長女と次女の1年目の学校生活が終わりました。長女はライハイ9年生(こちらの高校1年生。日本では中学3年生)、次女はライミドル6年生(こちらの中学1年生。日本では小学6年生)をなんとか終えることができました。
6月中旬に全ての授業が終わり、「最終テスト(Finals)」と言って、1年間学んできた全範囲の試験がありました。
ライハイもライミドルも、日本の「3年B組」というようなホームクラスはありません。学校が始まる9月に、各生徒はカウンセラーと相談しながら、1年間受ける授業を組み立てます。したがって、各授業毎にクラスメートは異なるので、友達も多くなります。
1)授業
各授業でどんなことを学んでいるのか、一例として長女が受けた9年生の4月や5月の各授業のサブジェクトだけでも羅列してみます。
①Living Environment
4/3 Amino Acid Evolution lab
4/4 Becoming Human online HW
4/6 NYS Beaks of Finches lab
4/6 CL Evolution HW
4/7 Evolution Test
4/18 RR Ecology HW
4/20 GDN Ecology
4/21 Cassification Quiz
4/24 RR Biochemistry HW
4/24 Evolution/ Cladogram Online lab
4/26 GDN Biochemistry
4/27 CL Classification HW
4/27 Classification Test
4/28 NYS Relationships & Biodiversity lab
② Composition
4/26 Compare/ Contrast Topic
4/27 Exposition Mentor Signature
4/27 Prep Phrase Quiz
4/27 Phrase Quiz
4/27 Expository Essay
5/8 Clause-Sentence Type Quiz
5/12 Comma Rule Quiz
5/12 Compare/ Contrast Signature
5/24 Comprehensive Quiz
③ Global History
4/25 Pope Urban speech
4/27 Chivalry vs Busido
5/1 Kingdom of Heaven worksheet
5/5 DBQ
5/11 Reformation quest
5/12 Early Encounters America's Doc.
5/16 Aztec
5/17 Tiano
5/18 House Hunters in the America's
5/18 Inca
5/19 Maya
以上の他に長女は、Geometry、Band、English、PE、Spanishの授業を受けていました。
2)宿題
私は長女の宿題を見ることは全くありませんでした。
長女を見ていて、Englishのクラスはエッセイの宿題が毎週あったようで、それが少しきつかったようです。何がきついかというと、米国の学校は、plagiarism(いわゆる盗用、盗作)に極めて厳しく、先生は、生徒のエッセイを評価する際、内容以外に、インターネットの一部から盗用したかどうかがわかるネット上のソフトを使って確認しています。しかし、これはいたちごっこで、生徒は生徒で、plagiarismとならないがエッセイを手伝うソフトがあるようです。
3)家庭教師
Geometryのクラスは、長女は日本のアメリカン・スクールのミドルで受けていたので、ライハイでは受ける必要がありませんでしたが、Geometryを履修したことを証明するためのライハイの試験が本年1月にありました。1年前に受けた授業の全範囲の試験でしたので、参考書などを購入して勉強するよう勧めましたが、長女はいまいちやる気が出ませんでした。
悩んだ末、1月に入ってから試験までの3週間、週2回、近所の家庭教師に見てもらうことにしました。近所の家庭教師は、長年ライで開業している方で、自分の一軒家で、サブジェクト毎に若い先生を雇って生徒を見るというシステムです。1回1時間の家庭教師代は105ドル。懐が痛みますがこれも投資と思って通わせました。
長女は家庭教師に見てもらうことを相当嫌がっていましたが、初回の授業を経験した後は、文句を言うことなく通い続けました。
それが良かったかどうかは分かりませんが、Geometryの試験はすんなり合格しました。(合格といっても、ほとんどの生徒が合格するものです。)
4)SAT(Bio)
SATは高校1年生(こちらの9年生)から何度受けても良いのですが、1年生から4年生まで計画的にSATを受ける方が、3、4年生になって集中して受けるよりも負担が少ないということで、高校1年生の時から受ける生徒が多いです。「高1の時はBio(生物)のSAT」を受けるというのが定番のようで、長女も6月に受験しました。しかし、そのための準備も必要で、同じ家庭教師の一軒家で、2月頃から本番直前まで、BioのSAT対策コースを受講しました。金額は忘れましたが、確か2000ドル代だったと思います。
ところが、5月に入り、ライハイでSAT対策の特別授業が有料で行われることが分かり、長女はこちらも受講しました。
公立高校に通っているのに、とにかくお金が飛ぶように出て行きます。
長女は6月に無事BioのSATを受験しました。結果はまだで、神のみぞ知る、です。
5)AP(Japanese)
大学のクレジットを先取りするシステムです。何事も早目早目ということで、長女はJapaneseのAP試験を受けました。
長女の日本語能力は、日本の学校に通ったことがない割には、調布のアメリカン・スクールで毎日日本語授業があったせいか、まあまあよいと思っているのは親バカのせいでしょうか。
あまり準備をしないままAPを受けましたが、昨日結果が発表され、最高得点を得たようで嬉しそうでした。親としても一安心です。
6)課外活動
ライハイは卒業するために必要なボランティア活動の時間が決まっています。長女は、体育会系のバレー部以外では、演劇部の裏方の仕事(照明・音響)に従事していました。この仕事はボランティア活動としてカウントされるので、高校1年間で卒業に必要なボランティア活動の時間を達成しました。長女は、この裏方の仕事が大好きで、「Rookie of the Year」という賞をいただいて、とても満足げでした。 その他、ライ・ハイOBが監督をした映画製作の手伝いや、教会系のボランティア活動を行っていたようです。
7)成績
最後に成績について。ライハイもライミドルも、授業毎に、各クウォーターの成績(出席率、授業への参加、宿題の成績、クイズやテストの成績で算出される)と最終テストの成績などを総合的に評価した最終成績が数字で出され(例えば、96%。満点は100%。)、それら各授業の最終成績の平均が最終評価として○○%(100%が最高)という形で出されます。高校生の場合、この最終評価が良い大学に入るために重要となるわけです。長女も次女も、本人も親も満足する最終評価でしたので、少し安心しました。