Friday, August 23, 2024

次女のデューク大学での学部一年生の生活

次女は2023年8月にデューク大学に入学。

デューク大学は秋学期・春学期の2学期制で、本年(2024年)5月初旬には第2学期(春学期)が終わり、無事1年生を終えたようです。

1年時の目標は、将来、化学又は環境化学の分野で自身のキャリアを追求するために、科学の学問の基礎をしっかり学ぶことでした。 

2023年8月からの秋学期は、有機化学、環境科学と政策入門、エネルギー政策、エネルギー利用と発電の歴史などの授業をとりました。有機化学は、難しい授業だったようです。ジエン、アルデヒド、ケトン、カルボニル、カルボン酸などの化合物の化学反応やさまざまな性質について多くを学んだそうです。

2024年1月からの春学期は、 リプロダクティブ・ジャスティス、微積分II、化学などの授業をとりました。

環境化学と政策入門の授業では、キャンパス内の「デュークの森」という森にある「海洋ドローン研究室(Marine Drones lab)」を訪れ、環境保全におけるドローンの可能性を勉強しました。この研究室は、海洋科学と保全のために無人航空機システム(ドローン)を利用した新しい研究・訓練施設で、ドローンは、遠隔地における海洋ゴミの特定と分析、保護種や絶滅危惧種とその生息地のモニタリング、漁業資源の評価、気候変動や沿岸浸食、海面上昇の影響のモニタリング、その他の海洋危機への緊急対応のサポートなど、困難で危険な調査や自然保護に幅広く利用されており、実際にドローンを飛ばして、勉強したそうです。

次女は、課外活動もいろいろ携わりました。

一つは、「デューク気候コミットメント (Duke Climate Commitment:DCC)」という組織に入り、執行委員になりました。DCCは、デューク大学に化石燃料からの脱却を求める政策提言活動に力を入れています。上級生や卒業生、教授たちとのネットワーキングや、活動を促進するためのアウトリーチ活動を行いました。

秋学期は、STEMに特化したデューク大学の特別なグループ・コミュニティである「SPIRE奨学生」に応募し、合格しました。次女は、SPIREコミュニティの活動を通して、将来の研究対象を決めていく言っていました。

春学期は、環境分析化学ラボ(environmental analytical chemistry lab)において担当教授のもとで週8時間インターンとして働きました。次女が手伝った研究プロジェクトの一つに、リストバンドに関わる研究があったそうです。このリストバンドは、周囲の細菌や発がん性物質と関連することが多い化合物を捕らえることができるようで、日常生活の中でリストバンドを使うだけで、人々が曝露する有害化学物質を吸収するため、環境データを生体を傷つけずに簡単に取ることができるそうです。担当教授の研究室では、消防士や妊婦などさまざまなグループにリストバンドを送り、次女はリストバンドの洗浄、梱包、分析の方法を学びました。

同じく春学期に、次女は、デューク大学の「バス・コネクションズ研究(Bass Connections Research)」というプログラムに、小論文による応募と面接を経て、入ることができました。「バス・コネクションズ」は、学部生、大学院生、教授が参加し、複雑な社会的・文化的課題に取り組む機会を提供するもので、複数の学問分野からの視点や手法を活用する研究チームや、地域社会、利害関係者、意思決定者との強固な関わりを支援しているプログラムなんだそうです。次女はこのプログラムを楽しんだようで、来学期、プラスチック・バイオレメディエーション(Plastic Bioremediation)に関する研究を行うそうです。 

この夏、次女は、デューク大学スーパーファンド研究センターで「分析化学コア」のインターンをしました。インターンシップでは、分析化学の経験を積んだそうで、将来のインターンシップや化学関係の仕事に役立てたいそうです。

次女はインターンシップを終えた後、ミシガン州マキノー島の別荘にやってきました。次女から大学1年の経験についていろいろ聞きましたが、大学では、様々な多くのことが同時に起きているため、「機会を失う恐怖」や「参加しないために取り残されているかもしれないことへの恐れ」を感じたことがあったそうです。しかし次女は、たまには、自分のために時間を取り、優先順位を振り返ることが大切だと思えるようになったそうです。いつも友達と遊んだり、すべてのイベントに行ったりする必要はないと割り切ることも大事で、たまには部屋にこもって本をじっくり読むのもいいと思うようになったそうです。

次女は、友人にも恵まれているそうです。ほとんどの友人が、学業をおろそかにせず、研究や将来の進路に非常に集中した生活を送っているため、次女も良い影響を受けているそうです。

ともあれ、次女は、デュークの一年(Freshman)が終わりました。様々なプログラムや研究に携わることができ、教授や友人にも恵まれ、本当によかったと思います。




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