Sunday, December 4, 2016

24年ぶりのRick's Cafe

感謝祭は、米国を脱出。
ジャマイカに行ってきました。

All Inclusiveという、ホテル代に一日三食の食事やお酒代が全て込み込みとなっているパッケージを選びました。この手のパッケージは、ジャマイカやカンクン、アルーバ、セント・マーチンなど、カリブの国々でよく見られるパッケージです。


オプショナル・ツアー以外は、チップも含め一銭も現地で支払う必要がないので安心です。まあ、実際には、ホテル所属の運転手にチップを払ったり、ホテルでお土産を買ったりして、追加的な支出はありました。

精神的にお得感があるのは、いつなんどきアルコールを飲んでも追加料金がかからないところです。プールのバーのカウンターにある円柱の椅子はプールの水の中にあり、プールの中でもお酒が飲めるという、少し贅沢な気分を味わえました。


カリブにくれば、できるだけビールは避け、ピニャコラーダ、フローズン・バナナ・ダイキリ、モヒートなどのカクテルばかり飲んでました。午前中のプール、ランチ、午後のビーチ、ディナーと、一日中飲んでいました。


海は結構荒れていましたが、元サーファーの私は、サーフボードなしで、高い波に泳ぎながら乗る「ボディ・サーフィン」が大好きで、二日目の午後はずっとボディ・サーフィンを海でしていました。私の影響で二人の娘もボディ・サーフィンが大好きで、私と一緒に楽しみました。



3日目の午後は、NegrilにあるRick's Cafeに行きました。
ホテルのバンを手配し、片道で所要2時間弱。往復で180ドルかかりました。


Rick's Cafeが世界で有名な理由は、夕日だけでなく、Cafe自体がカリブ海に突き出した岩の上に建っており、海への飛び込むスポットがあることです。低い方の飛び込みスポットは海まで約3メートル。子供も含めて多くの人が飛び込んでいました。



私は昔から飛び込みが大好きで、10メートルの飛び込み台でも頭から飛び込んでいました。
Rick's Cafeにおいても然り。前回来たのは1992年12月。
当時はまだ20代で、Rick's Cafeの高い方の飛び込みスポットから頭から飛び込みました。高い方の飛び込みスポットは10mちょっと。観光客で頭からダイブしている人は一人もいなかったので、かなり喝采を浴びたことを覚えています。


しかし、今回は。。。
飛び込み代に立った時、初めて「恐怖感」を味わいました。50代にもなれば当たり前か。
周りにいたナイジェリア系アメリカ人とどちらが先に飛び込むか、お互い譲り合う始末。
娘が遠くからカメラを構えており、あまり恰好悪いところも見せられないので、結局、私が先に飛び込むことに。飛び込みスポットで逡巡すること3分。さすがに頭からダイブはムリで、清水から飛び降りる気持ちで足から飛び込みました。


飛び込んだ後は、爽快感とやりきった感で一杯で、この時だけはジャマイカのビール「Red Strip」をチビチビやりながら夕日を堪能しました。



次回来るときには、足から飛び込むこともできなくなっていることでしょう。


【おまけ】
10mの飛び込みスポットの更に上に、人工的に作った高さ20mの飛び込み台があり、そこからは、地元の若者のプロが素晴らしい飛び込みを見せてくれました。











Sunday, November 20, 2016

2016年アメリカ大統領選挙

トランプ大統領誕生!
2016年11月8日のアメリカ大統領選挙は、世の中がひっくり返るぐらいのビッグ・サプライズでしたね。
予想を完全に覆す結果となりました。
選挙人の過半数270人を取れば当選で、トランプは290人、ヒラリーは232人獲得した結果、トランプが当選しました。
11月20日の時点で、まだミシガン州の結果が出ていませんが、もはや関係ありません。ミシガン州の83郡の票の集計は11月22日まで続きます。11月28日にミシガン州は正式に勝利者を発表する予定です。

国民の投票数は、現時点でトランプが6120万1031票、ヒラリーが6252万3126票と、ヒラリーの方が130万票以上多っかたのですが、選挙人の獲得数でトランプが多かったのですね。このねじれ現象は、2000年の大統領選挙、ブッシュ対ゴア以来のことです。

ヒラリーの敗因はいろいろ言われています。
ヒラリー自身は、国務長官時代に公務で私用メールを使った問題を連邦捜査局(FBI)のコミー長官が蒸し返したために勝利を逃したと非難しています。
しかし、多くの民主党員は、キャンペーンとその戦略について批判しています。

