Monday, May 30, 2022

日本、6月10日より外国人観光客の入国再開へ(当面添乗員付きに限定)

現在日本は、コロナウィルス感染症対策として外国人の入国制限をしているため、査証取得者しか入国できません。このため私の周りの多くのアメリカ人から、早く観光で日本に行きたいので外国人観光客にも入国を認めてほしいとの声をたくさん聞いてきました。円安の影響もありインバウンドの熱は相当高くなっています。


日本政府はこの度、新型コロナの水際対策で止めていた外国人観光客の入国を6月10日から再開することを決めました。アメリカを含む98の国と地域を対象とし、まずは、添乗員付きのツアー客に限定することにしています。


日本政府は、6月1日から一日当たりの入国者数の上限を、今の1万人から2万人に引き上げることにしていて、観光目的の入国もこの枠の中に含まれます。


外国人観光客の受け入れ再開は、新型コロナで大きな打撃を受けた観光業や地域経済の回復につながることも期待されますが、年間3000万人を超えていたコロナ前に戻るには、まだまだ時間がかかる見通しです。


ともあれ、外国人観光客の入国の再開は朗報ですね。円安も重なり訪日需要はますます高まっています。G7各国並みに水際対策の緩和や撤廃がさらに進むことを切望する声は大きいです。


日本政府は、新型コロナウイルスの水際対策が6月1日から緩和されるのを前に、入国時の検査や待機措置を免除する国や地域のリストを公表しました。アメリカや韓国など98の国と地域から入国する場合はワクチンを接種していなくても検査などを免除するとしています。


インドやベトナムなど合わせて99の国や地域については3回のワクチン接種を受けていれば検査や待機措置を免除するとしています。3回接種していない場合は検査を行ったうえで最短でも3日間の自宅などでの待機を求める方針です。


パキスタン、フィジー、アルバニア、シエラレオネの4か国についてはこれまでどおり検査を継続し、3回の接種を受けている場合は自宅で、受けていない場合は国が指定する宿泊施設で最短でも3日間の待機を求めるとしています。


日本政府は、今後の水際対策の在り方について「段階的に平時と同様の受け入れを目指していく。入国者総数の管理を含め、検疫体制や防疫措置の実施状況を勘案し、新型コロナの国内外の感染状況や主要国の水際対策の状況などを踏まえながら適切に判断していく」としています。


コロナ感染症対策は、社会経済活動との両立を徐々に図る局面に至っているということだと思います。

Friday, May 6, 2022

ポップコーンの素:トウモロコシの穀粒(コーン・カーネル(corn kernel))

1985年にスタンフォード大学に留学した時、ルームメートが簡易な「ポップコーン製造機」を持っていました。

これに似たポップコーン製造機でした。

トウモロコシの穀粒を入れてスイッチを入れると、穀粒が入った底から熱風が出ます。この熱風で穀粒が次から次へとはじけてポップコーンになると、ポップコーンは軽いので熱風で押し出されて、製造機の前に置いたボウルに自動的に入ります。トウモロコシの穀粒は、はじけるまでは時間がかかりますが、一つの穀粒がはじけ始めると、次から次へとはじけて、あっという間に穀粒分のポップコーンが出来上がります。


その後、1989年にロサンゼルスで1人で住むようになり、ジャンクフードは体に悪いしお金もないので、「ポップコーン製造機」を20ドル程度で購入しました。今でも20、30ドルで購入できると思います。日本のアマゾンでも、上記写真の製造機は2400円で購入で来ます。


ポップコーン製造機を購入後、すぐにトウモロコシの穀粒を買いに「ラルフス」という大型スーパーに行きました。


そこではたと気づきました。トウモロコシの穀粒を英語でなんというのかわからなかったのです。店員を見つけてポップコーンを作りたいと言ったら、電子レンジでチンしたらすぐにできるタイプの紙袋に入ったポップコーンの素を出してきた。


自分は、「corn seedsが欲しいんだよ」と言いましたが、店員はよくわからない反応でした。「ポップコーン製造機で作リたいんだよ」と言ったら、店員は、「ああ、君が欲しいものは、corn kernelsだね」と言いながら、corn kernelsが並んでいる棚を示してくれました。


私はそこで初めてポップコーンの素はcorn kernels(コーン・カーネル)と呼ぶことを知ったのです。「corn seedsじゃないんだ」と思ったわけです。



では「kernel」とはどういう意味でしょうか。それは、植物の堅果の仁や、外皮の中の実のことをkernelとも呼びます。そして、小麦やトウモロコシの穀粒のこともkernelと呼ぶそうです。したがって、トウモロコシの穀粒は「種」ではないんですね。


トウモロコシには、さまざまな種類があ利ます。例えば、デントコーン、フリントコーン、スイートコーン、フラワーコーン、ワキシーコーン等です。


ポップコーンを作れる種類は、実は一種類しかありません。普段私たちが食べているトウモロコシの穀粒では、ポップコーンは作れないんです。熱で温めても「ポップ」しないそうです。


