に全ての授業が終わり、「最終テスト(Finals)」と言って、1年間学んできた全範囲の試験がありました。

ライハイもライミドルも、日本の「3年B組」というようなホームクラスはありません。学校が始まる9月に、各生徒はカウンセラーと相談しながら、1年間受ける授業を組み立てます。したがって、各授業毎にクラスメートは異なるので、友達も多くなります。

1)授業
各授業でどんなことを学んでいるのか、一例として長女が受けた9年生の4月や5月の各授業のサブジェクトだけでも羅列してみます。
①Living Environment
4/3 Amino Acid Evolution lab
4/4 Becoming Human online HW
4/6 NYS Beaks of Finches lab
4/6 CL Evolution HW
4/7 Evolution Test
4/18 RR Ecology HW
4/20 GDN Ecology
4/21 Cassification Quiz
4/24 RR Biochemistry HW
4/24 Evolution/ Cladogram Online lab
4/26 GDN Biochemistry
4/27 CL Classification HW
4/27 Classification Test
4/28 NYS Relationships & Biodiversity lab

② Composition
4/26 Compare/ Contrast Topic
4/27 Exposition Mentor Signature
4/27 Prep Phrase Quiz
4/27 Phrase Quiz
4/27 Expository Essay
5/8  Clause-Sentence Type Quiz
5/12 Comma Rule Quiz
5/12 Compare/ Contrast Signature
5/24 Comprehensive Quiz

③ Global History
4/25 Pope Urban speech
4/27 Chivalry vs Busido
5/1  Kingdom of Heaven worksheet
5/5  DBQ
5/11 Reformation quest
5/12 Early Encounters America's Doc.
5/16 Aztec
5/17 Tiano
5/18 House Hunters in the America's
5/18 Inca
5/19 Maya

以上の他に長女は、Geometry、Band、English、PE、Spanishの授業を受けていました。

2)宿題
私は長女の宿題を見ることは全くありませんでした。
長女を見ていて、Englishのクラスはエッセイの宿題が毎週あったようで、それが少しきつかったようです。何がきついかというと、米国の学校は、plagiarism(いわゆる盗用、盗作)に極めて厳しく、先生は、生徒のエッセイを評価する際、内容以外に、インターネットの一部から盗用したかどうかがわかるネット上のソフトを使って確認しています。しかし、これはいたちごっこで、生徒は生徒で、plagiarismとならないがエッセイを手伝うソフトがあるようです。

3)家庭教師
Geometryのクラスは、長女は日本のアメリカン・スクールのミドルで受けていたので、ライハイでは受ける必要がありませんでしたが、Geometryを履修したことを証明するためのライハイの試験が本年1月にありました。1年前に受けた授業の全範囲の試験でしたので、参考書などを購入して勉強するよう勧めましたが、長女はいまいちやる気が出ませんでした。
悩んだ末、1月に入ってから試験までの3週間、週2回、近所の家庭教師に見てもらうことにしました。近所の家庭教師は、長年ライで開業している方で、自分の一軒家で、サブジェクト毎に若い先生を雇って生徒を見るというシステムです。1回1時間の家庭教師代は105ドル。懐が痛みますがこれも投資と思って通わせました。
長女は家庭教師に見てもらうことを相当嫌がっていましたが、初回の授業を経験した後は、文句を言うことなく通い続けました。
それが良かったかどうかは分かりませんが、Geometryの試験はすんなり合格しました。(合格といっても、ほとんどの生徒が合格するものです。)

4)SAT(Bio)
SATは高校1年生(こちらの9年生)から何度受けても良いのですが、1年生から4年生まで計画的にSATを受ける方が、3、4年生になって集中して受けるよりも負担が少ないということで、高校1年生の時から受ける生徒が多いです。「高1の時はBio(生物)のSAT」を受けるというのが定番のようで、長女も6月に受験しました。しかし、そのための準備も必要で、同じ家庭教師の一軒家で、2月頃から本番直前まで、BioのSAT対策コースを受講しました。金額は忘れましたが、確か2000ドル代だったと思います。
ところが、5月に入り、ライハイでSAT対策の特別授業が有料で行われることが分かり、長女はこちらも受講しました。
公立高校に通っているのに、とにかくお金が飛ぶように出て行きます。
長女は6月に無事BioのSATを受験しました。結果はまだで、神のみぞ知る、です。

5)AP(Japanese)
大学のクレジットを先取りするシステムです。何事も早目早目ということで、長女はJapaneseのAP試験を受けました。
長女の日本語能力は、日本の学校に通ったことがない割には、調布のアメリカン・スクールで毎日日本語授業があったせいか、まあまあよいと思っているのは親バカのせいでしょうか。
あまり準備をしないままAPを受けましたが、昨日結果が発表され、最高得点を得たようで嬉しそうでした。親としても一安心です。

6)課外活動
ライハイは卒業するために必要なボランティア活動の時間が決まっています。長女は、体育会系のバレー部以外では、演劇部の裏方の仕事(照明・音響)に従事していました。この仕事はボランティア活動としてカウントされるので、高校1年間で卒業に必要なボランティア活動の時間を達成しました。長女は、この裏方の仕事が大好きで、「Rookie of the Year」という賞をいただいて、とても満足げでした。 その他、ライ・ハイOBが監督をした映画製作の手伝いや、教会系のボランティア活動を行っていたようです。

7)成績
最後に成績について。ライハイもライミドルも、授業毎に、各クウォーターの成績(出席率、授業への参加、宿題の成績、クイズやテストの成績で算出される)と最終テストの成績などを総合的に評価した最終成績が数字で出され(例えば、96%。満点は100%。)、それら各授業の最終成績の平均が最終評価として○○%(100%が最高)という形で出されます。高校生の場合、この最終評価が良い大学に入るために重要となるわけです。長女も次女も、本人も親も満足する最終評価でしたので、少し安心しました。