それらの批判を書く前に、大統領選挙の歴史上、一つの興味深い事実があります。
民主党の大統領を引き継ぐ大統領選挙で、同じ民主党の候補が大統領になったのは、南北戦争前の1856年まで遡るという事実です。ジェームズ・ブキャナン候補(民主党)が第14代フランクリン・ピアース大統領(民主党)を引き継いだのが最後です。

民主党の大統領が2期8年務めた後に民主党の候補が大統領になったのは、さらに昔です。1836年大統領選挙でマーチン・ヴァン・ビューレン候補(民主党)が選出され、2期8年を務めたアンドリュー・ジャクソン大統領(民主党)を引き継ぎました。

ちなみに、共和党の事例は、比較的最近です。レガーン(共和党)が2期8年間務めた後にブッシュ(父)候補(共和党)が大統領になった1988年の大統領選挙です。それ以降は、クリントン大統領(民主党)の8年間の後はブッシュ・ジュニア候補(共和党)が大統領になり、ブッシュ・ジュニア大統領(共和党)の8年間の後はオバマ候補(民主党)が大統領になりました。そして、今回、オバマ(民主党)の8年間の後、共和党のトランプ候補が大統領に選出されたわけです。

以上を述べた上で、今回のヒラリーの敗因を列挙してみます。

〇ヒラリーは、白人の労働者階級の支持を得られなかったこと
 トランプは、大学の学位を持たない白人の票を結集しました。特にラスト・ベルト地帯において彼らのトランプへの熱気はものすごいものがありました。労働者階級の男性は、2008年選挙、2012年選挙の時は、オバマに投票しました。その理由は、オバマの方が労働者階級が直面する問題を理解し手を差し伸べると思ったからです。しかし、彼らは、ヒラリーに対して同じ思いを持たなかったようです。サンダースは、「自分は労働者階級出身であるが、民主党が私の出身の人たちと話ができないことは深く恥ずべきことである」とツイートしています。また、ヒラリー陣営は、国民が8年間のオバマ政権から変化を求めていることを過小評価していたようです。

〇予備選挙の影響
 バーニー・サンダース候補が予想に反して健闘しましたが、ヒラリーはサンダース支持層を最後まで取り込むことができなかったようです。民主党全国委員会が、ヒラリーを優先的に扱ったこともバレてしまい、彼らは、投票に行かない、または第3の候補者に投票するなど、ヒラリーに票を投じなかったと言われています。

〇オバマ支持層との関係
 ヒラリーは、テレビ広告の焦点を都市近郊のswing voterに当てていましたが、その一方で、黒人やミレニアル世代がヒラリー支持に熱意を感じていないとの警告が出されていました。世論調査によれば、若い世代は、両候補者を嫌っていること、黒人は今回の大統領選挙に熱狂的でないことはすでに分かっていました。しかし、ヒラリー陣営は、彼らはトランプが大統領になることを恐れ、ヒラリーに投票すると信じていました。 
 30歳以下の黒人の8%とヒスパニックの5%は、第3の候補者に投票したようです。彼らの関心は、刑事手続きの公平性や警察の暴力への対応に関心がありましたが、ヒラリーはこの点について効果的な対策を打ち出すことはできませんでした。ヒラリー陣営は、フロリダ州選出のヘイスティング下院議員による、「ヒラリー陣営の黒人層へのリーチアウトが十分でない」との警告を無視しました。若い世代の黒人やヒスパニックがオバマに投票したのは、オバマ支持のためであり、必ずしも民主党支持ではなかったようです。ヒラリー陣営はそこを読めなったと言われています。黒人票を当然視していたのが大きな間違いでした。

〇経済のメッセージが弱かったこと
 民主党は、専門職階級の党になってしまい、そのため労働者階級のための政策を打ち出すことができず、彼らの票を獲得できませんでした。「Stronger together」とのメッセージは、人種を乗り越えて結合しようといういわゆる社会的メッセージですが、経済政策ではありませんでした。民主党は、経済的公平性実現を目標の一つとすべきとの声は民主党内からも挙がっています。ヒラリーは、高額所得者への増税、富の再配分などを主張していましたが、いかなる人種であっても労働者階級の心に響くのは「仕事/雇用」でありますが、それにについてはほとんど話しませんでした。 オバマ大統領は2010年以降は、大型インフラプロジェクトを推進しませんでした。1980年代に製造業の仕事を失った層は、1990年代に少なからずの建設業に従事できましたが、2000年以降は仕事がなくて苦しんでいます。ヒラリーは彼らのための雇用創出の具体的政策を打ち出すべきでした。
 ヒラリーは、トランプのことを金持ちで労働者階級の気持ちがわからない候補と批判せず、大統領に「ふさわしくない」としか批判しませんでした。なぜなら、ヒラリーも労働者階級の気持ちがわからないと批判される可能性が高かったからです。そのため、ヒラリーは、トランプ陣営にトランプは労働者階級の味方であるという戦術を許してしまいました。