ポップコーンが作れるトウモロコシの種類を「Zea Mays Everta」と呼びます。この種の穀粒のみが、乾燥した熱にさらされると穀粒の水分が膨張して爆裂(ポップ)してポップコーンになります。

唯一ポップコーンを作れるトウモロコシ、Zea Mays Everta



自家製で作るポップコーンは、原材料がトウモロコシの穀粒だけですから、他のスナック菓子と比べて健康への害がほとんどないと言えるでしょう。もちろん、塩やバターをかけすぎると体によくないと思いますが。


ということで、大昔から私のおやつは、自家製ポップコーンなのです。




Sunday, May 1, 2022

2回目の帯状疱疹 (Shingles) のワクチン接種

昨日、コロナウィルス感染症ワクチンの2回目のブースター接種を終えましたが、本日(5月1日)、帯状疱疹(Shingles)のワクチン接種を受けてきました。


場所は、前回(2021年12月30日)と同じ、そして昨日のブースター接種の場所と同じ「SAFEWAY」の薬局です。


予約は、今朝、携帯のサイトから取りました。簡単に予約が取れたのは、需要が多くないのでしょうかね。「SAFEWAY」の薬局に行き、前回と同じ174ドルを払って、待合室で10分くらい待ちました。昨日のブースター接種は左腕にしたので、帯状疱疹のワクチン接種は右腕にしました。量はブースター・ワクチンの方が少ないためか、今日の帯状疱疹のワクチン接種の方が痛みが大きかったです。


前回の様子は、このサイトで報告しました。

https://lifeinwestchesternyusa.blogspot.com/2021/12/shingles.html


帯状疱疹は、水ぼうそうと同じウイルスで起こる皮膚の病気です。体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが多数集まって帯状に生じます。症状の多くは上半身に現れ、顔面、特に目の周りにも現れることがあります。

 

通常、皮膚症状に先行して痛みが生じます。その後皮膚症状が現れると、ピリピリと刺すような痛みとなり、夜も眠れないほど激しい場合があります。多くの場合、皮膚症状が治ると痛みも消えますが、神経の損傷によってその後も痛みが続くことがあり、これは「帯状疱疹後神経痛(PHN)ピーエイチエヌ」と呼ばれ、最も頻度の高い合併症です。また、帯状疱疹が現れる部位によって、角膜炎、顔面神経麻痺、難聴などの合併症を引き起こすことがあります。


帯状疱疹は、多くの人が子どものときに感染する水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。


水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内(神経節)に潜伏していて、過労やストレスなどで免疫力が低下すると、ウイルスが再び活性化して、帯状疱疹を発症します。発症すると、皮膚の症状だけでなく、神経にも炎症を起こし、痛みが現れます。神経の損傷がひどいと、皮膚の症状が治った後も、痛みが続くことがあります。


神経が損傷されることで、皮膚の症状が治った後も痛みが残ることがあり、3か月以上痛みが続くものを帯状疱疹後神経痛(PHN)ピーエイチエヌとよびます。PHNは、「焼けるような」「締め付けるような」持続性の痛みや、「ズキンズキンとする」痛みが特徴です。


PHNになりやすい因子として、年齢(高齢者に多い)、痛みが強い、皮膚症状が重症である、などがあります。50歳以上で帯状疱疹を発症した人のうち、約2割がPHNになるといわれています。


帯状疱疹は頭部から顔面に症状が現れることもあり、目の症状として角膜炎や結膜炎、ぶどう膜炎などの合併症を引き起こすことがあります。重症化すると視力低下や失明に至ることがあります。


その他の合併症として、顔面神経麻痺や耳介の帯状疱疹を特徴とする「ラムゼイ・ハント症候群」とよばれるものがあります。耳の神経への影響から、耳鳴り、難聴、めまいなどを生じます。


帯状疱疹は、ワクチンで予防できます。ワクチンには、感染症の原因となる細菌やウイルスの病原性を弱くしたものや、成分の一部を取り出したもの、また病原性を全くなくしたものがあります。ワクチンを体内に接種すると、そのワクチンの成分(細菌やウイルス)に対しての免疫力を高め、病気の発症や重症化を抑えることができます。


帯状疱疹の予防には、50歳以上の方を対象としたワクチンがあります。水ぼうそうにかかったことがある人は、すでに水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスに対する免疫を獲得していますが、年齢とともに弱まってしまうため、改めてワクチン接種を行い、免疫を強化することで帯状疱疹を予防します。予防接種は帯状疱疹を完全に防ぐものではありませんが、たとえ発症しても症状が軽くすむという報告があります。


帯状疱疹の発症率は50歳以上で増加し、50代、60代、70代と加齢に伴ってさらに増加します。また、帯状疱疹後神経痛(PHN)への移行リスクも加齢とともに高くなるといわれています。なお、帯状疱疹のワクチン接種の対象は、50歳以上の方です。


ワクチン接種により、水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルスに対する免疫力を高めて、帯状疱疹の発症を予防することができます。また帯状疱疹を発症したとしても軽症ですみ、帯状疱疹後神経痛(PHN)などの後遺症の予防にもつながるとのデータもあります。


2回目の帯状疱疹のワクチン接種が終わり、これで当分安心です。