〇ヒラリー陣営の選挙マシーン
 ヒラリー陣営の選挙運動は、オバマが大統領になったときのデータを使ったロビー・ムークにより運営されましたが、現場の情報や熱気のなさが選対本部に十分に伝わっていなかったと言われています。ヒラリー陣営は分析に頼りすぎて、現場からの情報をないがしろにしたようです。また、各州の地方に住む人々の心にひびくメッセージを出すことができなかったとも指摘されています。

〇傲慢さ
 選挙戦の最後の方になっても、トランプと比べてヒラリーの遊説日程は比較的緩やかでした。訪問した都市も明らかに少なかったです。民主党の幹部によれば、クリントンは勝利を当然視していたようです。もしかしたら、ヒラリーの日程がきつくなかったのは、彼女の健康問題がなにかしら関係していたのかもしれませんね。

〇ラジオ
 ラジオのトーク番組は、地方の田舎では保守層に人気であることを忘れてはいけないと思います。多くの人は、運転する時や家にいる時でさえも、保守的なトーク番組を聞いています。都市部の人は、田舎や近郊に住む人が、どれだけの時間を運転に費やしているかを忘れがちです。彼らは、Rush Limbaugh、Sean Hannity、Mark Levin、Michael Savageら保守層の5時間くらい続くラジオ・トーク番組を毎日聞いているのです。彼らは、ラジオで、Fox Newsでさえ比較にならないほどひどい言葉を使ってヒラリーを批判しています。

Saturday, November 5, 2016

ハリソン駅の駐車場問題

マンハッタンのオフィスには、メトロ・ノースのニューヘブン・ラインを使ってグランドセントラルまで行っています。グラセンからオフィスまでは徒歩(10分)です。

自宅はライにありますが、毎朝より近いハリソン駅を使っています。
朝(出勤)は、ハリソン駅まで自宅からは下り坂で、夜(帰宅)はハリソン駅から自宅まで上り坂です。
要するに、「行はよいよい、帰りはこわい」です。

朝は、気持ちがよいですし、下り坂なので15分の歩きは苦になりません。
ところが、帰りは。。。仕事で疲れているし、上り坂なので20分近くかかるし、だんだん苦痛になってきました。

そこで、①2台目の車を購入し、ハリソン駅まで車を使う、②電動キックボードを購入し、ハリソン駅まで使った後は、折りたたんでマンハッタンのオフィスまでもって行く、③スクーターを購入し、ハリソン駅までスクーター(オートバイ)で行く、という3つのオプションを考えました。

スクーターでハリソン駅まで来ている人とハリソン駅のホームで話したところ、大雪や土砂降りの日以外はスクーターで来ているとのこと。過去に一度、鍵を付けたままハリソン駅に置いてしまったが、夕方も戻ったら、そのまま鍵がささったスクーターはあったと驚いていました。ハリソンやライは安全なんですね。

電動キックボードについてはネットで検索し、最も軽いものは500ドルから1000ドルくらいすることがわかりました。

結局、いろいろ考えた結果、週末、娘二人がスポーツや習い事で別々のスケジュールで動くことがあるので、2台目の車を購入することにしました。

ハリソン駅の北側の駐車スペースは、ハリソン市のpermitが必要ですが、ハリソン市民にしか発行されないことが判明。私はライ市民ですのでpermitを入手することはできません。(← ライ市民でも入手できる方法があるかもしれませんが、今のところわかりません。)
← ハリソン駅北側の駐車スペース

ハリソン駅の南側の駐車スペースは、metered parkingで、駐車スペースに駐車後、ハリソン駅の南側ホームにある駐車料金支払機に駐車スペース番号を入れ、16時間で4ドル75セントか、24時間で7ドル50セントを支払います。朝7時半に停めて16時間後ということは午後11時半ですから、だいたい一日4ドル75セントですむことになります。1か月週日20日間で90ドルというのはそこまで高くありません。


← 駐車スペースの番号132と133← 駐車料金支払機

2台目購入後、これで毎晩ハリソン駅から自宅への帰宅が楽になるとウキウキ気分で早朝自宅を出てハリソン駅に向かいました。しかし、ここで大きな問題が。

午前7時30分頃ハリソン駅に着くと、ハリソン駅のmetered parkingのスペースは既に満杯でした。泣く泣く自宅に戻り、徒歩でハリソン駅に向かいました。

翌日、午前7時15分に自宅を出ると、ハリソン駅にかろうじて駐車スペースがありました。ところが。。。

翌週月曜に午前7時15分にハリソン駅に着いたのですが、駐車スペースは既に満杯。なぜなんだ?! と思いながら自宅に戻りました。翌火曜は7時10分に行きましたが、駐車スペースはありませんでした。



これでもう車でのハリソン駅までの移動は諦めました。

そこで考えたのが、自転車を使うことです。ハリソン駅までのチャリでの移動は5分程度です。
今は少し寒い程度ですが、真冬はどうなるんでしょうか。

まあ、防寒対策をすれば大丈夫かな。
BrownBlack & GrayBlue





Tuesday, November 1, 2016

2016年秋は大統領選挙だけはない? ライも選挙モード!

2016年米国大統領選挙は11月8日が投票日。私の周りには既に不在者投票を行った友人がたくさんいます。

ヒラリーかトランプか。トランプの失言でヒラリーが10月に入り圧勝モードかと思いきや、ヒラリーが国務長官時代に私用メールアカウントで仕事のメールのやりとりをし、その中に秘密情報があったという問題で、FBIは一旦事件に区切りをつけましたが、ヒラリーの側近中の側近、ウマ・アベディン女史の元旦那ウィナー元連邦下院議員が、15歳の女子に所謂Sexting(自分のsexyな写真(女性であれば下着姿であるとか、男性であれば上半身裸の写真であるとか)を携帯電話などでお互いにやりとりする行為)した事件を捜査していたところ、なぜかウィナー議員のメールサーバーにアベディン女史のメールが出るわ出るわ。その中にヒラリーとのやりとりや、ヒラリーからのメールがあったとされ、10月28日(金)、FBI長官がヒラリーのメール事件を再捜査することを発表。全米が大騒ぎに。株価や為替まで影響を与えたこの「オクトーバー・サプライズ」により、投票日まであと一週間を迎えた今日、ヒラリー圧勝モードに影が。。。

以上が、大統領選挙の最近の動きですが、11月8日は大統領選挙だけでなく、連邦上院議会選挙、連邦下院議会選挙、一部では州知事選挙が行われます。選挙はそれだけではありません。各州の州議会選挙もあるのです。

NY州では、州の上院議会選挙、下院議会選挙があります。アメリカの地方議会選挙は、日本のように選挙カーに乗って、自分の名前を連呼することはありません。駅前の街頭演説もありません。あるのは、集会場に支援者を集めた演説会などです。

今朝、出勤のためにハリソン駅に行くと、ホームで細長い厚紙でカラー印刷されたチラシを選挙運動員が配っていました。受け取ったチラシの候補者の写真をよく見ると、チラシを配っている運動員の顔とそっくり。運動員は候補者本人でした。彼は黙って何も言わず、ホームにくるサラリーマンに黙々とチラシを配ってました。

日米の選挙はこんなにも違うのかと考えさせられた朝でした。



NY州下院議会選挙で再選を目指すDavid Buchwald 候補。
裏面には下院議員としての実績がぎっしり書かれてあります。
今朝このチラシをBuchwald候補本人から受け取りました。

先週は、NY州上院議会選挙に立候補しているJulie Killian候補から
下のチラシを受け取りました。
5人の子供を持つKillian さんは市民活動家で、NY州上院議会の第37区からの立候補しています。
この区は、ラーチモント、ニューロッシェル、ママロネック、ハリソン、ライ、ライブルック、ポートチェスター、タカホ、ホワイト・プレインズ、ヨンカーズ、ブロンクスビル、イーストチェスターなどの地域が含まれます。



地方選挙は地方議会だけではありません。
地区検事(District Attorney)に立候補しているのはTony Scarpino候補。
Scarpino候補は、市や郡、州の裁判官だけでなく、FBI捜査官も経験しています。